捕手谷繁と、後継育成に関する雑感

最近、谷繁捕手に関して、その勝敗と、その中身をもって、批判が相次いでいる。

個人的な意見だが、もしかすると、松井の方が良いかもしれない。

が、

未だキャリアが浅い捕手である。

何より盗塁もされまくってもいる。

(2013年は 企図15に対し許盗塁数12 阻止率.200)

この辺、投手含めたクイックの問題なのか、正直わからないが、谷繁と変わらない感触である。

結果、リードが二人とも単調になるのかもしれないが、まずは勉強と思い見るといのも大事だと思う。

谷繁がいつ頃から、若手捕手を指導し始めたかわからないが、

自分の仕事を伝授する事で、お払い箱になるような立場のプロ選手が、自分の知己を、経験を喜んで教えるかと言うと、それはあまりないと思う。

優秀な選手は負けず嫌いが多いと思うが、

その旺盛な闘争心が衰える事で、その選手生活の晩年を迎える。

いつ頃からか自身の成績でなく、チームを見るようになるのだが、谷繁がチームを優先し始めたのは、いつ頃からなんだろう・・・

我々、ファン的には後進を育成して当然と思うかもしれないが、選手として試合に出たいわけで、競争相手として見ている間は無理だと思う。

中村ノリが惜しげもなく、その経験を伝え始めたのは1、2年前からだ。

結果、そのアドバイスにより梶谷たちが覚醒し始めている。

http://toyokeizai.net/articles/-/34777?page=3

「昔はチームのことなんか、考えていなかった。そんな余裕がない。余裕ができたから、チームが勝ちたい、みんなと喜びたいと思うようになりました」

キャリアを重ねるに従い人は考え方が変わってくる。

だから、ベテランは大事なのである。

谷繁が横浜時代に相川を指導したかと言うと、しなかったと思う。

なぜなら、ライバルだからだ。

そして、中日時代。

>チームが勝ちたい、みんなと喜びたいと思う

を優先して居なかったのは、自身が出場した試合と、しなかった試合での勝敗で証明されていると思う。

それはライバルだったから。

何度か、谷繁と阿部の違いで記事を書いていた事があるが、阿部の場合、守備以外での力でも卓越していた事で、その技量(攻守)を惜しげもなく教えていたようだが、谷繁の場合、その守備で抜かれると、それは出場できない事を意味している。

おそらく谷繁は今、監督という立場でチームの為に必死に教えている最中だと思う。

'やってみせ 

言って聞かせて 

させてみて 

ほめてやらねば 

人は動かじ

話し合い 耳を傾け 承認し

 任せてやらねば 人は育たず

やっている 姿を感謝で見守って

 信頼せねば 人は実らず

'

今、谷繁は、松井や、田中に やってみせているのだと思う。

元広島の西山がコメントしていたが、

捕手育成を考えたら試合の出れる2軍と出れない1軍で比較した時、どちらがより良いかと言うと断然一軍の方が為になるそうである。

巨人の第二捕手の質が全般的に高いが、それは試合に出れなくてもフィードバックがあるからである。

(そう言う体制になっている)

見る。

打撃に関し、谷繁は、もう一軍レベルでないと思う。

肩も、徐々に衰えてきている。

巨人戦でやられた事は、本人とって屈辱以外の何物でもないだろ。

が、醜態をさらしても、今は見せる時と考えているかもしれない。

コーチ、監督になると、その当該選手の成績が急激に低下するが、間違いなく谷繁も、その先を見ているだろう。

谷繁が出る事で中日の勝利は正直、遠くなるかもしれない。

が、それは未来に繋がると私は思う。

なぜ?

谷繁が、横浜に居ないのか。。。

横浜ファン的には悲しく思うが、最後の98年現役組の生きざまを、終わり方を静かに見送りたいと思う。