筒香と山田を比較してみて雑感

リーグを代表する打者と言いますと、

筒香と山田が、その双璧と、個人的に高く評価しています(誰もが思うと思いますが)。

これに川端を加えると、強力なスリートップを構成すると感じています。

三者の評価が高いのは、隙が見当たらない事でしょうか?

当たり前のように3割打ちそうです。

一応、弱点、なくはないのですが、配球で、どうにかなる感じしないんですよね。

さて、

筒香と、山田。

強打者に共通する回転軸が綺麗というのはありますが、共通点があまりありません。

打者を語るポイントで、

 スイング

 ステップ

 ポイント

がありますが、の総てが筒香と、山田では一致しません。

結果、山田と、筒香では、得意、不得意分野が違います。

 ホットゾーンが違う

山田と言いますと、高めが大好き。

反面低目が苦手。

克服しかけていますが、筒香は、その逆。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/aaakkk/article/546/page/2

昔の筒香は高めの直球がダメでした。

さて、二者でホットゾーンが違う理由ですが、

バットの出が、筒香の場合、アッパースイング気味、一方、山田はレベルスイング気味というだけです。

 スイングが違う

打つ スイング編PART3 アッパースイングのメリット、デメリット

なんて、面白いですが、

まさに筒香です。

この(アッパースイングの)デメリットを打ち消す技術はパワーのない選手には実現が難しいと言われています。

そのため、日本人には少なく、メジャーリーガーには多く見られるスイングとなっています。

筒香、打撃の肝はパワー。

ちょっとってレベルの選手になっています。

さて、山田のレベルスイングは、飛ばないのですが、

これが山田ですと飛んでしまう。

見ていて思うのですが、パワーというより技術。

筒香の場合、下半身のパワーを、あますことなく伝えるという所に技術を覚えますが、

山田の場合、文字通り技術。

綺麗に回転します。

足を高く上げ、体全体で山田の場合、打ちにいくのですが、彼の場合、ブレないんですよね。

筒香も昔、足を上げていましたが、上体がぶれるので止めています。

足を上げるメリッとはパワーがのる一方で、デメリットは上体がぶれ易いです。

なぜ?筒香は、ヤクルトを打てたのか? 摺り足打法と、その雑感

山田の場合、上体がぶれません。

また、レベルスイングのメリットであるミートポイントが点でなく線なので、当てやすいです。

ホントは、中距離打者の打撃スタイルなのですが、

本塁打王である所に、その凄みを覚えます。

ステップが違う

と前後しますが、

筒香は摺り足、山田は足を上げます。

打撃性向(ポイント)

筒香は広角(レフト方向にホームランないですが)に打ちますが、山田は引っ張りです。

ポイントが筒香の場合、後ろ。

山田は前にあります。

総論

筒香は、摺り足(飛ばない)でポイントが後ろ(飛ばない)、アッパースイング(飛ぶ)

山田は、足を上げ(飛ぶ)でポイントが前(飛ぶ)、レベルスイング(飛ばない)

理論上、

足を上げ、ポイントが前で、アッパースイングですと、もっとも飛距離が出ますが、今の動くボール全盛では対応が難しいのかもしれません。

山田のポイントは前ですが、線で捉えているので(レベルスイング)、その対応が出来ているのかもしれません。

個人的に、どちらが難しいと感じるかと言いますと、

山田の方が難しく感じます。

筒香の打撃は、日本人離れという枕コトバがつきますように、その前提条件のハードルが高く感じます。

一方、山田の場合、出来るかもしれない(イチローがホームランを狙った感じに近いでしょうか?)。

最も、パワーを技術で補う面がありますので、やはり誰もが出来るわけでない(わかっていても)。

ちょっとっと感じる打者二人です。

このレベルに到達しそうな打者、今の所、見当たりません。

巨人大田がブレイクしそうでしないのは、

上半身だけで打ちに行ってしまい(迎いにいくバッティングとも言いますが)、軸が崩れやすいから何ですよね。

このを最適化する事で大田も、打てると思うのですが、

これが、頭ではわかっていても、なかなか難しいという話になります。