現在、13勝5敗、首位に立つ広島を分析してみました。
まず、打線。
特筆すべきは、その長打力。
IsoP(長打力を図る指標)がリーグ1位の.170
(去年は.119でリーグ4位)
(これは去年も高かったです)
犠打が少なく、去年は断トツの犠打数を誇っていましたが、今シーズンは12犠打とリーグ最少犠打数の中日の11に次いで少ないです。
一見すると強力打線のようなタスク(ビックベースボール)ですが、その内実は、
野村監督が宗旨替えしたわけでなく、犠打できるような状況になってないだけのようです。
御承知の通り、打撃成績は横浜と並び悪いですのですが、長打力があるので横浜より点をとれています。
去年は犠打をしても、得点に結びついていなかったのですが(一点を奪えた回数は阪神と並び最下位レベルでした)、今年は長打力があるので、点が入っています。
ただ、根本的に出塁率(チーム打率が良くない)が良くないので、得点はリーグ最下位の横浜の67に次いで76と点が取れていません。
これは今後の課題かと。
また、盗塁成功率も、悪く成功率52.6%。
昨年を除き、基本的に損害を与えるような盗塁をしている球団ですが、今年はさらに悪いです。
攻撃面では苦労しています。
そんな広島が首位に立っているのは
ホームで強い
ホームで五割を超えた事が近年ありませんでしたが、
今年は8勝2敗と大きく勝ちこしています。
一点差に強い
これまた5割を超えた事がなかったのですが、5勝0敗
強いチームの条件は巨人や、かつての中日のように
ホームで、なおかつ接戦で強いのですが、
その両方を、今の広島は兼ね備えています。
その原動力は守り。
投手力と守備力です。
リーグ2位の中日3.81に対して2.40。
QS率は巨人と並び70%台を誇り、打線の不調をカバーしています。
その原動力とは何かと見ますと、
投手本来の力から予測される疑似防御率3.32を2.4まで良化させている原動力、つまり守備力です。
セで巨人と広島以外、守備面で崩壊に近く (^_^;)
また、その巨人も、本来、疑似防御率以上の防御率をもたらしているハズの守備が機能していません。
守備力と言える広島のチームDER .725
同時に残塁率を示すLOB率は 78.6%
ともにセリーグ1位。
まさにチーム一丸で守り勝っています。
また、湿りがちの打線も理由がありまして、
運の数値とも言われているBABIPか.265とリーグ平均の.305と比較し、かなり低く・・・
打率に関しては、上積みが期待されると思います。
これ、このまま走るかもしれません。
守備は、通年を通じて、変わりませんから。
以上、広島の分析でした。
参考
広島 打撃・守備・投手 2013年 総括と展望