データでみたセ 展望シリーズ 阪神編

巨人編に続き、阪神編です。

過去、10年間、リーグ優勝チームの特徴をみますと、何点かありまして。

 4番がいる

 エースがいる

 ホームで強い 勝率6割 

 守備力でAクラス

 チームを引っ張る日本人がいる、出来れば野手でレギュラー

 センターラインが固まっている

優勝チームは、このをクリアしています。

但し、混戦と言われた年は、この何点かをクリアできないチームもありまして。

2011年の中日が、をクリアできず、優勝しています。

(名古屋のガッツポーズがなければ優勝できなかったでしょうが)

そんなわけで、巨人は、ある面で非常に苦しい戦いをしており、阪神は・・・

えっ、阪神もクリアしてないのがあるって?

はい、あります。

去年との比較で、IsoP(長打力)は最低限確保(それでもリーグ5位です。ゴメスが居なかったらと考えると恐ろしい、比較で10%ぐらい長打力がアップしています。)していますし、IsoDはずば抜けています。(鳥谷と上本が凄い)

BABIPが異様に高かった4月のような攻撃力はないですが、打線としては十分機能しています。

また、防御率自体は悪いのですが、投手本来の力を示す疑似防御率は圧倒的であり、広島の4点台、巨人の3.88に対して、3.45とずば抜けています。

ホーム勝率も去年との比較で大きく改善しており、去年の五分五分から、6割近く、各種指標は、軒並み良くなっているのですが。

だけが、とんでもなく悪くなっています。

現在、チームDER.688っと、リーグ最下位です。

私の知りうる限り、DER最下位で優勝したチームはなく、気になる数値です。

この守備力低下が疑似防御率と、実際の防御率に影響を与えているとも言え、

潜在能力的には、リーグ一番の投手陣が額面通り機能していません。

混戦なので、多少の欠点があっても優勝出来るかもしれませんが、さて、どうなるのでしょう?

また、早くから中5で一部主力投手を回しており(一部、中継ぎにも言えますが)、その余力が気になります。

巨人が、このままのペースなら逆転できるような気もするのですが、混戦模様です。

阪神さんが打撃重視で選手起用をしているのは間違いないのですが、結局のとこと、バランスです。

和田監督が福留の守備を評価し起用したがるのも、故なきことではないです。

現在、止むを得ない部分もあるとは思いますが、守備を我慢しつつ、打撃重視で起用しています。

阪神の場合、投手の能力が高く奪三振率(リーグ平均の6.84に対し8.33。阪神以外のすべてのチームが7以下です。)が高いので、守備に目をつぶってもっという事なのかもしれませんが・・・

LOB率が悪く(残塁率)、ランナーを出すと途端に崩れるような感じで、勝負弱いと言いますか、何か、こう足りない部分を覚えますが(疑似防御率の割に防御率が悪い理由の一つ)、

逆に、この点は伸び代と思っています。

実力通りに数値が収斂していけば、他のチームとの相対比較で、かなり有利に戦えるハズです。