DeNA中村紀“造反”で登録抹消…キヨシ監督「以前にもあった」
デイリースポーツ 5月7日(水)17時47分配信
DeNAの中村紀洋内野手(40)が7日、1軍登録を抹消された。
中畑清監督(60)は「チーム方針に従わない言動があった。(抹消は)懲罰的な部分がある」と明かした。
試合前のミーティングで選手に説明。
「意思統一させてスタートする」と話した。
転載おわり
最初に中村ノリは、自分勝手な男ではない。
中村紀洋が、40歳で到達した「仕事観」
http://toyokeizai.net/articles/-/34777
で語っている通り、
今の最優先事項は
勝ちたい、みんなと喜びたい
中村には、横浜スタジアムで見てみたい光景がある。
「いちばん思うのは、低迷しているベイスターズなのにもかかわらず、あれだけたくさんのファンが球場に来てくれる。『勝ったら、どないになるのかな?』というのを見てみたい。だから、勝つしかないんですよね。ベイスターズが優勝でも争うチームになった場合、お客さんがどれくらい入るのか。そうやって見ていて、楽しいですよね」
個人的な成績うんぬんじゃなくて、チームが勝たないと、やっている意味がないので
そんな男が、造反という一言で片づけられ、二軍降格である。
チームに与える影響力は、ノリが一軍昇格後の野手陣状態で類推できるだろう。
あれ程、ドタバタしていたチーム状況が見る間に好転して行ってる。
梶谷が覚醒したのはノリのアドバイスが切っ掛けであり、その打撃理論は球界に一目おかれている。
また、時に淡泊な選手が多いベイにとって異質とも言える執念。
勝ちたい。
(結果、発言してしまう・・・)
そんなポジティブな影響を与える選手が二軍スタート。
その時から嫌な予感がしていたが・・・
(前記事で書いた、ブランコ昇格と伴に落とされるような気がしていた理由)
サッカーの日本代表をみるまでもなく、実力以外の理由でベテラン選手を選出し帯同させる事で、成功する例は多々ある。
成功例として記憶に新しいのは南アフリカW杯。
そして、
「アブダビの夜」
三浦のW杯に出たいのコトバに一致団結したジーコジャパンが、本番のW杯でベテラン(三浦)を連れていかなった事で分裂したのは、故なきことではない。
そんな貴重な選手を、二軍に降格させるのである。
当然、チームは動揺しているだろう。
動揺を避けさせる意味で、より詳細にチームに語る必要があるハズだが、
報道では
「チーム方針に従わない言動があった。(抹消は)懲罰的な部分がある」
だけである。
これでは、もう誰もチームの為に発言しないだろう。
チーム方針に反するという実にアバウトな内容。
勝つためにこうした方が良いと思って発言しても、待っているのは懲罰降格と思われてしまうかもしれない。
チーム方針に反しても、その意見が正しい場合もある。
その意見を拾い、修正する事も大事だが、
一番、大事なのは、中村ノリに有無も言わさず従わせるのでなく、
どうして、こう言うチーム方針を敷いているのか、互いに話し合う事である。
チームの為にを強く思う、経験豊富なベテランからの疑義である。
そこに理が全くないとは、個人的には思えない。
断じて、
チーム方針に従わない言動があっただけで終えて良い話ではない。
強いチームとは、
チームの為にを前提に、互いに意見を言い合う環境であって、一方的に、その意見を封殺する事では絶対ない。
もし、中村に落ち度があるのなら、その落ち度を詳らかにすべきだろう。
未だ、報道されてないだけで、実際は中村側に落ち度があるかもしれないが、その影響力を考えると、その対応に関して非常に不満ではある。