先日、セペダについて雑感記事を書いたが、ちょっと整理。
まず、セペダに関し、間違いなく凄いのはボール球に対する見極め。
初めて対戦する投手が多く、日本の野球に慣れていない(外に逃げる変化球)にも関わらず、そんな状況下でボール球の80%超を見極めている事である。
セで順位をつけると、
鳥谷 89.3
上本 84.3
丸 83.5
ルナ 80.0
和田 80.0
である。
鳥谷の凄さを感じるが、彼はいつもの事というか、流石、WARで昨年、阿部や田中以上を記録した選手である。
目立たない数字が相変わらず凄まじい。
また、上本が確変でなさそうな所は、こんな数字でも確認できる。
(シーズン通して、この数字で終えられば、今後、安定して活躍出来ると思います)
でわ、ボールの見極めが出来ているセペダが、なぜ?打てないかである。
端的に言うと、ストライクゾーンで勝負されたボールを打てないわけだ。
特にストレートとチェンジアップの組み合わせが苦手なようで、ストレートの打率が.192、チェンジアップに至っては0.00である。
結果、IsoP(長打力)が高いにも関わらず、BABIPが.186と投手並の状態。
問題は、そのBABIPが、そのセペダの実力を反映しているかどうかである。
一般的に投手のBABIPが低いからと、今の打率は実力を反映していないと分析をしないように、あまりに低すぎると、その解釈が難しくなる。
変化球が多く、戸惑ったとの事をセペダは言っていたが、ストレートを打てない現状に対し、どう対応しているのだろ?
状態は上がっている感じはするだが、ストレートに対応出来ないようでは、スタメンとして使い難いと思う。
が、一方で、打率1割台の打者にも関わらず、相変わらず四球出塁が多い事だ。
ストレートを中心に投げれば、その多くは、今の所、凡打だ。
無駄な四球を嫌うのは当然であり、相手投手も攻めの投球をしているハズだが、相変わらず四球が多い。
万全を期すなら、狙い球のストレートを打てるようになってから、使って欲しいが・・・
四球を奪えている以上(出塁率で.350を超える選手は貴重です)、戦えているわけで、いやはや難しい。
まぁ、私がわかる程度な事なので、巨人も当然、今のセペダの状態を把握している思う。
その上で起用しているという事は、調子が上がってくるだろうという判断だと思う。
もしくわ、今の巨人の打撃陣の状態では、他の打者よりセペダを使った方が得点が入るという判断なのかもしれない。