楽天 マー君に残留要請へ…入札上限20億円では“適正ではない”
楽天の立花陽三球団社長(42)は7日、新ポスティング・システム(入札制度)を利用してのメジャー移籍の可能性がある田中将大投手(25)について、球団内で意見集約を行い、残留要請する意向を示した。本人の意思を尊重したいとしながらも、新制度の入札上限額である2000万ドル(約20億6000万円)は適正価格ではないと判断。早ければ、8日にも行われる直接会談。田中のメジャーへの熱意がどこまで球団に伝わるかが焦点となる。
「球団でミーティングを行った。残ってほしいとお願いすることの方が、プライオリティー(優先順位)が高い」
転載終わり
楽天本体への影響、企業イメージも考えつつの検討だそうです。
が、企業イメージへの影響を考えなければ、至極真っ当な結論と思います。
田中投手が海外FA権を獲得するのは最短で2015年です。
2014年に再度ポジティングができるわけですが、
2013年と2014年で田中投手の市場価値(球団に入る資金)に大きな変化があるとも思えません。
2014年も、2013年と変わらない20億で売れると考えられる以上、もう一年、楽天で頑張って貰いたいと考えるのは理解できる考え方と思います。
無制限の入札なら2013年が一番市場価値があった可能性が高いです。
NPB史上類のない記録を引っ提げての登場。
各種媒体で報道されています通り、田中投手の移籍を楽天は前向きに検討していたと思います。
が、今年と来年で市場価値、実際は選手年棒という形であるかもしれませんが球団に入る金額という意味において、変化がないのであれば・・・
「球団でミーティングを行った。残ってほしいとお願いすることの方が、プライオリティー(優先順位)が高い」
という事になると思います。
さてはて・・・
MLBにおける戦力編成を考えますと、リミットを過ぎはじめている状況。
大物選手の契約が続々決まって来ています。
正直、遅きに逸した感じです。
どちらがより損をしたかと言うなら、間違いなくNPB。
そして、田中投手です。
贅沢税に関係のない楽天の20億は大丈夫と思いますが、他の選手との契約が進めば進むほど、田中投手にかけられる資金は限られてきますので、相当な影響があると思います。
以下、
個人的な雑感ですが、サッカー界の移籍システムと比較し、ポジティングシステムは、?です。
単純に金銭トレードをすればいいだけのハズですが、なぜ?このようなシステムを採用するのか皆目わかりません。
入札でなく、サッカーと同様、まずは球団と球団で自由に交渉をすればいいハズです。
今の状態ですと、
楽天球団も損
(選手の夢を適えない球団と思われかねない、金だけかよっ→20億になった瞬間、残留要請を出した以上、その批判からは逃れにくい)
田中選手も損
(残留要請を蹴っての移籍)。
空気的に、情に訴えるような残留要請を楽天が出した場合、非常にややこしい状況になると予測します。
双方のイメージを壊さないよう、上手く交渉をして欲しいです。
(本来、円満だったハズだけに、なんとも・・・)