大島、俺なら使わないに関しての雑感

一連の報道が事実と仮定で雑感(誇張、されているとは思いますが)です。

「(大島)俺なら使わないです」

が、

今年、大島の守備、刺殺数(フライ処理数)をみますと、横浜の梶谷以下です。

中堅としての試合数、梶谷は31試合しか出てなく、その一方で、大島は、ほぼ全試合中堅に出場していた事を考えると、

うんです。

また、失策も6と、昨年の2から大幅に増えました。

この失策数、

今シーズン外野手が記録した最多失策数7に序の多さです。

もっとも、中堅に飛んだボールが例年との比較で少なった可能性もありますが、

114試合、右翼として出場した平田が、268刺殺。

140試合出場した大島が287刺殺。

平田との比較でも、刺殺数(フライ処理数)、ちょっと物足りない数字ではないかと私個人は感じてしまいます。

最終的な判断は、

ゾーン評価を待ちたい所ですが、

大島に下した査定には、当然ゾーンで評価していると思いますので(していないのら、それはそれでアナログですけど)、かなり今年は守備評価に関し低かった可能性を感じます。

2010年、ドラフト5位で新人だった大島を、当時、監督だった落合GMが中堅レギュラーとして抜擢した理由は、あの守備だったハズ(実際、凄かった)です。

それもあっての発言かもです。

お前の実力すんなもんじゃない。

脳内補正するなら

「(今年の大島なら、)俺は使わないです」

何を重視して選手を獲得、準備するのかは、編成の仕事の一つでもあり、GMの発言をコトバ通りに受け取るのなら、

中日の望む中堅手として満足できる守備力(編成担当として)を今年の大島は発揮できなかったと考えるのが妥当と感じます。

っとは言っても、

今年の結果でなく、

来年以降も含む期待度で大島ほど優秀な中堅手がどれだけいるかは、実際にわかりませんので(個人的には居ないと思っています)、落合流の叱咤激励に近いのかもしれません。

ですがが、

当事者たる大島は、そう受け取っていません。

「俺なら使わない」、それ自体、落合流の叱咤激励かもしれませんが、

あの年棒提示です。

新聞記事を読んだ範囲では、大激怒のようです。

期待していた年棒との落差で叱咤激励に感じないのは止む無きかと。

むしろ、

嫌味にすら聞こえます。

あくまで現時点において、

大島のヤル気を殺いのは間違いなく、

落合GM、マイナス評価だとは思います。

おまけ年棒査定について

辛いと言われている年棒査定についてですが、

選手年棒の査定は、基本的に数値を入力して出てきます。

そこにGMの意志は絡みません。

大本は各球団が独自に作製している査定表になります。

調停となった場合について問われた中日西山和夫球団代表は、

「査定はきっちりやっている。調停は選手の権利。やったらいい」と受けて立つと明言していますので、

査定、低かったのかもしれません。

そもそも中日の査定表自体が辛いのかもしれません。

大島はRC27 5.40でリーグ18位の打撃力(盗塁能力含む)の選手です。

打撃価値で言うならリーグ19位の阪神上本5.31と17位の5.44ヤクルト川端ぐらいす。

阪神上本並と並と言いますと、正直、その打率比較だけでみた場合、大島の方が素晴らしく感じるかもしれませんが、数字(上本の四球による出塁は凄いですし、相手に投げさせる投球数は球界でも際立っています。)を総合的にみようとすると、そうなります。

一方、川端並となりますと、活躍しているねって感じるかもです。(個人的主観)

また、

打点、得点能力を踏まえた総合指標(の一つ)でもあるRCでみるとリーグ13位の84.5(試合に出ると上がる数字ではありますが)。

これは、森野80.3より上、巨人の坂本85.2、ヤクルト川端85.9より下です。

RCは、この選手がいると、それだけ点が増えますという指標です。

このRCの積み上げがチーム総得点になりますが、

それなりにチームに貢献していると思うんですよね。

リーグ13位RCというのは、一チームに2人ぐらいですので、それだけの価値があります。

和田が怪我(RC27で6.4、この人の離脱で中日は優勝争いから脱落しました)をした影響もありますが、チーム内二位の得点力です。

参考

RCランキング

1 ヤクルト山田 127.1←凄い

2 広島丸  112.6

3 ヤクルト雄平 99.4

4 阪神鳥谷 95.4

5 阪神ゴメス 94.1

8 中日ルナ 88.58

10 横浜梶谷 87.11

11 ヤクルト川端 85.9

12 巨人坂本 85.1←RC上、今年、巨人で最も打撃貢献度が高かった選手。

13 中日大島 84.5 

14 中日森野 80.3

ヤクルトの川端選手の今季年棒が5600万円。

大島選手の年棒も5625万円。

川端選手の来季年棒1億の大台は難しく感じますが、大島選手に提示された7400万よりは上がる気がします。

やはり、ちょっと渋く感じます。

ヤクルト川端選手の年棒提示をみて、中日とヤクルトの選手査定の違いを予想するのも面白いかもです。

個人的な推測ですが、

中日の場合、守備に、より重きをおいた査定基準をしいている可能性を強く感じます。

中日から放出される選手の多くは、

中日基準で、守備がモノ足りないと判定される選手が多いです。

結果、中日ほど、守備を要求されない他所のチームでは活躍できる場合があります。

また、荒木が、あの出場数、あの打撃成績で800万円増の1億1000万円。

荒木との兼ね合いで考えるのなら、大島の今シーズンの守備、中日の査定評価で相当悪かったと思われます。

でないと、整合性とれないですね。

大島は間違いなく来期以降も、中日の主軸として期待される選手です。

どう納めるのか、今後に注目したいです。