早打ちなのに三振の多かった横浜について雑感

交流戦で最も四球の少なかったのは横浜です。

ご承知の通り、横浜はファーストストライクから積極的に打って行くことを推奨しています。

その関係もあり、四球自体近年少ない球団でもあります。

そして、非常に残念な話ですが、

交流戦で最も三振が多かったのが横浜でもありました。

打撃技術の未熟さを覚えます。

当てるつもりで振りにいっても当たらないわけですね。

ファーストストライクから振りにいって三振が多いわけですから、

振りにいかなかったら、もっと三振を喫していたでしょう。

四球の少なさと、三振の多さは、若さの証と言いますか、

若手主体になり積極的になった阪神さんが、横浜に似た数値を叩きだすようになったのと同じ理由です。

技術がないチームの場合、積極打法とは諸刃の剣と解されます。

一方で、技術のある鳥谷のような選手なら、積極打法と四球出塁を両立できます。

ですが、力に差がありすぎますと、ファーストチャンスの見逃しは、より相手を楽にさせかねません。

本日対戦する菅野。

チームで彼を攻略したいですが、チームの技量不足を思いますと、個でぶつかっていく(積極打法)しか手段が思いつかないです。

4番筒香で上手く点がとれることを強く期待したいです。

尚、パの菅野攻略は早打ちでした。

「ストライクを取りにいくスライダー」を徹底的に狙ったそうです。

この姿勢が、同じ100球投げても質の違う疲労度を相手に与えたようです。(菅野談)

カウント球を見逃さず楽をさせないが、現場の共通理解なのですが、一方でファンの論調に違いを覚える今日この頃です。

この辺、野村ID野球(一部、今の野球の常識と乖離し始めている気がしますが)の影響なんですかね。

ヤクルトですら、好球必打(2014年から積極的に撃ちいくようになりました)方式にチーム戦略を変更して、山田、川端、畠山、雄平らの成績を大幅にあげたのですが、

その数字の変化が、方法論が、世に、それほど認知されてなく、いつも不思議には思っています。

また、四球出塁が、こんなに尊ばれるようになったのも、マネーボールの影響と思いますが、

その四球を、どのようにして奪うのか?

その技術背景に目を向けますと、

今の横浜に、その力がない事がわかって貰えると思います。

本当は、こんな事実を書きたくないですが、そう言うモノです。

あえて厳しく言いますが、技術の未熟な倉本のような選手ですと四球出塁できません。

四球/打席で見た際、規定打席(30人中29位)をクリアした選手の中で、倉本はロペス(30位)なみ、限りなく最下位の水準、四球数で1の差なのであって無きがごとしです。

将来的に、倉本のような意識が高い選手は、自らを研鑽する事で四球を選び取れるようになるかもしれません。

ですが、今は、その技術がないので難しいです。

意識は高いですが、その手前の技術レベルです。

他の選手は?

察して欲しいです。

あえて、倉本を例に出しましたが、それは倉本が努力しており、それを皆さんが認めてくれてるからです。

彼ら(特に倉本)が、その課題に対し努力をしているのは承知しています。

ですがが、ある日、突然、手に入るような類の技術ではないです。

ある日、突然、出来るようになるモノではないです。

横浜は、その過程にあります。

早打ちな鳥谷(阪神ゴメス以上に手を出します)の四球出塁が多いのが現実です。

四球が多いので、そう見られていませんが、早打ちは時に、四球獲得と表裏一体となります。

菅野をチームとして攻略したい面もありますが、策を弄すると、今の横浜では相手を楽させる可能性が高いです。

積極打法で少ないチャンスをモノにして欲しいと期待しています。

一見すると淡泊な試合に見えるかもですが、

チームは持てる力でベストを選んでいると思っています。

その頑張りを応援したいです。