プレイバック、井納は如何にして打ち込まれたか?

先日の対広島一回戦。

3/31の試合。

17被安打、2四球を与えられながらも、9安打の横浜が7-6と勝利。

良く勝ったなぁが、正直な感想である。

これが、以前までのチームなら、負けていたとと思うのだが、何とか踏みとどまった所に、チーム力の向上を感じる。

さて、

試合は、

井納、大瀬良ともに、被安打が多く、

井納が4回を投げて、9被安打、2与四球。

方や、大瀬良も3回を投げて6被安打、1与四球という、打線が良く打ったのか、投手の調子が悪かったのか、

現象面で行くと、両先発、伴に良く打たれたようである。

広島系、プログをみると、失策が絡んで失点が多かった故に大瀬良に同情的であったが、3回6被安打1四球というのは、調子が悪かったからなんだろう。

さて、

表題の井納に関してである。

井納&高城は、よく見ているので、テキストからも、その状況(心情)を想像できる。

ストレートのコントロールが悪い

井納の本来の持ち味は、無造作なストレートを投げても打たれない事。

高めにボールが集まっている方が調子が良く(2014年、真ん中高めの被打率.235)、相手が打ちに行っても凡打になるのが井納攻略の難しさでもある。

そこに、フォークが絡むことで、バッターは追い込まれ易いのだが・・・

投手タイプにもよるが、

井納や三嶋、山口のようなタイプは低め、低めと意識させるより、

高めに抜けるような感じの、力のあるストレートをドンドン、投げ込ませた方が打たれ難い。

阪神に近い運用が出来る)

そのストレートのコントロールが今一だったというのが3/31の井納。

ファーストストライクを無造作に取りにいき、変化球(フォーク、高低)で翻弄するのが井納本来の投球スタイルだが、

そのストライクがとれない(主導権が握れない)。

変化球が定まらない

ストレートでファーストストライクがとれないので、変化球でと思ったが、これがまるでダメ。

投げる球がない。(スライダー被打率.400)

決め球のフォークのオチも悪く、打ちこまれる。

カウント球がなく苦しい展開

、の結果、ボール先行の苦しい展開。

相手に主導権(何を打つかの選択)を握られる。

投げるはストレート

集大成は4回。

投げる球が、ままならず、最後に頼ったのはストレート。

配球の9割がストレートだったが、ストレートのみで抑えられる程の、コントロールもなく、当然の結果(被安打4、その結果、ストレート被打率.600まで上昇)を迎える事になる。

あまりに苦しい投球内容に、勝ち投手の権利(点差は3点)目前で降板。

井納に対する所感。

2014年05月25日ベイファンがドヤ顔で語る 井納

低めに投げろは、井納(三嶋も)に関しては逆。

彼らは基本、球の高低を意識させる事で活きるタイプ。

(三嶋の配球のポイントも同じく如何に威力のある高めのボールを活かすかにある)

その意味でフォークの被安打率、もしくわ、その使い方が井納の調子の良し悪しのポイント。

6失点した3/30の井納のフォークは、

空振り率0%、被打率.333 見逃し率も7%と、

勝負球として機能してなかった。

(変化の大きいフォークで空振りが0は苦しい)

配球的に苦しい展開。

フォークのキレが悪かったのは事実だが、その悪いなりに、どう組み立てて行くがバッテリーのポイント。

4回の攻防をみてわかるように、ストレートに的を絞られると打たれる(ベルトラインの球を狙い打てる)。

井納の場合、ボール先行になると、その引き出しの少なさから、非常に苦しい感じになる。

井納&高城バッテリーの今後の課題。

プロはコース、球種を限定すると、それなりの可能性で打ってしまう。

バッティングカウントと呼ばれるカウントでの打率は、おおよそ、4割程度。

横浜の山崎ですらバッティングカウント(ボール先行でのカウント)での打率は.350を超える。

如何に他のボールを、コースを意識させるか?で、その打率は変化するが、

そこが配球の妙。