倉本2018 中軸が優秀過ぎるからで対策されて
倉本の新人時代、走攻守総ての面において様々課題を抱えた選手でした。
長打を意識したスタイルでしたが、その割に長打はなく。
長打を意識した打撃故に三振も多く25%程度あり、走塁は遅く、判断も悪く(当時は)、犠打も出来ない。
倉本に中畑さん犠打を命じませんでしたが当時、全くできなかったようです。
今は多少は上手くなりましたが上手とは言えないですかね。
守備力ではゴールデングラブ級の憲晴いましたし犠打も上手く2番に最適な打者だったのですが、その選手に代えてスモールベースボールを標榜していた中畑さんがスモールベースボール向きでない選手を抜擢したわけです。
その影響は大きく横浜の内野守備は前年との比較で大きく数字を落としています。
1番打者も低調でしたので犠打前提の憲晴が活きたかはわかりませんが二番向きな打者が不在ともなっており、その面でも苦労しています。
当時、桑原を2番で起用しようとしていた中畑さんですが結果はみての通りです。
今もできていません。
2015年の最下位ですが中畑さんが呼び込んだ面もありまして、またかよって感じもあったわけですが(期待先行の起用)、
着実に成長していまして、そして今年壁にぶつかっています。
そんな実力不足だった倉本です。
それでもしぶとく一軍に残り続けています。
ある面で倉本は特別な選手ですかね。
普通は二軍行きなんですが、その類まれなセンス。
今ある武器で、適当になんとかしちゃう選手でした。
プロ向きな性格とでも言うんですかね。
職人肌の解説者に高評価な理由かもです。
倉本使うべき論は大魔神、立浪、谷繁始め多くの解説者が唱えていました。
他球団のチーム関係者も倉本を警戒していたようです。
2017年の倉本は打撃成績こそ精彩を欠きましたが上位と下位をリンクする打者として大量点の呼び水になっていました。
10/1の試合、解説の湯船氏が9番伊藤を褒めていましたが実に効果的な点の取り方をしています。
7番桑原が出塁し投手が送って伊藤で返す。
その勢いで2番ソトがホームランを打ち、さらにロペスでした。
伊藤のダメージが尾を引いたと解説してましたが、あの得点は大きったです。
そんな場面が2017年は多く、今年はあまりみられませんでした。
効果的故に対策された倉本2018年です。
筒香や宮崎らを、どうにかするより倉本の方が対処しやすいわけで野球の常道に従い狙われてしまいました。
横浜対策の一環で対策し易い倉本らを潰して打線を分断させたわけです。
似たような対策例が2013年の巨人さん対策で集中的に狙われたのが阿部でなく、その前を打つ1,2番でした。
結果、その得点力を大いに減じさせています。
阿部が返す選手でなく起点になっちゃったわけです。
巨人の初回攻撃力がとんでもなく下がりましたが(リーグ最低水準)概ね、横浜も同じような対策手順をとられ中軸を孤立させられてしまいました。
まぁ、野球は一人でやるもんじゃないですからね。
ホームランでしか点をとれないようにさせちゃえば良いわけです。
上手く機能させれば2017年の倉本のように打率、出塁率が低くても打点、得点を上げられるのですが、
野球って面白いもので回りが打てないと、より打てなくなりましてチャンチャンとなり易いです。
ランナーなしの打率は一般的に低く素の力が試されやすいです。
ランナーがでることで打者は打ちやすくなります。
参考記事
そのランナーが塁上にいない以上、
孤立しても打てるには個の強さが必要です。
その個の強さが横浜の2-5番にはあるのですが・・・
横浜の6-9番は弱く、相手に付け入る隙を与える結果となっています。
その個の強さで課題を抱えているのが今の倉本です。
以前、2軍では成績出せないけど1軍で打てる選手なのでは?っとコメント頂いた事ありますが、そんな不思議な選手が倉本です。
今年、彼のプロ野球人生で最も長く2軍に落ちましたが想定通り1,2軍での成績に差がない選手でした。
2軍で記録している打率.239 出塁率.286 OPS.525は一軍成績と大きな差がないです。
梶谷みたいな選手は2軍でとんでもない数字を出します。
一軍成績より二軍成績の方が良いハズという一般的な印象と違う選手が倉本です。
普通は二軍成績を100とするなら一軍に昇格すると65とかになるのですが、この辺が倉本の面白さでしょうか?
加賀が二軍で防御率0.00、奪三振率(kk/9)も9と素晴らしい成績を残していても引退する理由と対照的にも感じる倉本の二軍成績。
この辺の記事も需要あるかもですね。
倉本を表題とした関連記事で多数の記事を書いている私です。
主力選手に関しては追わないのですが成長途上の選手はしつこく追い続けます。
かなり特異な選手が倉本ですかね。
普通は二軍なんですが一軍で成績を出せるところに面白みがあります。
ラミレス関連がなければ今年も言及していたかもですが余裕ないので書けませんでした。
早打ち関連に絡んで記事化です。
参考記事
実は、この記事、倉本の事を書こうと準備していたら別方面に発散してしまい記事化しています。
その後、延々、ファーストストライク。
つまりはバッティングカウントの優位性を書いてきました。
参考記事
リーグ3連覇を成し遂げた広島さんも含め早打ちを標榜するチームは多いですが横浜の場合、その早打ちが有効に機能していません。
バッティングカウントで打てない選手が多すぎます。
本当は
筒香や広島の丸らのような打撃が理想です。
が現実は厳しくカウント球は打てないは、難しいボールに手を出すわで、相手を楽にさせています。
技術に劣る選手が打席に立っていたら、そりゃ楽になりますよね。
相手も横浜の6-1番は打ち取らないいけない対象ですから、どんどん勝負していきます。
四球を与えるなんて冗談じゃないです。
ランナー貯めて中軸回って打たれたら大被害です。
如何に弱い相手からアウトを奪うかです。
昨年は上位につなげるリンクマンとして機能していた9番倉本は如何にして攻略されちゃったんでしょ。
技術云々はオフに他の選手も含めて書きますが(倉本だけでないので)。
続く