トータルでみて三浦&高城バッテリーの配球が素晴らしかったの方が適当だったかもしれませんが、
今のベイは、
基本、捕手が考えていると思っていますので表題のようにしました。
7回、柳田との攻防はシビレました。
前の打席で、ホームランを打たれた柳田に対し、外角へ2球続けてボール(明らかな)。
組み立て上、次に活きようがないと感じたボールが2球続き、投げづらいのかなぁっと感じてしまいましたが、
その後、一転して、
インハイに、インスラ。
ご承知の通り、
得点圏にランナーが居る場合、ベイバッテリーは外角中心の配球になります。
それを良く待たれ、打たれる(内角がないので踏み込まれる)のですが、
この終盤の競った場面で、
柳田の得意なインハイ(高めが全般的に好きです。力で持っていきます)ストライクゾーンに、インスラを投げるのですから、
ビックリしました。
打者に向かっていく球でインハイ。(長打が打たれるかもしれないコースに)
柳田も予想してなかったらしく、
ビックリしていました(当然、見逃し)。
ここで柳田が若干、迷い始めます。
このプログで、時折、なぜ?その球種を、そのコースに投げるのか?と書く時ありますが、
その前提に、
相手が、そのコースを待ち構えているにも関わらず(外角中心に投げているので待ち構えている→定石)、
その得意なコース、球種を投げる場合があり、もう少し考えて欲しいと思っているのですが、
今回、バッテリーは、
完全に、相手の裏をかきました。
カウントは2B1S。
次に投げたのが、
同じくインハイのスライダー。
これは高めに外れて、3B1S。→ワザと外した?
カウント的にはバッテリー、追い込まれていますが、バッターも戸惑いの色を隠せず、この時点で主導権をバッテリーが握ることに成功しています。
その後は、
四球を恐れず釣り球(ボール球)をインハイに投げ(目線に近い所に投げると振り易いですし、2球続けたインスラの影響もあったかと)、フォールをとり、
最後は、
外角に見逃しのストライク。
140キロ、ストレート。
魂のこもった、渾身のストレート。
本当に、本当に美しい直球でした。
番長が今シーズン投げた直球でMAXのスピードボールでした。
極上の配球ですし、
この場面で今シーズン、一番のストレートボールを投げ込む、番長の集中力に天晴です。
これが、阿部クラス(配球を良く読んで打ち込みます)ですと、外角を待つかもしれませんが、どちらにしろ、目線が、かなり遠く感じていたわけで、
相手の裏を書いた素晴らしい配球だったと思います。
得点圏における、
ベイの外角中心の配球自体は、
ダメかと言うと、ダメではないのですが(長打が打たれ難いのは確か)、
相手にインを意識させるのも大事で、
その状況次第で、投げて欲しいとは思います。
しかし、終盤で、こんな投球させるんですね。
3球目からバッテリーが終始主導権を握った素晴らしい配球だったと思います。
昨日の結果をみて、
ベイ捕手陣の成長を覚えます。
記事、アドレス見つからなかったのですが、
チームとして、配球を研究しているようで、
毎日、黒羽根、高城、嶺井(二軍に降格していますが、記事では一軍)で、ワイガヤしているそうです。
以前、
黒羽根について記事を書きましたが、
2015年04月28日
黒羽根のリードの何が悪いのか?について雑感
その記事中、
黒羽根というより、
チーム方針あるのでは?っと書いていましたが、やはりあるようです。
ワイガヤの現状をみますと、黒羽根を落すと言う選択肢は、
おそらくないと思います。
何だかんだ、一番、経験ありますし、今の高城(ワイガヤしている以上、当然ですが)に近いリードも出来るハズなので、そこに期待したいです。
高城と、黒羽根では、
色が違うので、
良い意味で分担できると期待しています。
個人的な印象で言うと、
高城が、秋元のような配球(投手が投げたいボールを重視)を、
黒羽根が、谷繁のような配球(投げさせたい)をしますので、
その棲み分けが出来ていると感じています。
最近の黒羽根見ていますと、昔の下手な谷繁みたいな感じで、投手陣から信頼を失っているようにも感じますが、
出来れば、
西武の銀次郎のようになって欲しいです。
http://sports.yahoo.co.jp/sports/baseball/npb/2015/columndtl/201505310004-spnavi
記事読んでわかりますように、
良い捕手獲得しても、即結果を出せるような世界に、
今のNPBはないような気がします。
受ける投手の球、性格、etcを把握した上で、さらに相対比較で相手打者、状況をみて球を選ぶ。
相手打者と何回も対戦するNPBだから起きる独自の進化。
阿吽の呼吸を整えるには時間と信頼が必要です。
昔は、
もっと適当なリードだったと記憶していますが(試合終えたら飲みに繰り出せるだけの余裕があった)、
随分、変わったもんです。
黒羽根や、高城の成長を喜びつつ、その配球を楽しみたいです。
尚、このワイガヤに参加しているだろう、新沼コーチも、その力量、上っている可能性あります。