中日現況分析

広島、阪神、巨人と来まして中日です。

最初に打撃編。

チーム打率.280、OPS737と、悪くありません。

巨人、阪神、ヤクルトに次いでの成績です。

奪った総得点は巨人の91と同じ91。

チームとしての三振はリーグで、もっとも少なく、粘り強く戦っています。

特記事項としては尾張のプリンスの打撃が良くなった事です。

昨年までは、投手並のBABIP。

BABIPが低すぎると、強い打球が打てないと解されるのですが、この辺が改善しています。

それでも.262なんですが・・・

この辺、普通の打者なら、もう少し率が上がりそうですねっと言えるのですが昨年まで.100台の打者です。

守備の要の選手ですし、谷繁監督としては打撃開眼して欲しいと願っているかと。

また、6番和田が有効に機能していまして、チームトップの打点を稼いでいます。

1番の出塁率が.384と阪神の.400には劣りますが最上位です。

もっと3、4番の打点が増えてもおかしくないのですが・・・

ルナの得点圏打率が悪く、結果的に得点がとれていないようです。

と言うより、和田の得点圏打率が.400と良すぎるだけなのかもしれませんね。

良く打ちます。

野手の選手層が薄そうなイメージがありますが、野本、小笠原が絶好調で非常にいい感じです。

スタメンに出ている打者は谷繁以外、概ね十分、その役割を果たしていると言ってよさそうです。

守りに関してです。

チーム防御率は3.81と広島に次いでリーグ2位。

但し、広島と違い、投手本来の力をバックアップ出来てなく、チーム疑似防御率3.67に対して、3.81と悪くなっています。

これは巨人戦で走られまくった影響かもしれませんね。

しかも、その盗塁が点に結びついている、結果、防御率が悪くなるような関係性です。

チームDER.711は広島ほどでないですが、巨人と差のないレベルです。

昨年、かなり落ち込んだチームDERですが、荒木、大島の怪我からの復帰と守備の上手い堂上が遊撃を守る事で落ち着きを取り戻せそうです。

往年の凄みはないかもしれませんが、十分機能しています。

高木監督時代、頓挫していた捕手谷繁に代わる捕手育成も、従来の休養をかねて他の捕手を出場させる形態に戻り、その中で結果を残しています。

まずまずな船出と感じます。

元々、中日自体地力がありまして、

その地力をスポイルするような采配・・・

怪我人が続出していた事もあり、高木監督だけの責任ではないのですが、ともかく早や仕掛け(いつもか?)采配傾向があり、

セ・リーグ6球団の得点と失点パターンについての考察と雑感 

にありますように、後半息切れして得点は減り、失点も増えるような感じでした。(選手を使い切っるような采配です)

この辺が改まったので、落ち着きがある感じを受けます。

また、全体的にチーム一丸の野球をしており、好感を持てるチーム状況と感じます。

尚、昨年、途切れたホーム球場での高い勝率(20042012年まで平均ホーム勝率.650を誇っていましたが昨年は大幅負け越ししています、つまりは中日連続Aクラスの原動力の一つを昨年は発揮できませんでした)も、復活してまして

8勝4敗。

中日らしさを取り戻しつつあります。

(中日というより落合時代なんでしょうが)

元々、投手起用も含む、守りの野球は森コーチと谷繁の二人三脚で行われていた部分(落合監督は彼らに全権委任しています)もありますので、落合時代というより、旧来の森&谷繁体制に戻っただけかもしれません。

後は、2010年、2011年の再現なるかですが、

中継ぎに浅尾のようなスーパーエースが現れば、何気に侮れない感じです。

まぁ、そう上手く行くとは思いませんが、かなり中日ファンは楽しめそうなシーズンかと感じます。

個人的には巨人を倒せるとしたらと考えると、その一番手は中日と予想していまして、

むろん、阪神や広島より戦力において劣る部分在るのは事実ですが、2011年のチーム状態で優勝したという実績があるので、つい期待してしまいます。

当時との比較で巨人はさらに強くなっており、より難しい相手とは思いますが、ガンバって欲しいと思います。

私はこういう理由で、このチームを優勝と予想する!<セ・リーグ編>

で、巨人の65.2%に次ぐ、21.7%の方が中日優勝を予想(期待も含む)しています。

チーム編成上、各種ベテランの後継育成はまったなしですので、本来、大崩れしてもおかしくないのですが、妙な期待感を覚えます。

この辺は、私も同感です。

参考記事

中日 2013年 総括と展望

中日Bクラス転落の理由と考察守備 2013年総括と展望