中日、威勢のいい若手が二軍で見当たらない原因について

中日二軍で、威勢のいい若手が見当たらないとの事でしたので、

その原因を調べる為に記事を書いてみました。

比較として、

横浜の飛雄馬、赤堀、松本を挙げています。

成績低迷パターンで渡邉も居ますが、二軍で研鑽する選手の場合、何かしら数字をあげていくケースが多いです。

特に大卒、社会人は仕上がりが早いケースが多いです。

一、二軍を行ったり来たりする選手の場合、二軍成績が下がる選手もいますが(一軍で打撃を壊される、もしくは、その課題に対し積極的に対処する為、そういう打撃をする)、

一軍に上がらず、2軍で成績をまずあげることを目標とする選手の場合、高卒を除けば(高卒は低迷する場合があります)、二軍における数字が停滞する事、ほとんどないという見解です。

参考記事

中日の育成状況 その確認の前に横浜のモデルケースを

一軍で若手が活躍するには、二軍で成績をだし(STEP01をクリア)、その後、一軍で起用され壁に跳ね返されるを繰り返しつつ(エレベータ選手)、標準で6年程度かかります。

高卒のモデルケースで言うなら平田が6年目の2011年に376打席を得て活躍していますが、個人的には標準的なモデルケースと感じます。

一部、例外的にヤクルト山田や巨人坂本のような例もありますが、遅くもなく早くもなくという感じです。

横浜で高卒5年目の桑原が、400弱ほど打席を今年得そうですが、そう言うモノと思っています。

(梶谷がプチブレイクしたのは7年目です。初規定打席クリアは2014年の8年目。二軍でホボ仕上がったのが6年目です。)

投手との比較で打者は時間がかかるケースが多いです。

中日、未来予測の参考にして下さい。

以下、本文です。

一連記事を書くに当たり、ざらっと中日さんの打者成績を俯瞰したのですが、コメント頂きました通り、これという選手を数字からは見出す事が出来ませんでした。

確かにコアとなりそうな選手として福田(2016年2軍成績)が飛びぬけて良かったのですが、福田自体2015年も成績を出しており、その延長線上にいます。

威勢の良い若手と言う意味で言いますと不在。

更地状態感が強いです。

中日おける世代間断裂と、他チーム比較

にも書きましたが、

福田以外は、

皆さん、これからの印象が強いです。

友永に、本格化の兆しを若干、覚えますが、二軍で長打率.400超えないと難しい印象です。

次のSTEPに進めそうなのは、友永ぐらいでしょうか?

コメント下さった方と、同じ印象を抱いています。

二軍成績的には戻し始めていますが、一軍で近未来に、通用しそうと感じるような威勢のいい若手が見当たらず、これからという感じが強い選手構成となっています。

福田のように、捕手にコンバートされた事で深刻な打撃不振に陥った例(回復に2015年まで掛かっています。それでもPA/kで見る限り、苦戦しそうな数字、かつ打撃フォームみて課題を抱えた状態でした。仕上がるのに相当な悪影響を与えたという見解です。)もある為、まずは近々のドラフトをチェックする事で層別を行い、それぞれ選手の二軍成績履歴をチェックしていく事で、威勢の良い若手が見当たらない原因を調べていきます。

2011年中日指名選手 (2012年新人だった選手)

1位 高橋周平 (野手)

2位 西川健太郎(投手)

3位 田島慎二(投手)

4位 辻孟彦(投手)

5位 川崎貴弘(投手)

6位 宋相勲(投手)

投手の場合、ご承知の通り新人即通用するケースがありますが、野手の場合、そのようなケースはほとんどありません。

その多くは、チームによって鍛えられることで頭角を現していきます。

新人即で規定打席をクリア出来るような野手は本当に稀です。

最近では巨人の長野ぐらいです。

阪神高山に、今年、その可能性を覚えますが、難易度が高いです。

簡易ですが、

ドラフト指名能力をみるなら投手。

育成能力も含めてみるなら野手を参考にしています。

そう言った観点で、

皆さんが批判する谷繁中日の育成能力を見ようと思ったのですが、

2012年に関しては野手が少なくてみれません。

サンプルを多くみる事で、その紛れを少なくするのですが、そのサンプルが少なく感じます。

高橋周平に関しては、

2016年01月26日

PA/kでみた二軍卒業状態の選手について 中日、高橋周平に期待

育成と言っても素材も重要です。

この選手の場合、元々、高い才能の片りんをみせており育成の勝利だけとは言い切れないですよね。

混乱にめげず、一流選手に向けた階段を登ったと解しても良いですし、そうは言っても、二軍での数字的変遷をみますと、様々、育成していたわけです。

成績的に物足りなくても、意欲的に一軍で起用して居ましたし、

球団も、その才能を評価してか、成長の場を作っています。

期待値は高いですが、実績が、ほぼない選手に今年、ポジション空けて、その場を作りましたが、これ大きいです。

選手起因と、球団の育成。

両方が作用していると感じます。

一軍成績だけですと、そう見えないでしょうが、関連記事に書いてあります通り、二軍成績で俯瞰しますと、毎年、順調に歩んできた選手です。

横浜は、この年。

2位高城

3位渡辺雄貴

4位桑原 

5位乙坂

7位飛雄馬

他 育成で西森と指名しています。

投手を含め、ドラフトで9名、育成2名の大量指名を行い、投手は全員退団しましたが(TBSの影響で投手が溢れていました)、野手は全員残っています。

この中で一軍活躍中野手は、桑原、乙坂、高城。

雄馬も二軍成績上、育成としてはやりきった感があります。その辺は先の記事で報告した通りです。

(乙坂は、もう少し二軍で鍛えたい素材ではあります。)

西森も、現在一軍帯同中です。

渡邊雄貴は、伸び悩んでいますね。 

全員が全員順調に伸びるわけでもないです。

なので、ある程度の、サンプル数、特にドラフト中位以下の選手のサンプルがあると望ましいのですが、中日さんの場合、野手指名自体が少ないです。

2012年、中日指名選手

1位 福谷浩司(投手)

2位 浜田達郎(投手)

3位 古本武尊(野手) 大

4位 杉山翔大(捕手) 大

5位 溝脇隼人(内野) 高

6位 井上公志(投手)

7位 若松駿太(投手)

この年も投手が多いです。

20歳代前半の野手が横浜との比較で薄いのもやむ得ないですかね。

2012年、横浜指名選手

1位 白崎浩之(内野)

2位 三嶋一輝(投手)

3位 井納翔一(投手)

4位 赤堀大智(外野) 退団

5位 安部建輝(投手)

6位 宮崎敏郎(内野) 

2013年、中日指名選手

1位 鈴木翔太(投手)

2位 又吉克樹(投手)

3位 桂依央利(捕手)

4位 阿知羅拓馬(投手)

5位 祖父江大輔(投手)

6位 藤沢拓斗(内野) 退団

あらためて見直しますと、中日さん野手、本当にとりませんね。

2013年、横浜指名選手

1位 柿田裕太(投手)

2位 平田真吾(投手)

3位 嶺井博希(捕手)

4位 三上朋也(投手)

5位 関根大気(外野)

6位 山下峻(投手)

育成で砂田、萬谷(怪我)、二人とも投手で1.5軍級です。特に砂田はローテ定着一歩手前まで来ており球団の期待も高いです。

関根は21歳ながら一軍帯同中、気持ち、もう少し二軍で鍛えたい素材でもありますが、レギュラー争いをしています。

中日さんの場合、野手の1.5軍選手がやはり少ないですね。

そもそも指名が少ないので、そうなるのですが・・・

2014年、中日指名選手

1位 野村亮介(投)

2位 浜田智博(投)

3位 友永翔太(外)

4位 石川駿(内)

5位 加藤匠馬(捕手)

6位 井領雅貴(外)

7位 遠藤一星(内)

8位 山本雅士(投)

9位 金子丈(投)

育成でも4人、投手2、捕手、外です。

これまでとうって変わって野手の指名も増えました。

数も多いです。

落合GM体制になって一年経ち、中日の状況(選手の状態)をみての指名のようです。

落合監督二年目も同じような事がありましたが、一年間チェックした結果のドラフトだったようです。

引継ぎ等、どこまで意図が絡んでいるのかわかりませんが、野手の指名が20112013まで少ないです。

頭が痛くなってきました。

確かに投手が必要だったのはわかりますが、野手も必要(世代交代期です)だったわけです。

ですが、指名自体が少ないです。

これはいよいよ、もって評価が難しく感じてきました。

2014年、横浜指名選手

1位 山崎康晃(投)

2位 石田健大(投)

3位 倉本寿彦(内)

4位 福地元春(投)

5位 山下幸輝(内)

6位 百瀬大騎(内)

7位 飯塚悟史(投)

第二次(育成)

1位 亀井塔生(捕手)

この年が横浜の2軍正常化元年です。

役割立場が明確なドラフトが行われています。

TBS時代に野放図に投手を獲得し過ぎ、まともな育成が出来なかった時代からの脱却しました。

その陰に、この年の大量解雇という苦い決断がありました。

選手層が薄すぎて即戦力をとらざる終えなかったのですが、

高卒、百瀬(重点的に試合に出ています。当然、二軍のチーム成績は悪化しますが日本ハム型ですね)や、飯塚(2016 二軍のローテション投手)、亀井のように二軍で期待をもって鍛えている選手(素材型)と、大、社会人の即戦力型で色分けされています。

計画をもって、まわり始めた時期ですね。

二軍のチーム成績と育成状況が日ハム同様リンクしなく始める時期です。

勿論、その前から順調だった部分もありますが、整流化された年です。

(2014年ドラフトですので正確には2015年シーズンから)

くどいですが、一度狂うと整流化するのに時間がかかります。

横浜DeNAの場合、球団の思い通りに育成体制を構築するのに、3年掛かったわけです。

2015年、中日指名選手

1位 小笠原慎之介(投手)

2位 佐藤優(投手)

3位 木下拓哉(捕手)

4位 福敬登(投手)

5位 阿部寿樹(内野)

6位 石岡諒太(内野)

第二次(育成)

1位 中川誠也(投手)

2位 吉田嵩(投手)

3位 三ツ間卓也(投手)

4位 西浜幹紘(投手)

5位 呉屋開斗(投手)

6位 渡辺勝(外野)

2014年に引き続いて大量指名です。

投手に軸足を置きつつ、野手も指名して居ます。

社会人経由の飛雄馬(25)を例にしますと、

5年程度(二軍成績で)。

最良パターンの宮崎(27)で4年(一軍で)掛かるのですが、今の構成ですとわからないです。

19年か、20年に飛雄馬や宮崎のような形で2015年(2016年シーズン一年目)の選手が活躍できるかもですが、これは流石に厳しい。

古本(25)と、溝脇(22)ぐらいしか評価できませんが、

彼ら、0スタートの真っただ中に居ます。

(福田を4年ぶりに捕手に復帰させたりした時代)

指導が2回、0スタートですので、その影響を考えますと、どう評価して良いかわからない世代です。

落合GMが指名した2014年(2015年が新人シーズン)以降は、遠藤(27)、亀澤(27)、友永(25)と居ますので、まずまず評価できそうですが、

それ以前の野手指名が少なすぎるように感じます。

確かに、谷繁野球の全貌、軸となる選手居ないですよね。(今は)

2016年中に、

この人と言う形で、福田と、周平、堂上が。

捕手は誰かが

(石原と、會澤で捕手防御率差がありますが、會澤以上に経験のない中日の捕手陣も経験が不足しているのではないかと思っています)

二塁は亀澤、遠藤。

外野は友永に、その可能性(←来年あたりぐらいから、より一軍で出始めると思っています)を。

あの時代に指名した野手として、育成で育ってきったと感じる選手が居ませんし、そもそも評価対象人数が少ないです。

結果論で言いますと、ダメ判定(育成起因というより編成起因が大きい)になりそうです。

参りましたね。

雄馬や、赤堀、宮崎を参考に、状態確認しようと思ったのですが、

評価不能です。

育成の結果で評価しようと思いましたが、指名人数が少なすぎ、評価し難いです。

2014年指名(2015年新人)の選手が、通例に従い一軍で結果を出し始めると予想されるのは早くて2018年以降です。

それまで経たないと、わからないです。

もっと上位の思想。

ドラフト方針、編成方針で、俯瞰しないと中日の場合、評価できないようです。

ですが、その方針が2回変わっていると思われるわけで難しそうです。

一応、

比較可能選手として、古本、溝脇の二軍成績推移を確認してみましたが、

何とも言えない苦い味がしました。

溝脇の方が若いので、なんだかんだ言って適応している部分もアリ、今後に期待できそうですが、古本の場合、大卒経由ですし、厳しい立場に追い込まれています。

どうして、中日は、世代交代期にも関わらず、あそこまで野手を獲得しなかったのでしょう?

もっと前から野手の状況を見ないといけないようですが、そうしますと、横浜松本のように、

統一球と、0スタートの影響を受ける(チーム方針の変更、2回)ようになり、評価がさらに難しく感じます。

雄馬などをみて思うのですが、

一軍で起用されず、二軍で研鑽中の選手の多くは(二軍で成績を出す事が目的な場合)、多少なりと二軍成績は向上する場合が多いです。

ですが、20122013の場合、チーム成績を見る限り、ほぼメンバー同じにも関わらず停滞しているようなんですよね。

同時期、一軍に選手供給されませんでしたし、今も供給されているとは言えません(2014年、15年に指名した選手を鍛えている)。

中日苦境の原因 消失した1.5軍層について

優勝した2011年と2012年を比較して居ますが、

チーム打撃成績が落ち込んでいます。

0スタートの弊害を覚えます。

それを2回ですか・・・

この状態(選択肢が少ない)で、采配批判をされるわけですね。

おそらく中日ファンの皆さんが考えている以上に、爪痕大きかったかもです。

これじゃ、暫く選手出てこないです。

横浜の桑原らを例にするなら、野手を指名し始めた2014年選手が2018年前後に出て来始めるかもですが、桑原も育成が上手く行った部類です。

STEP0(二軍で成績を出す)は流石に終えていると思いますが、何処までSTEP1、2選手を供給出来ているか?

2017年シーズンが終了しないと判断つかない状況です。

一軍でなく、二軍成績で見えてくるかもです。

一軍に戦力が供給され難い状況です。

>威勢のいい若手が見当たらない

っと記事で、コメント頂き、私も記事を書いていて同感でしたので、もう少し踏み込んでみました。

結果、

主因は、

ある期間、ドラフトで、野手を指名して居ない事が原因のようです。

かつ、当該期間中、一軍手前の選手で、昔から居た選手が2012福田や堂上のように、停滞してしまっています。

20歳代前半が、そもそも居ないです。

高卒で指名していたとしても、周平以前の選手になりますので、察して下さい。

出てくるにしても、2014、15年指名選手からですので、上手くいって2018年ぐらいでしょうか?

そう予想してます。

結局、落合GMが就任会見で語った通りの展開になっています。

確かに選手居ませんから、そうならざる終えないですよね。

そう言う状況下に、今の中日がいて、そこから、立ち直っている最中という話なんでしょう。

っと理解しています。

後は、

佐伯二軍前監督時代にV字回復した二軍投手陣の状況を確認するかどうかですね。

2017年に、

もし、中日が上位進出できるとしたら、投手力がキー(層が厚くなりそう?)になりそうです。