2013年の成績を基に総括していきます。
まずは、ヤクルト。
57勝83敗4分け 勝率.407 (6位)
盗塁 70(4位) →成功率 .737(2位)
犠打 146(2位)
寸評
神宮という打者有利な球場を本拠地としている割に犠打が多い。
今年だけでない傾向。
チーム盗塁数と盗塁成功率の推移を眺めると、何が何でも盗塁を行わせず、自重させている模様。
打撃部門
打率.253(4位)
HR 134(2位)
OPS .703(3位)
出塁率 .327(1位)
IsoD .074(1位)
IsoP .124(3位)
打席/三振 5.36(1位)
RCWINで8.47を記録したバレンティン、1.07を記録した川端以外は、軒並み0ないしマイナス評価。
但し、
打席/三振もリーグ最高値を記録し、「四死球が多く、三振が少ない」という粘りをもった打線。
チームとしての打撃不振を他の手段で挽回している様子がうかがえる。
投手部門
防御率.4.26(5位)
FIP.394(5位)
RSWINも1.88を記録した小川を除き、壊滅。
先発に中継ぎ、抑えに、立て直しに時間がかかりそう。
守備
DER 67.5%(6位)
宮本の衰えと伴に徐々に守備力も低下。
今年、リーグ最下位へ転落。
横浜や、広島、楽天をみるまでもなく、DERが低下すると、長期低落傾向へのレッドライン。
チーム転換期に見えるシグナル。
一般に常勝チームはチーム生え抜きによってセンターラインが固定される事が多く、安定したDERの推移を見せる。
得点 577(3位)
失点 682(5位)
得失点-105(6位)
神宮パークファクター 1.464
個人成績の跳ね返り 1.2
総論
神宮のパークファクターを考えた場合、バレンティン、川端を除く選手の2013年打力はリーグ平均以下。
来年、復調するかは不明だが、IsoDも高く、チームとして調子が悪いなりに点を挙げようとする意識が随所に垣間見られる。
神宮補正と、粘りの打線で、来年も打撃に関してはリーグ平均以上の得点力が期待されるだろう。
問題は守備面。
低下し続けるDERと伴に、チーム防御率も長期的に低下しており、転換にかなりの時間が必要。
防御率-疑似防御率:FIPでみても、+0.33と守備面のマイナス影響を最も受けた球団になっている。
編成的にみても、育成時期と捉えているのか、FA戦線における動きが鈍く、DERに目をつぶりつつ、若手の育成時期に充てる模様。
by ベイファン