さて、
井納に関して、自分なりに分析してみたが、
久保に関しては、どうだったのだろう?
井納や三嶋、山口らと違い、久保は高めのストレート被打率が悪く、高めに関してはストライクゾーンで勝負し難い。
高低というより、
左右で投げ分けつつ、低めのフォーク(ボールゾーンに落ちる球)で仕留めるのが久保の真骨頂だ。
最も、
左右を投げ分けるスライダー、カットボールが特段良いわけなく(被打率は.300を超える)、
その生命線は、
昨年、
被打率.173だったフォークになる。
そのフォーク(ストライクゾーンからボールにおちる)を活かせる環境と言うのは、当然、ストライク先行が望ましいのだが、
ストライクゾーン関係なく高めならボール球ですら痛打されており、
球威という意味で、久保の場合、かなり危うい感じであった。
昨年までの久保なら、低めに変化球、ストレートともに、集まっていたのだが、昨日に関してはボールが文字通り浮いており、そのボールのほとんどがベルトラインより上。
カウント球がないので、決め球のフォークで、ストライクを取りに行っていた感じもあったが、そのフォークですら打たれ、万事休し。
井納&高城のように、途中で勝負を投げだしたような単調な投球こそしなかったが、
その投球内容と結果を考えると、
井納より深刻に感じた。
投球の軸であるストレートが高めに浮いている間(変化球も浮いていたが)は、正直、起用しづらく、また、決め球であるハズのフォークの空振り率4%と、球種別では狙い打たれているに等しい。
次の投球内容次第では、二軍再調整が適当かもしれない。
井納に関しては、配球次第で組み立てられそうな所感を覚えたが、久保に関しては軸となるボールがなく、現状の投球内容が続くと、苦しく感じる。
とはいえ、
苦しいなりに投球を組み立てようとする姿勢は流石と言うか、諦めない感じに、好感を持った。
若い投手の見本。
ヤクルトに対する所感。
早打ちをしていたところをみると(去年からの傾向)、チームとして意識的に狙い打った感じを受けた。
高めはストライクゾーンから外れていようとコース、球種関係なく打ちに行っていたので、そう言う指示があったのだろうと予想。
しかし、初回、
追いこんで(1B2Sから)低めのボール球のフォーク(三振を取りにいったフォーク)ですら、田中に打たれていたが、去年までの久保では考えられない状況でもある。
データ解析に定評があるチームなので、対横浜戦に対策リソースをぶつけてきたかもしれないが、それを結実させるだけの力があるのは流石。