広島の野生児 二番菊池に対する雑感

グランドに犬が居ると揶揄される野生児・菊池。

2014年04月30日

一番、堂林に関する雑感

にも書いたが、堂林一番というより、菊池を如何に活かすかに主眼をおいた打順だったと思う。

だから、当時、打率1割台に満たなかった堂林を一番に野村監督は起用したのではないかと、当時、私は推測したわけだが、

実際、野村監督(私)の期待通り(予想通り(笑))に堂林の出塁(打)率が上がって来た矢先に、その堂林が怪我したのは甚だ、残念だったが、

二番菊池は、相変わらず従来の二番の枠に嵌らない攻撃力を発揮し続けている。

ところで、そんな菊池のRCWINは?

昨年、

-0.51であった。

平均的な打者と比較し、-0.51勝、チームに影響を与えた打者が菊池であったわけだが、

打率、HR、打点の割に評価低いのが菊池である。

その原因は

彼の奔放さ。

ともかく、気持ち良くフルる。

(丸、堂林に共通するが、強くフルイメージがある)

相手に球を幾つ投げさせたで見ると、12球団でも下から数えた方が早く、選球眼関連は軒並み低評価なのだが、守備と、同様、その積極的なバッティングによって、グイグイ、チームを引っ張っている。

結果、打率の割に出塁率が低く、ややするとムラッケの激しそうな感じのタスクになる。

本当は、下位打線で、自由奔放に打たせた方が、彼個人の、打撃成績がよりよくなる可能性も覚えるが、

彼の基礎性能が良すぎるのと、それ以上に、彼以上に上位打線を構成するに相応しい打者が広島に居ない。。。

居ないと言うのは言い過ぎだが、

菊地の走力と高い犠打成功率、チームバッティングを考えると、下位打順に置くのは勿体ないのである。

足の遅い選手を上位に置くと、交通渋滞が起きると以前、書いた事があるが、

ヤクルト、巨人、横浜に所属していたラミレスがそんな感じであり、

2009年の成績を基に彼をみて見ると、

打率こそ.322 打点103 本塁打31と大いに、その打棒を発揮したが、

その得点66。

半分弱は自身の本塁打31によるものであり、

その後ろの打者の亀井 25本塁打、阿部 32本塁打・・・

要はラミレスの場合、本塁打以外で、ほとんどホームに還って来れなかったわけである。

イチローの前に鈍足の選手が居れば、交通渋滞を起こざる終えず、その結果、チームの得点力は落ちてしまうのである。

OPS重視で打線を構成しても限界がある所以)

私も監督ならば、菊池を上位で使いたい。

出来れば、1番で起用したい。

が、出塁率と、何より犠打・・・

足が速く、犠打の上手い2番バッタータイプで、野村監督のお眼鏡に適う選手が、今の所、いないのだろう。

結果、菊池、2番。

現在(去年も、基本制約の多い2番では成績が悪い)、菊池のタスクは犠打の多い回(もしくわ、チーム方針で右打ちをさせている打席)ほど打撃成績が悪く、自由に打たせたと思える回ほど、その成績が良い。

1打席目 打率.156 犠打8 出塁率.206

2打席目    .325 犠打2     出塁率.325

3打席目    .457 犠打2 出塁率.525

4打席目    .212 犠打5    出塁率.222

また、今年、その併殺数は5とチーム2番目の多さでもある。

昨年の併殺数は4だったから、もう既に去年を上回っているのだが、この菊池を如何に活躍させるか?

自由に打たせれば打たせる程、その実力を発揮できるが、チーム事情により、その足と犠打も有効に使いたい。

その結果が、その併殺数でもあるのだろう。

(去年、菊池の前で丸一番も多く、丸本人の足の速さもあったが、彼の場合、盗塁・盗塁死も多く、併殺条件であるランナー一塁、強攻の場面が少なかったのだと思うが)

また、打球の34%が右方向でもあり、おそらくチームバッティングの結果なのだろうが・・・

残念ながら、そのヒットの82%は左中間方向。

自由に打たせたい。

が、

広島の守りの力(投手力・守備力を含む総合値)を考えると、一点を大事に取りにも行きたい。

以前は犠打一択だったが、相手投手との兼ね合い、例えばセドンのような投手には強攻させるようになったが、非常に悩ましい選手ではある。

個人的な雑感だが、

打撃成績で伸び代を強く感じる選手(気持ちよくフル選手は、大いに伸びる傾向がある。チーム方針として気持ちよく振らせるチームだからとも言えるが、フルスイングでボールを当てるのは容易でない。)でもあり、

将来的には一番か中軸を打って欲しいとも思う。

実際、昨年との比較で、順調に、その階段を上っていると感じる。

打撃に関しては打撃経験も重要であり、どれだけ一軍のボールを見たか、打ったか ?

巨人軍の松井が使われる事(研究もされるので、伸びどまりとも感じる時期もあったが、それを乗り越えて)で急激に、その打撃成績を伸ばしたが、今が菊地も伸び盛りなんだと感じる。

現在、XR27(菊池が27人連続で打席に立った時に、どの程度、得点を稼げるかの指標)でリーグ24位の4.87。

昨年のそれは3.68。

着実にその階段を上っていると感じる選手でもある。

2014年01月04日

広島 打撃・守備・投手 2013年 総括と展望

に書いている通り、他球団のファンながら、その成長を楽しみにしている選手ではある。

未だ、未だ荒削りなのだが、その荒削りさに期待をしてしまう。

広島のチーム状態が悪くなったとき、場合によると2番菊池(もしくわ、3番丸)を動かすかもしれませんが、首位ですし、監督は動かす必要がないと思っているのかもしれません。

個人的には、菊池2番が変わる時は、広島で変調が起きている時と予測しています。

出来れば、近年にない2番像で今シーズンを走り抜けて欲しいと期待しています。