中日の四球病、田島投手の場合

中日四球病、その病魔についての雑感

横浜の四球病、山口君の場合

今回は田島投手です。

連載意図的には四球病と揶揄され、批判されている投手の四球に至るプロセスを見る事で、

どうして、プロなのにコントロールが悪いのか?

素人でもコントロール重視で四死球を出さない投球が出来ますが、プロが出来ない。

そこに根底があります。

表題を四球病としていますが、どちらかと言うと、私個人は病気と思ってなく、理由があって止む無くなっていると思っています。

投手が打者を圧倒していた低反発の統一球時代、四球はリーグとして10%。

特に試合巧者の中日の場合、20%以上と前年より減らしています。

四球が増える本質的な所は、打者と投手の相対関係で決まると考えています。

そこに、気持ちが相互に関連しあう事で、気持ちが原因の四球に至ると考えています。

負の循環。

極端に四球率が高い投手の場合、技量と気持ちが相互に関連し合っている場合が多いと私個人は考えています。

以下、田島投手のタスクについて説明させて下さい。

2014年成績

防御率 8.80

被安打率 .297

OPS .798

BB/9 7.63

球種は

ストレート

スライダー

フォークです。

グラフは球種別被安打率です。

パワーピッチャーで、球種配分の60%を田島投手の場合、ストレートが占めますが、そのストレートが打ち込まれています。

そのストレートの空振り率ですが、調子の良かった2011年との比較で半分程度まで落ちており・・・ストレートの威力がかなり落ちています。

むろん、空振り率が高いから、その投手の防御率が悪いわけではないのですが、

打者が打ちに行こうとして空振りをすると言うのは、

ボールがキレているわけで、打ち難いわけです。

本来、ストレートは変化が少ないので、空振り率の少ない球種です。

ウィニングショットとしては向かない球種ですが、

変化球を活かす為に、そのストレートが必要です。

ウィニングショットして向かないかもしれませんが、そのストレートを勝負球で投げ込む必要があります。

もちろん、他に変化球があれば、その依存度が減らす事が出来ますが、

その持ち球が少なく、ストレートに頼らざる終えません。

結果、

キレのないボールを投げる投手の心理状態を考えれば容易に想像できると思いますが、

キレを出す為に、より思いっきり腕を振らねばならず、結果、コントロールが定まらない・・・

結果、このようなタスクになっています。

また、ランナーなしから、一塁にランナーが居ますと、途端にタスクが悪くなり、

ランナーなし .152

ランナー1塁 .444 

観戦していて気付かれると思いますが、大変、窮屈な感じを受けます。

多くの投手がクイックで投げると、打たれ易くなりますが、田島投手の場合、そのストレートのキレがさらに落ちる事で、より打たれ易くなるようです。

結果、より力んでしまい、もしくわは自信をなくてしまい四球も多くなるような、負の循環の可能性を覚えますが、

昨年の連投から調子崩して以降、こう何かを見失っていると言いますか、

ランナーが居なくてもストレートの球速戻っていません。

捕手が優秀なので、結果としてランナーが居ないと打たれていませんが、本質的な部分で弱く感じます。

ストレート主体のパワー型ピッチャーですし、

まずはストレートのキレを戻す事に注力する事で復活(自信を取り戻す)を期した方が良いかと個人的には感じます。

応援しています。