中日 守りの課題についての雑感

2014年05月11日

中日 守りの課題についての雑感 

の続きです。

中日の現状を理解するには、LOB率が悪くなった理由を分析するのが最適と私個人は考えます。

LOB率に関係する指標を列挙しますと。

 投手本人の力

 守備力(二遊間、併殺)

 被得点圏打率

 許盗塁

です。

について

楽天の田中投手をみるまでもなく能力の高い投手はLOB率が良いです。

当たり前ですが、投手能力が高いのでランナーが出ても還って来れません。

もしくわ、中田投手のように暴れ馬と評される三振か、四球かという投手のLOB率も一般に良いです。

投手能力が高いと基本的な傾向としてLOB率は下がります。

吉見(怪我でお休み)、チェンが居た2011年まで中日のLOB率リーグ上位に位置していましたが、2012年以降、右肩下がりです。

 守備力は標準以上です。

詳しくは雑感を読んで下さい。

昨年、アライバが怪我してお休みでしたので、リーグ平均以下に沈みましたが、今年は荒木がレギュラーとして二塁を、堂上がショートを守っています。

荒木については世代交代先送りと言われそうですが、巨人の井端をみるまでもなく、未だ標準以上の守備力を保持しています。

12球団、見渡しても彼らを超えられる内野手がなかなか居ないのも現実です。

昨年でも、レンジ評価でいうなら楽天の名手藤田より荒木の方が上位です。

荒木を起用する事で確かに世代交代は遅れますが、藤田より守備の上手な二塁手がどれだけいるか、心に留めておいてください。

 被得点圏打率

かなり悪くなる印象があります。

そも全データで見た時、被打率、被OPSが低い以上、効率良く得点されているわけです。

もしくわ、一気に打ち崩されているような感じです。

8回までノーヒットで9回に5安打を集中されて5点失うと、中日のような成績になるかもしれません。

田島投手等、クイックが下手な方が多い印象があります。

少なくても田島投手に関しては、被得点圏打率が悪かったです。

 許盗塁

盗塁阻止率 17.5%とリーグ最低です。

但し、走られまくっている巨人戦とDeNA戦を除くと、阻止率は37.5%になりリーグトップクラスの阻止率になります。

個人的な所感ですが、クイックに問題のある投手(もしくわ読まれている)&捕手の肩が影響を与えているのではないかと推測しています。

特に巨人戦の許盗塁のインパクトは大きく暫く、中日は意地になっていたように感じます。

→以降、巨人は無理に走らせていません。トラウマを残しました。

2014年04月12日

巨人の谷繁封じと、広島のあちゃー(^_^;) 雑感

現在、中日が落ち着いて見えるのも、巨人戦で受けたダメージから一部回復(あるレベルで修正した)したんだと思います。

以上を考慮しますと、中日のLOB率に関しては

、、が関係しそうです。

本当はの投手本来の力を一番懸念したい所です。

実際、

吉見、チェインが離脱して以降、LOB率だけでなく四球率が右肩下がりです。

本シリーズで再三指摘していますが、四球が増えるのは、打者と投手の相対関係で優位を保ちづらいときです。

が、今の所、谷繁のリード力をもってすれば、ある程度、底上げ可能のようですし、表題の中日、守りの課題に関してとは、その二項目を挙げたいと思います。

となりますと、

二項目をまとめますと、

ランナーを出した後の対処でしょうか?

クイックと捕手の肩、双方、密接に関係しており、一概にどちらが悪いとは言えず、田島投手のように丁寧に分析する事で責任区分がわかるのですが、そこまでリソースが私になく、

セで最も脚力がるハズの広島から盗塁を許していない事から改善できる可能性を覚えはします。

が、投球フォームを読まれていないからとも言え予断を許しません。

そもそも、主戦捕手の谷繁と松井、伴に肩が良い方とは言えない状況です。

だから、中日フロントは西武から武山を獲得したのだと思います。

広島並の被OPSをみますと、谷繁のリード力は健在ですが、

捕手の肩と、投手のクイック。

直ぐに向上しない数値のような気がします。

ただ、徐々に諸数値よくなってきています。

本シリーズのスタートは

中日四球病、その病魔についての雑感

4月までのデータを基に書いています。

その

2週間前まで、リーグ断トツだった四球率が現在、リーグ5位です。

一軍レベルに達していなかった投手を二軍降格させた影響かもしれませんが、四球に関しては、かなり回復してきています。

リーグ平均に対する相対比で見ますと、わずか二週間で5%以上良化させています。

投手にも、それなりに責任あったかもしれません。

また、5月以降、反発係数が低くなったので、目ざとい谷繁が以前同様、ストライクゾーンで勝負し始めているのかもしれません(投手が相対的に優位に立った)。

この辺の機微は2011年の統一球元年に大幅に四球率を低下させた実績ありますので、期待しても良いかと思います。

結果が出ないと焦りますが、修正力、中日の場合、ある程度、期待して良いコーチングスタッフですし、何より実績があります。

焦らず、応援して上げて下さい。

谷繁のリード力=営業力。

営業の場数がモノを言います。

お客様の求めるモノを提供しない、その嫌らしい接客力は健在です。

その経験に裏打ちされた、観察力は、球界随一。

その営業力を信じて欲しいです。

まぁ、代りに他の部分は、大分落ちてきています。

谷繁も、自覚していますし、自覚しているから二勤一休。

その卓越した営業力を伝授してくれている最中と思います。

谷繁でダメなら、どうにもならないと私個人は思います。