首位攻防第一ラウンドは、中日に軍配が上がった。
表題的には、こちらを使用したかったのだが、久保とエレラの状態が良くなさそうなので、そちらを中心に。
久保
6回を投げ2失点。
結果は、まずまずだが・・・
内容が良くない。
久保の持ち味は、何と言ってもフォーク。
球種別に言うと、このフォークを切り札(被打率、空振り率みて明白のように勝負球)に配球を組み立てるのだが、現状、このフォークが機能してない。
被打率は5割7分、空振り率は例年の半分以下と、良くない。
4/10の試合で、失点したシーンでも、
平田、ルナ、ナニータとフォークを三連打され失点を喫している。
配球の軸であるフォークが機能していないのは、
前回と同様であり、かなり苦しい投球を強いられているのだが、流石、ベテランと言うべきか、6回2失点でまとめるのだから凄い。
フォークの状態が上がらない限り、今後も苦しい投球が続きそうだ。
もしくわ、他のボールを軸にするのか、エースの苦悩は続く。(応援しています)
エレラ
13試合、終えて8試合登板と、良く投げている。
競った試合は勿論、勝ち試合でも点差関係なく投げているので、この登板数になるのだろう。
競った場面、点差関係なく勝ち試合と、
登板場面が多く、中継ぎの特性上、登板準備をする関係で、試合に出てなくても疲労してしまった可能性も高く、
新外国人で慣れていない等、疲れやすさに配慮(加減)して欲しいとは思う。
さて、そんなエレラだが、
ツーシームファストボール(150km前後)が打たれ放題である(被打率.667)。
要はシュート回転するストレートなのだが、エレラの場合、体の開きが早く見極められているようである。
(球の伸びも欠く場合があるので急速ほど威力がない)
打者に対し有効に機能する場合、黒田のように、フロントドア、バックドアと評されるのだが、エレラのそれはどうなんだろう。
山口も、この球を、投げる(意図しているのか不明、フロントドア的な使い方をしたいような感じだった)のだが、バッテリーは、どういう位置づけで、このツーシームファストボールを使っているのか?その意図を問いたい。
そんなボールを、
逆転された場面では、二球連続で外角(内角で使うとフロントドア、外角で使うと、変化の少ないナチュラルシュート)で使い決勝打。
黒羽根、得点圏にランナーがいると外角一辺倒になり易いのだが、
8回、競った場面である。
もう少し、慎重に配球して欲しいのだが、遊び球なく、外角へ、初球、二球とストライクゾーンのツーシームを投げさるのは、どうかとも思う。
エレラのツーシムが打たれているのは、この試合以前から、分かっていたと思うのだが・・・
極めつけが、
小笠原に投げたボールゾーンの外角ツーシーム。
狙い打たれ、お終い。
レフト方向に綺麗に流されました(倉本が止めてくれましたが)。
黒羽根も、外角を外すような配球をするのだが、得点圏になると、割合的に多く、
バッティングカウントでは、その外角を意識されているような感じである。
エレラの場合、久保と違って他に軸となりそうな球種。
被打率.125のストレートもあるので立ち直れそうな部分も感じるが、ストレートを投げようとしてツーシームになっているようだと危険信号だろう。
体が開きやすいのは疲れ等も影響するので、後、何回か試してダメなら、早々に二軍に落として再調整させた方がいいかもだ。
登板過多の影響も見極めつつ、エレラを起用して欲しい。
打撃不振の武山に四球を出すなど、疲れていると、制球も安定しない場合があるが、実際のところ、どうなのだろう。
エレラの状態が気になる。
打線に関しては、荒波二番起用に違和感を覚えたが、
エンドランを多用する現在の作戦に荒波2番がマッチするのか、その辺は疑問。
最も、中堅守備は上手いし、純粋な打力も競争相手と、そん色ないので、その起用自体は賛成。
上手く活用して欲しい。