、球団に対する制裁論について
個人の問題であって、巨人に対し制裁する根拠はないとの事ですが、コンプライアンス違反です。
球団は、所属選手に対し、コンプライアンスを指導する義務を持ちます。
その辺は、Q&Aに書いている通りです。
東尾の賭博容疑(逮捕)に関し、西武球団は、その権限をもって処断しましたが、その際、NPBは西武に対し制裁を発動してません。
一方で、野球協約を含む、プロ野球球団に所属する為のルール順守に関し、NPBは権限を持ちますので、制裁を発動します。
、教育の問題であって巨人は被害者
の議論に準じますが、球団は選手に対し、管理責任があります。
また、不祥事を起こさせない事も求められます。
教育、学校の責任であると言っても、意味がないです。
そもそも、この種の話は信用問題と言って良く、ブランドです。
本当のブランドとは、巨人軍に所属する事=紳士的な話です。(ブランドを大事にする。守る)
昔の巨人軍は、口酸っぱく、紳士たれと言っていたと記憶していますが、
都合が悪くなると、教育論に逃げるのは、卑怯と感じます。
まずは、球団の責任を受け止めて、その上で、そうは言っても、教育にも問題(野球しかやってないだから、しょうがない)があるとしてください。
一方で、ドラフトで選ぶのは、素行でなく、素質です。
素行に問題があっても、プロ野球は興業であり(他のスポーツも同じです。特に格闘技系)、優先されるのは野球が上手い人です。
学校教育の責任だぁっと逃げるのなら、素質はあるけど、大きな子どものような子は獲得しないで欲しいです。
個人的には、そんの大きな子どもを、大変だとは思いますが(出来て当然とは思いません。)、投げ出さず紳士にまで教育して欲しいです。
この種の話は、大なり小なり、他の球団でも共有する問題ですので、各球団、逃げずに対応して欲しいです。
野球は人づくりでもあると、語る識者、球界関係者は多いですが、人を作って欲しいとは思っています。
巨人ファンなら、球界の一員、盟主たる巨人に、そう言う機能を求めて欲しいと願っています。
、調査には限界があったからしょうがない、巨人には責任がない
捜査権限のない、任意聴取である以上、調査に限界があるのは最初からわかっていた事です。
今更ながらに、
「情報を持っているのはBさんと笠原くん」
っと言われても、困ります。
巨人としては、調査が難航する事がわかっていた以上、違った形での対応が求められていたハズですが、後手後手に回っている印象です。
自首=自身の人生の破滅を呼び込むような事を好き好んでする人は少ない以上、
選手の自主性(選手の良心を後押しする事)を後押しする何かをして欲しいです。
刑法でも厳罰過ぎると、逆に、隠蔽が横行し、より酷い事になることがありますが、状況に応じ対応を、お願いしたいです。
一方で、
制裁を決めるのは、巨人でなく、権限があるのはNPBです。
巨人だけでは対応出来ない問題でもありますが、一番困るのは、巨人でもありますし、NPBの問題として認知して貰う為にも積極的に働きかけて欲しいと思っています。
、どの程度の制裁が妥当か?
正解ありません。
程度差問題は議論が難しいです。
その量刑判断は、個々の感情、気持ちによる所が多く、その制裁規模はピンきりです。
Q&Aにも書きましたが、この手の制裁は厳しめになり易いです。(客商売なので)
所属団体の厳し過ぎる制裁に対し、アメリカでは時に裁判になっていますが、概ね、団体側が敗訴しています。
不祥事が起きた場合、その不祥事を見たくないファン心理(個人の感情)が働きますので、再発防止目的の厳罰主義に傾き易いです。
際限がないのですが、制裁根拠が上記の個人の感情(気分が悪い、不快感)によりますので、反論が難しいです。
犯罪が起きた際、この量刑では納得いかない。
被害者の気持ちを考えると、量刑が軽すぎるなる話がでますが、気持ちは定量化出来ず、感情故に個人差あります。
その感情を否定するのは、得策ではありません。
、これでは真の反省にはならない
厳罰主義による再犯防止論は、死刑論議と同じ論理展開になります。
一方で、厳罰主義により、本当に犯罪(不祥事)がなくなるかと言いますと、なくなりません。
この手の話は、何処かで自制しませんと、際限がないです。
また、起きた、もっと厳罰にしようで、再発防止が出来るのなら良いのですが、そう単純な話ではないです。
被害者感情(気分が悪い、不快感)を基にした制裁議論、感情は否定できませんが、行き過ぎると危ういです。
厳罰化の副作用
、人気球団だから出て行く
どう思うのかは、個人の自由ですが、人気球団だからという枕コトバは入れないで欲しいです。
人気球団だから何でも許されるとでも思っているのか!!っと言っておきます。
、他球団にもいるだろ
現在、強く疑われているのは、巨人軍所属選手です。
信用が一番棄損しているのは、実際に野球賭博を出した巨人軍です。
可能性の提示と、居たでは、その温度差が違います。
過度な批判に対し、堪え切れず、そう答えたくなる心情も理解できますが、分が悪いです。
各球団のファン(巨人さんも)と、選手は、親子の情愛のようなモノを持つと思いますが、
その情愛とは、信じることです。
その際、巨人さんの所の子が悪い事をしたのに(確定)、未確定の他所のお子さんに対して、お前さんの所の子も、悪い事しているかもって、
いやぁ、コンプラ違反したのは、キミの所の子どもだからになります。
無用な反発を買う可能性が高いので言い方に注意して下さい。
一方で、巨人ファンさんの心情も慮って(親子の情愛)、他球団のファンも語ってあげて下さい。
例え、
AKBが悪く、不祥事を起こしたAKBが批判されたとしても、AKBファンは、自分が傷つけられたかのように強く反論すると思いますが、そう言うモノですので、その辺、同じ業界のファンですから、慮って自制的に批判してあげて下さい。
一方で、巨人に居たのだから、他の球団にも居るだろう。
誰もが思う安易な議論ですが、現実は、そんなモンです。
実際、NPBは、各球団に聞き取り調査を求めましたが、
一番、困るのは、これ。
、球界全体の問題に発展する場合がある
中国毒餃子により、中国産そのものに対するブランドイメージが棄損しましたが、同様な事が起こりうる可能性があります。
耐震偽装事件も、個別事例で収まらず、業界全体への不信へと発展してしまいましたが、
こうなると非常に厳しいです。
幾ら、その潔白を主張しても、信用されず、そう言う汚い業界、自浄作用が働かない面白くない業界と思われる場合もあります。
かもしれないが定着した場合、そのブランドイメージの改善には、苦労する場合が多いです。
放射能の健康問題ではないですが、一般に0(ない事)を保障するのは、大変な労力がかかります。
今回の野球賭博問題は、その種の話になりかねない危険性があります。
広義的に、巨人ファンさんと、他の球団のファンも立場が同じになり易く、関心のない人たちにとって巨人も、他の球団も同じになり易いです。
(プロ野球はで同じ立場を共有する仲間)
火元がなくても延焼すると言って良く、対岸の火事と言うよりは、隣の家の火事で、一緒くたに燃えてしまう可能性もあるわけです。
そう言うわけで、消火活動に、まずは全力をが、私の意見です。
巨人ファンさんも含む各球団のファンと選手、球団は、程度差あれど、親子のような関係と思っています。
最後まで子を信じるものと思いますが、
世間様は冷たく、
のような形で、お前の所の子どもも、全部、怪しんじゃないのっと言われるかもしれないわけです。
同じ子を持つ親同士、適度に話し合って欲しいです。
日本人は、一人、一人意見が多様であり、一様ではないのですが、
現実は、日本人はっと、記号化され易いです。(ブランドイメージとは、そう言うモノ)
野球とはにならないよう、当事者意識をもって、その対処に当たって欲しいです。
最後に、
大相撲問題でみてわかりますように、
皮肉な話ですが、
調査の進展により、他の球団でも違反者が確認される可能性があります。(今の所、笠原人脈でしか報道出ていませんが)
真相解明(潔白を主張する為)には、避けて通れないかもしれないイタミです。
その為のダメージコントロールを各球団に任せるのでなく、球界として対応して欲しいです。
想定外でなく、想定できて当然の事です。
地震に、備えるような形で、予め準備しておいて欲しいです。
この際、残った火元を完全に消火してしまった方が良いと思いますし、その覚悟をもって対応して欲しいと思っています。
以上、個人的な意見でした。(そう思うの世界)