データでみた中日、現状分析

中日さん、関連記事で悲観的な記事が多くなってきています。

チーム(首脳陣)はCS進出を目指して頑張っていますが、先にファンの心が折れてしまった感じを、それらの記事から感じてしまいました。

ざっと読むと、

心折れかけながら、5割死守。

その一方で、首脳陣の采配批判。

特に高橋周平を使わない事に対する不満が強いようでした。

その相矛盾する事を記事にしているところもありましたが、育成と勝利の両立をファンは強く求めているようですね。

って、それが難しいのですが。

最も、もう勝利より、育成重視で起用しても良いのではないかと提言する所もあったので、なんともいえないところでもあります。

データでみると、中日の強みはなんといっても守備。

圧倒的です。

リーグ平均的な守備に対し、どれだけ失点を防いだかでみますと

中日 +53

巨人 +18

広島 +11

ヤクルト -23

阪神 -29

横浜 -30

このアドバンテージがあるので、リーグ平均以下の投手力で守り勝っています。

実は、

中日の投手力、それほど良くないです。

同じく投手得点でみますと、

阪神 +67

巨人 +20

広島 +3

中日 -1

横浜 -32

ヤクルト -57

落合時代は、投手力もあり、かつ、守備力もでしたので、戦えたのですが、

以前との比較で投手力が落ちています。

それを谷繁補正で底上げしているのですが、

(底上げして-1なので、深刻かもです)

以前、谷繁補正に関して考察した事がありますが、

実績上、谷繁がマスクを被ることでホームランを2割減らす効果があると期待できます。

(PK:パークファクターの影響を除外しています)

参考記事

2014年04月13日

名古屋の低いPKと谷繁補正に関して 雑感

その補正があって、-1なので、中日ファンの皆さんが考えている以上に、投手力が劣化しています。

新戦力で、

又吉等、これは凄いという選手も台頭してきているのですが、球の力をみると、物足りないと言いますか、これからの選手が多いです。

その投手力を守備と、谷繁で、底上げしている状態です。

私の見立てで言いますと、

かなり、微妙なバランスで中日は戦っていると感じます。

これで高橋周平を使いますと、

一気に投壊するかもです。

守備の乱れは、失策でしか、一般に評価されませんので、その投壊を、何処まで認知できるかわかりませんが、

粘り強く、耐えて、耐えて戦うというのが谷繁中日の特性。

(3回終了ビハインドからの逆転勝利は中日がリーグ1位です)

まぁ、育成して良いと決めちゃえば、案外楽で、良いんですけどね。

谷繁も悩まずに、済むでしょう。

中日のチーム力に異変が起きたのは、

和田の故障が原因です。

彼が故障するまで、チーム状態も良く中日は、かなりいい感じの場所に居たと思いますが、

彼が故障した事で、一気にチーム力が落ちています。

長打力IsoPがリーグ最弱の中日にとって致命的だったかもしれません。

結果、今です。

故障以降、勝敗が急激に悪くなっています。

4勝10敗。

苦しい状態のなか、よく耐えているとは思うのですが・・・、打撃成績が一気に下降しています。

単月で見た時、8月の打撃成績は今シーズン最悪の状態です。

攻撃力でみますと、戦力が30%超ダウンしているような感じですので、かなりキツイ。

気の毒と言いますか、

逆に、どれだけベテランに依存しているのかという現状を覚え、なんとも言えません。

この谷繁補正や、ベテラン依存をファンの皆さんも感じ取っているから、新戦力を。

っとの事と思います。

これ(選手構成をみれば一目瞭然)は谷繁も、中日首脳陣も重々承知していると思います。

ただ、今は必死に戦っていますので、

もう少し待ってあげてください。

チーム状態が急変(4勝10敗)して、日が浅いです。

何より、今の位置で諦めるような采配をするのが適当なのかわかりません。

そも、負けず嫌いな谷繁が、そんな簡単に勝負を投げるとも思えません。

ただ、今は待ってあげて欲しいです。

このまま推移(和田離脱により)すると、かなり厳しいシーズンになるかもしれませんが、個人的には、その事実を受け止めて応援してあげて欲しいと希望します。

今後の事。

中日のファンさんの気持ちを代弁するなら、

やはり、

新戦力の台頭でしょうか?

今の状態ですと、来年度以降、チーム力が向上するというより、チーム力が低下しかねず。

実際、和田が離脱しただけで、ガタガタ(今のところ)です。

荒木、森野、谷繁、和田が引退した後の中日を想うと、気が重くなると思います。

その恐れが、彼らを使うな的な発言。

そうは書いて居ないのですが、それに近く感じます。

そんな中、キラリ輝く野手は高橋周平。

昨年もIsoP(長打力)に可能性を覚えましたが、

今年はさらに、伸びていて(打席少ないですが)、.209もあります。

これは

和田の.212

ルナ .203

森野 .130

平田 .127

という数字との比較で実感できるように、間違いなく、逸材。

かなり優秀な部類に入ります。

阪神ゴメスのIsoPが.207なので、それとの比較でも、際立っていると、感じてくれるのではないかと思います。

それ故、中日ファンさんの気持ちも理解でき、

試合で観たいですよね。

私もですが。

ただ、高橋の守備位置はショート。

坂本、鳥谷、etc、ショートに関しては元々、守備が良くないと起用され難いです。

福留、田口と、ショートから外野にコンバートされて成功した野手は多いです。

ヤクルトの川端も、終に見切られ、サードコンバート。

横浜の梶谷も、打撃成績が開眼しましたので、外野へ。

身体能力があってもショートの守備は上手くなりません。

天性の才能が必要なのか、立浪にしろ、誰にしろ、

新人時代から上手くないと一流になれないのです。

なので、

守備力の弱い、高橋周平を使うのなら、

私はレフト(もしくわサード)で起用します。

そうすると、ショートをどうするのって話になりますが、

ショートは、どの球団も苦労しています。

来年、以降、守備力の落ちた鳥谷の後継に阪神は悩む(悩んでいるのかわからない起用方法を続けていますが)事になると思います。

横浜も、ポスト石井を意識して7年。

石井が在籍

やっと、山崎というショートがモノになりつつありますが、そう言うポジションです。

焦らず、長い目でみてあげてください。

2014年04月26日

ヤクルト 現況分析

に書いてありますが、

FA補強が出来なければ、

横浜、ヤクルト、広島が苦労していたような状態になります。

世代交代とは、そう言うモノですし、そう思って欲しいです。

批判しないでねぇ。

ともかく、中日は必死で戦っています。

その必死さを応援して欲しいです。