今オフ、大谷が腕の筋肉を強化した事が物議を醸しています。
大谷翔平の肉体改造に専門家が警鐘「松坂大輔の二の舞いになる」
等と、
記事でも書かれていますが、
簡易にまとめますと、
・腕に筋肉がつくと腕が重くなり、振れなくなる
です。
ところで、そんなデメリット(誰もが気づく)がありながら、大谷は、どうして腕の強化をしたのでしょう?
そのwhyを無視して語っても、意味がないです。
腕に筋肉がつくと、腕が重くなるは常識です。
その常識がないほど、大谷が愚かとも思いません。
ダルビッシュのアドバイスを受けてとの事ですので、バッティング強化を意識してはないでしょう。
個人的な雑感ですが、
腕に筋肉を付けるとしたら、
球質を良くすると言うより、耐久性を上げる為だとは思います。
靭帯(肘)保護が、その主要目的かもしれません。
側副靱帯を保護する目的で、その周りの筋肉を強化するのが常識になっていますが、
トミージョン手術を受けたダルビッシュが、大谷に送ったアドバイスですので、関係あるのではないかとみています。
究極の投球フォームについて考える
の中ごろにありますが、
“lay-back”という、腕をしならせるような投げ方をしますと、肘に大きな負担がかかります。
その対応で、
内側側副靭帯の損傷を防ぐために屈筋回内筋群を鍛えるわけです。
個人的には、無理な形で投げなければ良いとも思うのですが、それだと抑えられないですかね。
ゴルフのシャフトや、バットのようにしならせる投法をする人がいますが、肘を壊しやすい投げ方です。
NPBの主要投手の場合、
肘を痛めるのが通例ともなってしまいましたが、
大谷も、あまり肘に良いとは言えない投げ方をしています。
大谷だけでなく、日本の主要投手のほとんどが、過度に肘に負担の掛かる投げ方をしています。
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圧巻の投球が生み出される理由とは!?
にて、
佐藤コーチ いいと思います。よくこの段階で「ヒジを上げろ」なんて言いますが、まだこの時点で上げては投げられないですからね。
このヒジを上げろが、良くないと言われています。
おそらく、シニアレベルの多くの指導者が、
「トップ周辺での肘の位置は、肩甲骨の傾倒を使う為に必ず両肩ラインより上にあること」
(少年野球教室から、適当にコピペしています)
なんて、教えているかもですが、これMLBではダメ評価になりつつあります。
怪我しない投手は、両肩ラインより下なんです。
(重力に反して必要以上にあげると、肩、ひじを痛めやすいです。)
また、前田健太のような投球フォームが、
肘を壊す逆Wとして提示されています。
大谷や、ダルビッシュは、MLBよりですので(巨人の菅野も)、
向こう経由の知識を基に、理想の投球を求めていると思われます。
要は、
彼らの行うアクションを語るには、
MLBの現状を知らないといけない場合があるわけなんです。
なぜ?、そのような事をしたか?
素人記事ですと、
why?に着目しない記事が多いです。
専門家の多くはデメリットがあることを承知して何かを行っている場合がほとんどですが、
そのデメリット知らない前提で相手を批判する時があります。
(相手が知らない前提で書いている)
采配批判でも良くみますが、その多くは理由があります。
私達が考えている以上に、常識が変化してきているのかもしれません。
尚、怪我し難いというフォームで言いますと、
怪我をしやすい投球フォーム
にて、黒田のテイクバックを褒めていますが、
黒田のような肘の使い方が、一番良いと考えられています。
いますが、
NPBの現状をみますと、そうなってない。
日本人先発大リーガーでは黒田投手だけなぜ怪我をしなかったのか?
前田の肘が、相当良くないようですが(本人もイタミに耐えて投球していたようです)、
彼も、肘の使い方が、円を描くようなテイクバックになっていません。
NPBの主要投手のほとんどが、そいうテイクバックになっていますので、
指導者にも責任あるような気がしますが、
この辺、どういう知識前提の基行われている(いたのか?)のか、興味深いです。
どのタイミングで、北別府や、黒田のような投げ方が、NPBで見られなくなり、前田健太のような投球フォームが理想で、怪我をしないと言われたのか?私も専門家でないのでわかりませんが、今後、どう変わって行くのでしょう?
気になります。