セ 2014年 ペナント予想(混戦バージョン)の前振り 坂本編

もうすぐ、開幕ですね。

他所さんも盛んに予想していますし、予想してみたいと思います。

巨人独走です。

はい。

星勘定を単純にしますと、85勝は超えていきそうですが、そのラインに届きそうなチームが見当たりません。

それじゃ、詰まらないので、予想と言うより、もし、混戦になるとしたらで予測します。

巨人で最も欠けてはいけない選手は

阿部捕手

坂本選手

と思っています。

阿部捕手で10勝ぐらい(控えとの差)

→出場できなくても影響力を行使できる面もあります。

文字通りベンチさえ居ない場合、本当はもっと影響があるかもしれません。

坂本で、25勝って所でしょうか?

他の選手が欠けてもイタイかもしれませんが、この二人が欠けると波及効果がデカく、その存在の大きさを実感する事になるではないかと思っています。

その二人が欠ければ優勝ラインが75勝程度になると思いますので、そうすれば他のチームでも、もしかしたらになるかもしれません。

それでも、巨人優位と思っていますが、それ程、巨人は強いです。

やはり、原監督の元、ブレれずにチームを運営していますので、その継続性と言う点で、他のチームより優位と言いますか、セの場合、他がだらしな過ぎるんですよね。

どうにかしろーも含めて、結局、巨人って強いよねって記事になりそうですが、そんな記事を暫く連載します。

結論は誰もが予想できる結果なので、詰まらんかもしれませんが、その強さを自分なりに解説していきたいと思います。

坂本編

巨人の東京ドーム戦略をみますと、ともかくゴロを打たせろです。

(フライピッチャーを獲得しません。横浜と違って賢いですね。ホント、羨ましい。)

セイバー系の守備タスク、その球団の守備戦術の影響もありまして

ゴロ系は巨人、広島、SB

フライ系はロッテ

中日は特殊系、捕手谷繁の影響が強く、阪神は意図しているのかわからないのですが、基本、フライ系。

横浜は・・・。(愚痴です)

二遊間に打たせて打ち取るのが、巨人の守備戦術の根幹であり、それを滞りなく実行出来ているのも阿部、坂本の存在と思っています。

東京ドームランとも揶揄されていたホームラン数が捕手阿部の成長とともに減ってゆき、

同時に阿部だけでなく、坂本の登場もあり、あれ程、ピーキーだった巨人のチーム防御率が、近年、それ程変動しなくなって来ています。

その両者が怪我した場合、打撃だけでなく、守備でも、かなりの影響があると思っています。

(本質的にはチームの方針が2006年に変わった可能性を覚えていますが、この年を境に巨人の守備戦術が徐々に洗練されていきます。

要は第二次原政権誕生と、清武球団代表のコンビです。)

坂本の穴は、多分、みてわかるものでなく、データとして見えてるものなので(アウト奪取力)、実感し難いかもしれません。

広島の菊地の野性味あふれる守備の評価が高いですが、現NPBで最もアウトのとれる遊撃手の一人が坂本です。

その守備力で二岡からレギュラーを奪取しました。

エラーが多いのでそう思われていませんが、その力、当時から図抜けています。

二岡の場合、全盛期でも初年度の坂本よりアウト奪取力で劣ります。

怪我の影響もあり、トレード先の日ハムで遊撃手として、活躍できませんでした。

以前、書いた記事に、坂本はチーム方針として、育成されたとツィッターされた事があります。

巨人の編成として、そう言った意図があった事を私も否定しません。

二岡の守備(体)がボロボロ(弱い?)でしたから。

その後継育成を急いでいたのは事実です。

坂本は堂本の外れ一位で巨人に入団していますが、かなり希求していたように感じます。

結局、最終的には、その類稀なる守備力。

その伸びしろと若さ、怪我(が多い)との比較で二岡は日ハムへ放出されています。

案外、守備のよい遊撃手っていないんです。

ヤクルトが昨年、川端を諦め、守備力重視で遊撃手を起用していますが。。。かなり坂本との比較で劣ります。

こう、何といいますか、身体能力+αが必要な所と思っています。

天賦の才が大きいとも言いえるのでしょうか、ある日、突然、突き抜けてくるポジションと感じています。

(捕手の場合、経験が大きいので、守備面でいきなり突き抜けてくる捕手は少ないです。 

大学・社会人を経由し、野村IDに感化された古田ぐらいでしょうか?)

2013年の比較ですが、

アウト奪取力で、9イニング換算アウト一つ以上違うような差が坂本と井端にはあります。

→怪我の影響があるので差引きが必要ですが、盗塁数の推移をみてわかるように走れなくなってきています。

年間144試合で144アウト。

これデカいです。

井端の場合、怪我の影響と加齢、両面ありそうなのですが、

坂本が井端のアウト奪取力を上回ったのは、落合監督時代からですので、フィジカルが重要視されるポジション特性を考えますと、覆らないと思います。

(っと言いつ、未だ凄い補殺数を記録できる可能性があるのが井端です。井端より上手いと断言できる遊撃手が、そもそも少ないです。

横浜にホシィ、本当にホシィ。

井端がいなければ、坂本離脱の影響は25勝では済まないと思っています。場合によると0になるようなポテンシャルを秘めているかもしれないのがレジェンドです。

走力の衰えを技術で補っています。)

以下、守備範囲を示す補殺数で坂本のタスクと言いますか全体での位置づけを説明します。

2013年シーズン 遊撃手の補殺数ランキング

1位 鳥谷 476(144試合)

2位 坂本 469(136試合)

3位 今宮 440(143試合)

他の遊撃手は400に届きません。

350前後の選手が多いです。

この数字の重みですが、全盛期の井端の記録。

480補殺(2005年記録)と比較して欲しいです。

上位二人は、その数字とそん色のない数字を記録しています。

名手と呼ばれた二岡でさえ、MAX420(梵のそれは462)。

その数字の重みを感じざる終えません。

歴代補殺数のNo1が菊池の528補殺。

以下、続くのが荒木の496補殺ですので、それに近い数字を出せる可能性を坂本は秘めています。

また、坂本の場合、毎年、変わらず400以上(初年度から421補殺数を記録、その記録がキャリアで最悪という凄さ)補殺数を記録している稀有な遊撃手(他の内野手含む)でもあり、球史に残る遊撃手と思っています。

名手と呼ばれる藤田でさえ昨年記録した補殺数は366(127試合)です。

尚、二遊間として最強は間違いなくアライバ。

補殺数は隣の影響を受けますので(ボールの取り合いになります)、本来、アライバの補殺数、お互いに邪魔していても、おかしくないのですが、

2005年にキャリアハイ(荒木496 井端480)を伴に仲良く記録しており、文字通り鉄壁の二遊間を築いていました。

お、恐ろしい。

そこに打たせた中日投手陣と捕手谷繁の存在も大きいですが、やはり凄いと思います。

エアーマンが倒せないでないですが、アライバの二遊間はレジェンドと思います。

youtubeで検索してみて下さい 中日を倒せないでヒットすると思います。 http://www.youtube.com/watch?v=grbSG5nIgC0

アライバの全盛期立ち会えた自分は幸せだったと思います。

その井端に近い数字を残している坂本も、またレジェンドになりうる可能性をもつ素晴らしい選手。

二岡も良い選手でしたが、球史に残る可能性がある選手との比較で出されてしまいました。

当時から可能性と言う意味で、相当、図抜けていたんでしょうねぇ。

打撃力はわかり易いので書きません。

本来の力を発揮できれば間違いなく頼りになります。

そも守備重視で起用され易い他の遊撃手との比較で打力上位ですから、外される理由はないと思います。