名古屋の低いパークファクター。
事実として名古屋は、もっともHRの出ない球場ではあります。
ただ、それって名古屋ドームだからなんでしょうか?
勿論、他の要因がある可能性はあります。
今回は、巨人阿部補正の前に(まとめていたデータ消失の為、ヤル気なくしています)、
簡易に谷繁補正に関し、検証したいと思います。
検証方法は簡単で、
中日のホーム(中日の主催試合なので名古屋ドーム以外の数字も入ります)とビジターでのホームラン数と、被ホームラン数を比較する事で見たいと思います。
(細かく層別すると捕手別で差があるのですが、面倒なのでしません)
チームとして見ます。
ちょっと荒いのですが、そこは注意願います。
使用データ
20062013年、交流戦を除くホームラン数に着目。
但し、中日のみ。
推論
特に要因がなければ、
中日の被ホームラン数と、ホームラン数の割合がヴィジターとホームとの比較で理論上、同じになるハズ。
結果
本塁打 ホーム296本に対し、ヴィジター481本
vistor/home=1.625
被本塁打 ホーム235本に対し、ヴィジター453本
vistor/home=1.928
打撃陣は投手陣との比較で、名古屋で良く打っている。
投手陣は名古屋(中日の主催試合すべてだが)で打たれていない。
考察
打撃陣の成績が、本来の名古屋に対するPKとすると、投手陣の数字のズレは何よってもたらされているのか非常に興味深い。
ホームでの成績は谷繁がマスクを被るか、どうかで勝率がかなり違っていた事実もあり、このホームランが打たれない状況を、私個人は谷繁補正と考えています。
要は比率で言いますとホームランを打つ、打たれたでみた時、実績上、2割ほど、チームとして中日の投手力は名古屋でアップしています。(個人層別するともっとかもしれませんが)
谷繁のリードと名古屋は相性がいいのかもしれませんね。
この数字ですが、厳密に言いますと、相手投手等々が数字に考慮されていませんので、それも含めて荒いのですが、優勝争いをし続けた中日の数値かつ、約10年あまりものデータなので、その範囲で正しいとは思っています。
(可能なら、どなたか検証して欲しい。層別が大変とは思いますが)
まぁ、そんな谷繁さんも、監督になり、後進育成をしなくちゃいけない立場になりましたが、さてはて・・・
因みに、こんなチームが中日以外に、もう一球団ありまして、
巨人です。
元気だったら、まとめ直します。
だから、巨人はホーム成績が優秀なんですよね。
阿部捕手の成長なのか、巨人のチームマネージメントの向上なのか、
東京ドームで味方打線は打つのですが、相手には打たせません。
この辺、坂本編で書いていますが、ある年を境に徐々に洗練されていきます。
いやぁ、まぁ、分析して思ったのですが、巨人の怖さは、谷繁補正というよりは、個人に依らない補正のようで、特定の捕手に依存しないようなんですよね。
この辺、核になるのは阿部捕手なんでしょうが・・・
打撃力が優秀し過ぎて、ライバルが居ないから出来る現象(阿部捕手が教えている)だと思いますし、原巨人のチーム愛の根幹に阿部捕手が居ると思います。
強いわけです。
この辺、ライバル関係になりますと、情報共有が難しい面があるのですが、難しい所ですね。
試合に出たいが、後進を育てたいに変わるのは、基本的に選手生活の晩年だと思います。
有り余る闘争心が衰え、次を意識する。
サッカーの川口や、中村のコトバの変遷を思い出しますが、選手は複雑と思います。
余談ですが、
だから、巨人は谷繁を警戒するんだと思います。
彼を潰す為に、盗塁を仕掛けています。