個人的2014年新人王 というより最も印象に残った投手 又吉

新人王候補として

 大瀬良 広島 防御率4.05 10勝8敗 投球回数 151

寸評

新人で規定投球回数をクリアしたのは立派。

イニングイーターという意味で、その価値は大きい。

ただし、成績的には打者を圧倒しているわけでなく、その評価が難しい。

一回に何人ランナーを出したかを表すWHIPは1.36。

WHIPの評価基準に直すなら並以下。

また、FIPも4.15と来年に課題を残す状況。

平均的な投手に比べてどの程度失点を防いでいるかを示す指標であるRSAAで -7.65。

 田中  広島 打率 .295 9本塁打 34打点

広島の出世番号(丸の番号)を与えられた期待の選手。

打撃成績は立派。

一年を通して試合に出てない為、印象は大瀬良が上だが来年は、より活躍するだろう。

 

 福谷  中日 防御率1.81 2勝4敗  34HP 11S

岩瀬に代りにシーズン途中から守護神へ。

RSAAは20.78、WHIP1.07。

 三上  横浜 防御率2.35 1勝4敗  14HP 20S

RSAA、13.14、WHIP1.25。

新人で20Sは立派。

但し、内容を比較すると福谷に劣る印象。

シーズン当初は、フレッシュだったが、徐々に疲弊、5月には、もうヘロヘロ。

点差関係なく結果的にかもしれないが勝ち試合のほとんどに登板。

横浜中継ぎ投手陣で唯一、二軍降格しなかったタフマン

そして

 又吉  中日 

今年の新人王候補で個人的に最も印象が残り、かつ数字的にも一番、内容の良かった投手。

9勝1敗 防御率2.21 33HP 2S

WHIPは0.96

RSAA、18.96

リーグの最優秀リリーフ投手、呉クラス。

リーグで最も打ち難い投手の一人。

直球の空振り率は10%を超え呉に次いでリーグ2位の実力、伝家の宝刀スライダーはサインを出した谷繁がとれない程。

しゃれになりません。

ここ数年でみても印象的。

以下、雑感

2014年06月12日

楽しみな投手、又吉と、その他、所持雑感

当時、防御率が4.85であり、その数字と投球内容の乖離に、なぜ?と思ったが、実力通り数字も収斂して来たようである。

ともかく、直球のタイミングがとりづらく、その上、あのスライダー。

打ちづらい。

尚、WHIPで1を切る投手は、今シーズン、呉の0.81(ランナー出ると興奮するのか、打たれます。今の所、大試合で弱い印象。)ぐらいしかいないと記憶しており、かなり優秀な部類。

出塁するのが非常に困難な投手、それが又吉。

というわけで、個人的な新人王推奨は中日の又吉投手です。

パチパチ。

まぁ、シーズン通して活躍した広島の大瀬良投手が本命とは思いますがw

大瀬良以外、シーズンを通してという印象が薄いのが、マイナス点でしょうか?

特別賞

WHIP1を切った、もう一人の投手。

広島 一岡竜司 投手。

WHIP 0.75 防御率 0.58 超人的な成績でした。

対右の被OPS.244って被打率の間違いかと思いました。

右の被打率0.095 被長打率が0.095つまり一岡、右から一本も長打を打たれませんでした。

又吉が、しゃれにならないなら、一岡は化物です。

広島の守護神ミコがWHIP1.20ですので、その安定度を考えますと、今頃、守護神だったかもしれません。

持ち球が少ないのに、この成績なのが、凄いです。

いやはや。

来年、元気な姿でシーズン通してみてみたい投手ですね。