基本的にリーグ間格差が縮小している戦後乱セな2016年セ・リーグですが、RSWINと、RCWINの合算値でみる限り、2012年の40超→15弱と、戦力で大きな差がなくなりつつあります。
戦力格差が少なくなったと言う事は、何かの誤算や、有力な新外国人、新人選手の登場、選手個々の成長で勢力図が変わるような様相となったわけで、非常に読み難い状況になっています。
混戦です。
さて、そんなセ・リーグの順位予想です。
本来は、オープ戦を通じて、各チームの陣容、戦略の確認をする事で、順位予想をするのですが、忘備録的にしてみます。
精度が劣るとは思いますが、ご容赦願います。
本音を言いますと、先の記事のコメント返していたら、そのまま記事になりそうなので、使っています。
優勝 巨人
投手力を含む守備力が盤石です。
新外国人のギャレット・ジョーンズは、スライダーと、フォーシム(MLBレベルでみると)に問題があるなど確信をもって日本に適用できると思えませんが、クルーズを獲得した事で、坂本以外は全員競争状態となっています。
外野は長野、立岡、亀井と居て、さらに大田、ジョーンズ(3億円)。
内野は、坂本を基軸に、村田、片岡、ジョーンズ(一塁)、クルーズ(2、3塁)と居て、吉川、藤村、中井そして岡本と居ます。(他にも居ますが)
誰かが故障、不調に陥っても、そう戦力を落さず、回せそうな陣容です。
投手もコマが多いですし、
何より、セのチームが苦手とする剛腕投手タイプを擁しています。
大崩れし難い陣容と感じます。
新監督の采配、未知数ですが、原巨人をベースに、経験豊富な尾花・内田両コーチが支えてくれるでしょう。
愚痴は村田ヘッドが。
最後は、阿部さんが満身創痍になりながら、優勝に導いてくれるものと予想しています。
2位 ヤクルト
2015年、活躍した川端(この人はファールで逃げる技術を持っているので極端な落ち込みしないとはみていますが)、山田、畠山は、より厳しくマークされると思いますので、多少なりと、成績を落すとみています。
山田が2015年に記録したRCWINは8超えました。
この8超えと言うのは、60本塁打を記録したバレンティンと同じレベルの打撃貢献度を意味します。
常識的に、毎年、そんな大活躍、難しいと思いますので、多少の割引あるかもですね。
川端が2015年に記録したRCWINが3.3ぐらいでしたので、ザックリ4ぐらいと予測しています。
4を超えますと、基本、リーグ1位並の打撃貢献度と、考えてください。
2015年、川端以上の打撃貢献度を誇ったのは、山田と筒香のみです。
一方で、成績の落ち込みを補うような形で、バレンティン、雄平がやってくれものと想像しています。
結果、トータルバランスで2015年と変わらない打撃陣を構成できると見ていますが、他のチームとの比較で若干、選手層が薄いと感じています。
大引離脱した5月、他、様々原因があるとは思いますが、ヤクルトは9勝15敗と大きく負け越しています。
セ・リーグ 投手力を含む守りについて今後の展望予想
横浜のチームDERも悪かったので、モニターリングをしていたのですが、4月との比較で、ガクッと落ちた分部分を当時、感じています。
長いシーズン考えますと、怪我なく、そのままいけるケース自体、ほとんどありませんので、大きな懸念材料でしょうか?
投手は、
主に、中村&カツノリ コンビの戦略と、高津投手コーチのマネージメントが良かったみています。
逆に言うと、対策出来そうに感じており、力で凌駕されたとより、対応次第の部分を覚えます。(今年、横浜が良いようにやられました)。
力で凌駕された場合、手の打ちようがありませんが、そう言う類の力の差でなく、何らかの頑張り、相手を研究する事で対応出来そうな部分も感じています。
どう各チームが対ヤクルトで対策するのか楽しみでもあります。
ヤクルトの対応も含め、そのせめぎ合いを注目しています。
因みに、私の裏チームMVPは、投手陣を上手くリードしきった、中村、カツノリコーチ、高津投手コーチです。
横浜も参考にして欲しいです。
チームDERリーグ最下位クラス(守備力)から急浮上し、巨人と並ぶ数字を叩き出しましたが、その陰に中村、カツノリ、高津の存在は大きかったかもです。
3位 中日
4番の新外国人は驚異です。
こちらはかなりの確度で活躍しそうです。
ルナを放出し、三塁を空けたように(エルナンデスいますが、巨人でいうクルーズのような立場で起用されそうです)、世代交代期を意識した編成を行っています。
上昇機運を覚えます。
3年で勝つための組織を作るとGM就任会見で語っていた落合GMですが、
2016年が、その3年目です。
勝負の年は2018年との事でしたが、外目からみますと、陣容が整い始めているように感じます。
2015年シーズンも、選手の苦手なシチュエーションで臆せず、選手起用して居ましたが、目線が先にいっているチームと感じます。
尚、新外国人がHR40本ぐらい打ちますと、RCWINで45程度記録できるハズですので、ルナとの差し引きで+2+3。
これでチームRCWINと、RSWINの合算値が+を超え、五分以上の星が期待できます。
3位は十分ありそうな状況です。
4位 横浜
規定投球回数クリア者0、センターラインで満足な成績を残した選手0、野手の守備力12球団最低レベルの、最弱チームです。本来、過度な期待は禁物なのですが、一番、伸び代を感じるチーム構成でもあります。
その期待値を後押している源泉は、
なんと言っても、4番筒香と、抑えの山崎という二枚看板なんでしょう。
9回、彼らが登場すると、横浜スタジアムが揺れます。
筒香に関しては、殊勲打打ちますからね。しかも、9回にです。
これぞ、4番です。
リーグでは傑出した4番になりそうですが、その信頼感がチームを鼓舞し、筒香をより高みに誘ってくれるものと期待しています。
チーム順位関係なく、山崎と筒香をみに、今年も横浜スタジアムは大入り満員と予想。
あの空気感、一度味わうと、やみつきになるかもですね。
忘れられないカタストロフィーを経験できます。
昔、佐々木が登板すると、横浜球場の興奮度MAXになりましたが、そんな感じです。
横浜だけで体験できます。
こういうチームって、強くなっていくものと思っています。
高いレベルで期待に応えられる選手がいるって、ホント、素晴らしい。
かなりファンの贔屓目入っています。(これまでが、これまでだったからなぁ・・・)
新春とは言え、最下位以外の予想をしたのは、何年ぶりでしょうか?
もしかしてを覚えています。(これはセの6球団全部でしょうが)
5位 阪神
チーム守備力(横浜並に脆弱です)、控えのRSWIN、RCWINともに、世代交代待ったなしです。
レギュラーと、控えで戦力差が最もあるチームです。
主戦野手、投手以外が出場しますと、2015年シーズンも苦戦しましたが、限界点でしょうか?
それは、阪神フロントも認識しており、大規模な組織改変をオフに行っています。
金本新監督には短期での結果を求められていませんし、それが難しい事は、本人も承知していると思いますので、今年はチーム作りの年になるかもしれませんね。
因みに、勝とうと思えば、主戦選手の能力高いですし、勝てるとは思いますが、そう言う戦い方をしないと予測しています。
江越や梅野等、試合出場数を増やすものと考えています。
6位 広島
現場首脳陣的に最もプレッシャーが掛かっていると思われるチームです。
空気が悪いと言いますか、様々な情報を聞く限り、迷い(迷いそう)を強く感じます。
中日が、世代交代を進める為にルナを放出した一方で、そのルナを獲得したように、ともかく勝ちたいと思っていると感じますが、何か空回り感を覚えます。
次世代のセンターラインが決まりかけているチームにも関わらず、広島ファンの新春予想が元気ない理由の一端かもしれませんね。
私も、あれ?感を覚え始めています。
中継ぎが相変わらず手薄に感じます。
早く手を打ちましょう!!!
どうみても戦力上位なのですが、今は最下位予想です。
去年と同様、オープン戦で苦戦するようでは、赤信号になりそうです。
広島に関しては非常に厳しい評価にしてしまいましたが(申し訳ありません)、
新井コーチ、本部長の一件が影響して、その評価を押し下げています。
各チームの戦力格差がないと感じますので、ほんのちょっとのボタンの掛け違いが、響きそうな状態とみています。
良い意味で捉えますと、この辺の諸問題を感じなければ、上位候補とみています。
2015年、広島は相手候補筆頭として、巨人の厳しいマークに合いましたが、その経験が活きてくる可能性も覚えています。
原巨人、このチームはっと思うと、しつこく潰しに来ます。
緒方監督も前田健太を巨人戦に優先起用した影響もあって、7月までに5度程度、両エースの直接対決が実現した記憶がありますが(広島系のプログが悲鳴を上げていた記憶在ります)、
その経験、存外、大きいかもですね。
全体総論
安定度という意味で巨人が一歩、抜けているようには感じています。(大崩れし難い)
それに続くヤクルト、遅れて他4球団、横一線と言う見立てでは居ます。
但し、今はです。
予想外の選手の成長、怪我、アクシデント次第で、順位が容易に変わる程、戦力が均衡して来ています。
一応、順位をつけてはみたものの、混戦感を強く覚えてます。
編集後記、
混戦感を強く覚えているのですが、上手く記事を表現しきれてないです。
申し訳ありません。
記事、アップしてから、何度か修正していますが、その辺は、どうぞ、ご容赦願います。
2015年、チームRSWIN、RCWINの合算順にみますと、
巨人+7
広島+5
ヤクルト+4.5
中日-1.5
阪神-7
横浜-9
でした。
ほんの少しの差で順位が変動するような状況です。
プラスを記録してた選手が怪我で離脱した場合、代替で出てくる選手次第で大きく、その数字を落す場合があります。
阪神さんがチーム力が劣る中、戦えたのは理由がありますし、広島さんが、その実戦力の割に順位を落したのも理由があります。
前半戦総括シリーズ ピタゴラス勝率からみた現在位置と雑感
その辺を考えると、今年も同じような状況。
特に最下位だった横浜が戦力を上げて来そうな空気があり(上昇機運に乗っています)、より上位と下位の差がなくなるものと思っています。
今年も、2015年同様、かなり終盤までもつれるかもしれませんね。
2016.01.04 0:20