打撃技術が未熟だった倉本について 倉本観察日記2016 打撃編と、 白崎、他、取りとめもなく雑感

新人時との比較で随分、逞しくなりましたが体幹が完成してなく、長打率も悪く、バントが苦手で、進塁打も打てず、課題が多かった倉本。それでも、今年は、3割近くも打ちました。

バントが苦手な巧打者と言うのも、あまり記憶にありませんが、

打撃水準と、その結果のアンバランス。

これ凄いです。

そのアンバランスさは、

2016年05月07日

こんな仕合せで良いんでしょうか? って思う私(横浜ファン)と、雑感 

でも、

ふれていますが、修正力が凄かったです。

純打撃技術で言いますと、

宮崎>>倉本 評価です。

倉本の場合、課題の多い打撃水準でした。

課題が多いので、進塁打も打てません。(相手が嫌がるから、させない配球をします。)

ですが、使い方が上手かったです。

去年もでしたが、今年も、今、ある技術で対応しちゃったわけですね。

これが恐ろしいです。

内容と結果がアンバランス。

倉本の凄みです。

一方、その対極に位置しているのが白崎です。

白崎の場合、気付くと、打撃フォームが崩れているときがあり、評価が難しいです。

ですが、素の力は上位と思っています。

元横浜の山口に近い印象です。

配球制限が比較で緩いランナーなしの場面で打てる打者は良い打者と思っていますが打てません。

梶谷はランナーなしで.240 一塁にランナーいますと.348と数字が跳ね上がりますが(毎年の傾向)、

白崎は逆で、なしで.254、一塁にランナーいますと.146となります(ここ二年の傾向)。

白崎の場合、外の球に強いからランナーなしですと打てます。

ランナーなしの場合、配球制限が緩いとは言え、長打を警戒され外中心になり易いです。

その球を引っ張らずに、かっとばすわけですね。

この技術が白崎の場合、秀逸に感じます。

一方、インコースは詰まる印象が強いです。

確認したらやっぱり打てませんでした。(ざらっと見て.150ぐらい)

ランナー、一塁にいますと、

守備陣形上、一、二遊間が空きやすいので、相手はインコース中心に攻める傾向があります(併殺も狙いますしね)。

その際、白崎は、右への意識が強すぎるのか、力が半減する感じです。

中日平田タイプに近いでしょうか?

右打者平田もランナーが一塁にいますとインコースが増えますので打率が悪くなります。

ここ数年の傾向ですので、来季当たりタイミングの取り方を平田の場合、変えてくるかもですが、このタイミングのとり方に、各チームの主要打者が苦戦しています。

外を打ち易い打撃フォーム(タイミングの取り方)と、内を捌きやすいフォームがあり、そのタイミングを皆さん、毎年、微調整しています。

坂本が、そのタイミングの取り方を毎年、変えていたのは、

2016年12月10日

巨人坂本、その軌跡を確認する事でトレンドの変化を想う

記事で書いている通りです。

この変化(投手の投げる球種が変わりましたし、攻め方のトレンド変化が急)が昔との比較で急激です。

2000年代前半ぐらいまでは、

一度、打てたら、暫く大丈夫(2年連続で活躍出来ますと、そのまま3年目、4年目と長期に渡り活躍出来ました)でしたが、今は、変えないと次の年、その欠点を突かれるような感じです。

関連記事2015年01月09日

規定打席をクリアした日本人野手数推移数と横浜の現在地

2007年には、

日本人野手だけでセで30人もの選手が規定打席を超えていましたが、2013年にはピーク時との比較で半減しています。

統一球導入と、それに伴う技術トレンドの変化。

動画解析。

守備も、守備範囲が重要視されるようになった結果、全体的に内野守備力が強化されています。

その結果、活躍出来なくなったのが、巨人、藤村のような走り当てタイプの打者(高い内野安打率を誇っていました)なのですが、これは、これで記事ネタとなっています。

外スラが対応され、横浜の山口が苦しんだように、

関連記事 2014年05月03日

横浜の四球病 山口君の場合

この時期、スライダー主体の投手が苦戦しています。(巨人・山口、マシソンも苦戦しており配球の軸を変えています)

スライダーに求められるレベルが高くなっています。

その外スラに対応が出来るようになった結果(タイミングを変化球よりにしているので直球に弱くなっています)、今度はインコースが有効に機能するようになったわけですが、

そのインコースに白崎は課題があり、

詰まるわけです。

配球を読めば打てるだろうと、思われがちですが、

これが昔との比較で大変難しいです。

ただ、えいやぁで、インコースに投げ込んでいるわけではないです。

それが分かり難いので、外一辺倒っと乱暴に批判してしまう場合があります。

おそらく、解説者がいけないでしょうが・・・

今永、石田、岩貞、そしてジョンソンが活躍できた理由です。(活躍し過ぎたので来季、対策されるでしょうが)

一方、横浜・高崎は、インコースを攻め切れる球がないので難しいわけです。

そう言うのを専門誌か、何かで詳しく書いて欲しいです。

野球観連の記事は情緒的な記事が多いですしょうか?不満を覚える事が多いですね。

須田もインコースを有効を攻めにくい特徴がありますし、記事で、どう料理して行くか悩んでいます。

中途半端に書きますと、安易ですと野球に詳しい目の肥えた常連さんに怒られちゃいますしね。

配球トレンドについては、別枠で書きますが(高城擁護記事。勝負強さとはシリーズ)、

配球マトリックスが増えすぎた結果、読みでなく、力対力の対決に持ち込む、筒香や、坂本タイプ(引きつけるタイプ)がリーグで活躍し始めています。

そんなトレンドの中、

倉本は、

どんなタイプかと言いますと、

梶谷タイプに分類されると思っていますが、

これが、また、複雑と思っています。

去年も、

あの打撃技術で良く.200も打てたと思いましたが、

今年も、良く.300近く打てたと思っています。

当然、相手も、毎回、倉本の欠点を突いてくるのですが、

これをシーズン中に微調でなく、大きく変える事で対応しています。

倉本をみていますと、慢心から、ほど遠いです。

変わることに躊躇しません。

新時代タイプの選手と感じます。(非認知スキルに優れた選手)

課題が多い故に、伸び代を覚える選手が倉本です。

一方、宮崎の場合、変えようを覚えないタイプですので、安定的に、この程度という数字が予想できます。

2016年03月20日

横浜 宮崎について

共通ジャンルに載せてない記事ですが、

横浜宮崎は.290ぐらい打てるでしょっと書いています。

来季も、それぐらいで(.300前後)、万全な状態で(これが宮崎の課題)試合に出続け、

倉本同様の打席数を確保できればシーズン2025本のホームランも打てる天才バッターと思っていますが、

強い伸び代は覚えないです。

ほぼ完成品なので変えようがないです。

宮崎の場合、技術でなく、体に課題を覚えます。

おそらく、本人もコンディション維持に気をかけると思いますので、

今年との比較で大きく伸びる印象はないです。

代わりに安定的に結果を出せるかもです。

当時、

阪神、横田は打てない的な話も記事で書いてましたし、高山も.280ぐらいと予想して記事を書いてましたが、

この辺、何を注視しているかと言いますと、

現在の投手トレンドに対応できるか、どうかでみています。(軸がブレず、しっかりしているかでも良いのですが)

その点で、

横浜期待の網谷は凄いです。

宮崎級の予感を覚えました。

もう既に、

乙坂、関根より上と感じてしまいました。

首脳陣も期待しますよね。

守ることないですが。

白崎は、そのトレンドに対応出来ず、

倉本は未完成故に、伸び代満点、評価不能(成績予想が難い打者)となります。

この記事が、今年、最後の記事予定です。

思えば、今年は例年以上に記事書きました。

ラミレス監督がいけないのですが、分かりくい野球をするですよね。

開幕当初は随分、スポナビでも批判されていましたが、その分かり難さを伝えるべく記事を書いています。

データ野球と、トレンドの変化に、

野球記者、解説者、ファンがついて来れず、現場と乖離が生じ始めていますが、

結果、

どうして、そんな采配を、配球をっと批判され易くなっています。

記者さんと、解説者さんには、本当にしっかりして欲しいと思っていますが、

その変化を伝えて欲しいと期待しています。

最後が、とりとめのない記事になりましたが、

倉本の記事は発散しそうで、筆が止まり易いです。

内容と結果がアンバランスな打者故に表現が難しい選手ですかね。

倉本打撃関連記事は、2016年シーズン、

2016年05月16日

倉本対策 そろそろ真価を問われる時期が来たかもですね

2016年06月12日

制約のある打撃について 存外難しい最低限での打撃 倉本について説明

2016年06月13日

2016年 倉本の打撃を数値で振り返りつつ雑感

2016年08月27日

なぜ?倉本は併殺が多いのか?その雑感と倉本観察日記

2016年08月28日

倉本の打撃フォームについて 一塁到達時間遅くなったかもしれない打撃スタイルと今後

などなど、

関連記事を含めますと10本程度書いているかもですが、

守備も含めますと、かなりのボリュームで記事を書いています。

関連記事 2016年10月19日

今年も守備範囲が狭かった倉本について 倉本観察日記2016 守備編

どうして、

こんなに倉本について書いたかと言いますと、変化しているからです。

もう既に、今年とは違った打撃フォームで練習しているようですが(振り子を止めた?)、

本当に貪欲です。

口ではヒットをっと言っていますが、

ホームランを目指しているのは、2016年7月の打撃フォームが物語っています。

試行錯誤をしつつ、自分を形作っている最中です。

宮崎の場合、今の技術の延長線上(生産革新的な改良)に未来を覚えますが(スタミナ強化的な話になるかと)、

倉本の場合、スクラップアンドビルド的な技術の再構築。

新技術、新思想を基に0から作り直す感覚です。

潰れてしまった三洋の携帯工場ような限界が、生産革新にはあります。

あると思っています。

スクラップアンドビルドの前に、新しい発想と、新しい設計思想が必要ですが、その発想に取り組んでいるのが倉本です。

生産革新的な思想ですと新たなモノは作りだし難いです。

今あるモノの改良には向きますが、ないモノを想像するには向かないです。

生産革新をトヨタは設計現場に持ち込んでいませんが、

大きく変えにくいです。

工場関係者は訓練しますが、確か、設計、開発部隊は富士山で訓練してないハズです。

生産革新は基礎研究には向かない発想と思っています。

イグノーベル賞はとれないでしょう。

生産革新で世界一を実現した日本の製造業は苦戦しています。しました。

一方で、、そう思うから、変わりつつあると思っています。

2000年代には変わっていますかね。

今でも覚えていますが2001年前後で、シャープ(亀山モデル以前の話、衰退の種は勃興の前にまかれています。ある日、突然、弱くもならないですし、強くもなりません。)は負けるだろうと予想していた方が居ましたが、その通りになっています。

お、恐ろしい。

そんなスクラップアンドビルド(の基になる新思想も模索しているかもです)を行っている倉本ですが、その取り組み結果次第で横浜のチーム力が変わる感覚を覚え期待しています。

場合によると失敗し、停滞するかもですが、

そう言うモノです。

結果でなく、その努力、取り組みを、記事で書けたらと思っています。

昨年は、山口、横浜の捕手、倉本、宮崎に対し(宮崎については確信に近かったですが)期待記事を書きましたが、

今年は、

2年連続の期待選手指定として倉本。

そして、技術はある白崎。(後少し選手)

新戦力として網谷。

この三人について2017年はみていくかもしれません。

山下も良いレベルに辿りついていますので、期待していますが、長打を期待できる白崎への期待度が上回っています。

しかし、

書きたいテーマが多く、書ききれてませんね。

時間が足りません。

皆さま、良いお年を。