横浜2軍の育成状況が芳しくないとのコメントを頂きましたが、実際のところ、どうなんでしょうか?
確かに、そう言える面もありますが、
現在、横浜の一軍野手はセで最も若い選手構成です。
それは近年、二軍で鍛えていた選手びサイクルを終えて供給された証左とも言えます。
主力選手の平均年齢から見る、各球団の“世代交代” セ・リーグ編
より引用すると、
1位 26.3歳 DeNA(27.3歳/1位) =1.0歳の若返り
2位 28.2歳 中日(29.44歳/5位) =1.2歳の若返り
3位 28.3歳 巨人(29.39歳/4位) =1.1歳の若返り
4位 28.7歳 広島(28.4歳/2位) =0.3歳の高齢化
5位 29.7歳 阪神(30.4歳/6位) =0.7歳の若返り
6位 29.8歳 ヤクルト(28.9歳/3位)=0.9歳の高齢化
です。
若すぎて、経験不足を強く覚えるぐらいです。
他球団と比較した横浜の経験不足について雑感
早打ち(好球必打)と、待球作戦について 雑感
横浜の若さに関しては、
2016年07月
中日おける世代間断裂と、他チーム比較
でもふれています。
横浜
皆さん、若いです。
桑原、関根、乙坂、梶谷、筒香、白崎、山下、宮崎、倉本、戸柱、高城、嶺井 の
計12人が一軍帯同中です。
経験値がリーグ断トツで足りない若いチームです。
酷いチーム状態からは脱しつつあり、二軍で鍛えられて一軍に上がってきた選手が多いです。
倉本と、戸柱以外、みっちり二軍で鍛えられています。
と書いている通りです。
2016年07月
中日の育成状況 その確認の前に横浜のモデルケースを
にて、数名をピックアップして、
その成績推移をおっています。
順調な数字を二軍として横浜では記録していました。
2016年07月
中日、威勢のいい若手が二軍で見当たらない原因について
中日で有望な若手二軍選手が現在不在である理由を書いています。
投手と違い、野手の育成には数年かかるのが通例です。
その種が4、5年程度前にまかれているかどうかが重要になってきます。
中日の場合、現在、二軍で鍛えている選手の多くが、
2014年のドラフト(落合GMが主導して獲得したドラフト)からの選手であり、1、2年目の選手が中心です。
成果を問うのは早すぎるという印象でしたが、
今年、Aクラスでないのいのなら谷繁は辞任すべきと激しく詰っていた記事が多かったのも事実です。
谷繁ファン的には、もう少し丁寧に状況を分析して欲しかったのですが、手厳しいファンは、何処にでもいますね。
現在の横浜の二軍は、
一軍で起用しても問題無さそうな選手(二軍成績上、OPS.700以上で、PA/Kで7以上の打者)が、中日さんと同様、見当たらないのは事実です。
ですが、
中日さんと同様、
彼らが、いつ獲得されたかが重要になってきます。(時間がかかる)
ある期間十分二軍で鍛えられたかどうかです。
そういう観点で、
今の横浜の2軍を見て見ますと(主に野手)、
中日の状況に近い状況です。
一軍に戦力を供給してしまい、新たに野手を鍛え始めている段階です。
1サイクル終了してしまったわけです。
今、二軍で鍛えている選手は、中日さんと同様、1,2年目の野手が中心(2014年以降のドラフト選手)です。
しかも、年齢的に若い選手が多く、即戦力系(大卒社会人経由の倉本、戸柱)と違い、より時間が掛かり易い状況です。
ここで難しいのが、
二軍で鍛えれば必ず成績を出せるわけではなく、出せない選手がいる事です。
選手の素養も、また重要です。
成果が出ない=コーチが悪いで語っても良いのですが、横浜にはかつて、ヤクルト杉村打撃(山田の師匠)コーチが在籍していたのを、ご存じでしょうか?
コーチにも限界があるわけです。
そのような事情を無視して、
包括的に○○の責任であると声高に主張し過ぎますと、違和感の強い記事構成になります。
有名コーチを配置しても、機能しないわけですね。
以上、前段階資料というより、結論じみたモノで書いています。
つまりは、今の二軍をもって、その育成状況を語るのは難しいわけです。
(日ハム式になっており、育成重視な為、ファーム成績が悪化し始めています。)
どちらかと言いますと、2軍の状況を他球団のモデルケースを基に語った方が、
私の結論でもある、
今の二軍をもって、その育成状況を語るのは難しいをイメージし易いかもです。
つまり、1サイクル終わった事で、一見すると停滞期(12年目の選手が中心)を迎えてしまうような状態が当たり前であることを知って頂いた方が良いと思っています。
ある日、突然チームは強くならいという意味で、
阪神の若手野手陣の状況を俯瞰しつつ、記事をまとめていきたいです。
金本監督がクローズアップされていますが、世の中、そんな甘くないです。
その前段で二軍で鍛えれているから抜擢できるわけです。
かつ、一軍で十分な経験がない事で、今、苦戦している部分もあるわけです。
金本監督が、
「やるのは選手」と投げやり的に大敗の後(若手のミスが重なった)、語った事がありますが、これ一つの真実です。
谷繁中日との大きな差は、金本阪神の改革の目が中村GM時代にあったことです。
2012年以前から種まきを始めており、そこから4、5年経っています。
ぼちぼち収穫期なわけです。
(北条らが、その世代)
次記事で、阪神の育成状況を確認しつつ、最後、横浜へと戻りたいです。