以前、ざらっと各チームの山田候補を探した事があるのですが、数字的にも、スタイル的にも、この選手というのは見つかりませんでした。
パワーヒッターというのは、
それなに得意分野をもってまして、
そのコースに入るとホームラン(長打)を打てる打者に多いです。
実は、山田、2013年の時点で、そんなポイントをもっています。
2013年、山田の成績は、
通算、.283 OPS.711ですが、
これを左右で分けますと、
右 .260 OPS.637
左 .370 OPS.973
つまり、左相手に、無双していたわけです。
OPS.973の内訳をみますと、出塁率.439 長打率.534なのですが、この長打率の恐ろしさ、誰と比較して語ればわかり易いのかわかりませんが、
ともかく図抜けています。
今年、セでプチブレイクした中日福田の対左OPSが.863(長打率.493、右はダメ)ですので、要は福田より凄いわけです。
対左に限りますと、長打率でみて福田以上。
30盗塁、30本塁打に向けて、その萌芽が山田の場合、2013年の時点で実はありました。
そんな山田が、
2014年、
通算、.324 OPS.941
右 .343 OPS.935
左 .278 OPS.832
2015年に
通算、.329 OPS1.027
右 .321 OPS.975
左 .347 OPS1.146
毎年、課題に対し、対応しているわけですね。
そして、昨年です。
2014年も、RCで見た場合、リーグ傑出度が図抜けていましたが、ホント、凄い打者になりました。
強いて課題を挙げるとしたら、パワーピッチャーに弱いです。
外に意識を張りつつ、内は、自然に反応するような打撃スタイルなのですが、
結果、インのスピードボールに反応が遅れる場合もあります。
長野スタイルで、外に強い意識を持っていて内は自然の反応に任せています。
最も、山田のインを攻め切れる技量をもった投手少ないので、あーいう結果になりますが、投げきれるとかなり、有利になります。
ですので、SBの千賀の攻めも理解できるのですが、
もう少し、球威がないと難しいみたいです。
テクニカルな投手では、実績上、山田攻略はかなり難しいです。
黒田や、ジョンソンと山田相性いいです。
低めが、若干苦手に感じるとは言え、本人もわかっているのか、打てる球、打てない球の見極めが大変良いようです。
ストライクスイング率、山田の場合、56.63%と大変低い。。。
このストライクゾーンのスイング率一つをとっても、本当は記事が一本かけるかもですが、この面でも山田は毛色が違います。
大変、手強いバッターです。
本人も、速いボールを持つ、投手との成績が悪い(MAX150キロ超えるような投手が、どれだけ居るのかわかりませんが)のは、承知していると思いますので、
その面での改善を図っていると思います。
さて、どうなるんですかね。
個人的に、ヤクルトの打者で、山田と川端を抑えるのは難しいと感じますので、
各球団も他の打者対策に、そのリソースを回している可能性も覚えますが、
各球団の対応が楽しみです。
勿論、ヤクルトも対応していますので、結果、打たれるかもですが、
その争いも醍醐味の一つと思っています。