因果関係を理解してない方が多いので記事化です。
ファーストストライク(より重要になり始めています)の意味自体も理解できずに批判している方も多い状況なのでしょうがないのですが・・・
野球を知らないというより昨今の変化についてこれない感じでしょうか?
絶望のようなものを覚え始めています。
まさか、あのレベル(カナロコ)の記事に支持が多数あるとは思いませんでした。
記者が書いている通り左打者の引っ張りを否定したら進塁打を打てないわけですが、それが支持されているわけですね。
しかも、彼らの多くがラミレス野球の荒さを批判してまして。。。論理矛盾を強く覚える状態になっています。
横浜ファンだけじゃないんでしょうが・・・もう少し批判するなら批判するで考えて発信して欲しいです。
レベルが低すぎて中傷記事に感じてしまい憤りを覚えています。
私の記事は反応(ファンの疑問)に応えている面があり、どうしても負の感情に触れやすいです。
そろそろ潮時と思い始めています。
自分ですと自己解決していますので、こんな記事書かないですかね。
ファーストストライク同様当たり前すぎて記事ネタにならないです。
自己探求(自分で疑問に思う)ですともっと毛色の違う記事になりますでしょうか?
ラミレス野球が雑に感じる理由① 直球に振りまけている打者が進塁打を打てるのか?について雑感 - 所持雑感
一つの因子だけでなく様々なものが積み重なって今があり結果、2016年型倉本のような選手が活躍できなくなってきています。
そういう関係性を横浜ファンの多くが理解できていません。
倉本だけではないですが様々な理由で横浜だけでなく多くのチームの若手がチームバッティングを苦手にし始めています。
理由として
①、統一球
②、球速の向上
関係記事
なぜ?横浜と広島で差がついたのか?検証シリーズ 打撃 強い打撃を志すと壊れる件について② - 所持雑感
③、内野守備力向上(UZRの影響が大きいですかね)
④、ゴロを打たせる配球の進歩(変化球)
が関係していると思っています。
配球みていればわかると思いますが横浜の捕手も含め打たせるのが本当にうまくなりした。
①~③が有効になった結果、④が有効になりチームバッティングが難しくなっています。
倉本対策で守備位置を変えるように配球をみて予め準備するような内野手も増えました。
上記、①~④が以前との比較で有効になった事でゴロを打つ打者が成績を出しづらくなっています。
上記は春先に書いた記事です。
要はチームのヒット数が以前との比較で200弱減るような感じになっているわけですね。
昔と比較してです。
ゴロの価値が90年代との比較でかなり低下してしまいました。
ヒット200本のインパクトですが四球200減ったとでも思ってください。
今年の横浜の総四球が400弱ですがインパクトの大きさわかりますかね。
チーム打率でいうと.249(ゴロアウト率80%)→.290(ゴロアウト率70%)ものインパクトがあります。
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その対応で何が起きたかと言うとゴロの多い打者の淘汰。
MLB同様の変化がNPBでも起き始めています。(別名フライレボリューション)
上うから叩きつけろなんて指導をプロでもしなくなりつつあります。
(アマチュアでは有効ですよ。守備力が違いますので)
野球の常識が、ここ数年で変わってきています。
原巨人が三連覇(2012~2014年)したコロは未だ有効だった戦術が機能しにくくなり始めています。(中畑さん達が方針を違えた原因)
で、塩ぽいのがゴロを打つ技術が進塁打を打つ技術にも通じてまして・・・
進塁打を狙って打てる打者が減る原因にもなっています。
高城、白崎、桑原。。。中畑さん時代に鍛えられた選手の多くは右打ちが上手いです。
上手いですがヒットになり難いんですよね。
ある程度経験を積めば広島菊池のようの打てるようになるのですが強いスイングができずゴロが多いと打撃成績上がりませんので出れないわけです。
打てないし、何もできない。
ここでマリーアントワネットが登場する背景が生まれてきます。
パンがなければお菓子を食べれば良い?的な発想について思う(愚痴) - 所持雑感
『打てないなら打てないなりの何か』となるのですが、
そんな技術(難易度が高くなりました)がありませんし優先順位がゴロではなくなりつつあります。
インに直球を投げ内を意識させて外角チェンジアップ。
横浜が良く採用する配球で併殺を狙う配球です。
王道。
相手もわかっているハズですが進塁打を打てません。
そういう関係性をラミレスに批判的な方々はほんとんど理解できてないわけなんですよね。
それでもケースバッティングが重要になってくるのですが。。。
ラミレスが来季2番梶谷を明言しました。
犠打が苦手な柴田を2番では起用しにくいですので当然の結果でしょうか?
引っ張れる事で駆け引きができ打てるのですが柴田、倉本クラスですと駆け引きにならず技術が未熟な事でヒッパレが足かせになっています。
じゃー犠打が出来るかというと信頼をおけない。
絶望感を覚えるような試合がありましたが。。。
9回、ノーアウト1,2塁、2点差で桑原には犠打(何とか成功して同点に追いつきます)を命じましたが延長戦ノーアウト一塁の場面で倉本には犠打を命じられませんでした。
進塁打も打てず終了。試合は負け。
あの試合も随分批判されてましたね。監督がですが。
ゴロの多い打者には本当に厳しい世界になりました。
球速が向上し変化球も鋭くなったことで犠打自体の難易度も上がってしまいました。
小技系が活躍するのが厳しい球界になりつつあります。
GB/FBという数字があります。
GB:ゴロ、FB:フライの比率。
これで1を大きく超える選手(ゴロの多い選手)が活躍できなくなりつつあります。
2016年の倉本は上記数字で2を超えてました。(2.36)
結果、今、苦しんでいます。
引っ張れるようになると駆け引きが出来るのですがインに課題があるのでインを意識されますと、どうしても外が打てないです。
彼が広島戦を除くとホボ打てない原因でしょうか?
広島の場合、伝統的に定石を大事にするので倉本でも打てるようですが最近、底意地の悪い捕手が増えており駆け引きで敵わなくなり始めています。
主戦捕手の場合、年間対戦数が6000ほどあるのに対し野手は多くて600ほど。
時間は捕手に味方しています。
技術的に優位に立たないと駆け引きでは勝ちにくくなります。
配球をみていると本当にうまく攻められています。
ゴロ比率が高くても活躍できる選手と言いますとヤクルト青木(GB/FB:1.50)、横浜宮崎(GB/FB:1.76)、SB内川(GB/FB:0.98 ゴロ少ないですがヒットメイカーと言う事で))など天才系と言いますか技術の確かな打者が多いです。
彼らは倉本違いインコースを苦手にしていません。
だから駆け引きが成立します。
ゴロの多い打者で活躍できる打者は外も内も満遍なく打ちます。
どう?アウトをとれば良いのか、わからなくなるような打者に多いです。
その高みに倉本が登れるかですかね。
その為にもインコースを攻められてもアウトコースを打てるような技術。
そんな技術・・・これが難しい。
これが。。。本当に。
出来たら3割打者です。
後は足の速い選手ですとゴロアウト率低いので活躍できるかもです。
なんですが最近はめっきり減りましたね。
昔は多かったんですが。
そんな絶滅危惧種的な選手でいいますと広島の野間とかGB/FB:2.00でゴロアウト率67%と低いです。
足の速さもありますでしょうか?
広島野間のような可能性がある選手が横浜にいるとしたら宮本や神里ぐらいかもですね。
それでも球速向上と付随した変化球のコンビネーションを考えるとハードル高いですが・・・
野間、数字見ましたがストレートに弱い・・・
来季、苦戦するかもです。
プロは厳しい。
倉本も、柴田も今シーズンの結果を受けて研鑽しているはずです。
その研鑽の過程を見守りたいです。
結果でなくても相手も頑張っています。
参考記事
練習時間と成果の相関が弱いプロの世界について 努力は裏切るものと心得えよ - 所持雑感
その頑張りを応援したいです。