実は横浜は強かったかもしれない。 セ・リーグ 各チームにおける外国人活躍度 について雑感

広島歓喜の瞬間まで、本当に、もう少しです。

そこに至るまでの、関係者の努力に頭が下がります。

戦力分析していてつくづく、そう思います。

ある日、突然、チームは強くなれないです。

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広島Bクラス時代の迷走と今後 2013年 総括と展望

当時記事で書いた通り、そして多くの広島ファンさんが感じていた通り、

上昇気流を感じるが故に、2014年シーズンの広島、前途洋々に感じています

その基調にのっての栄冠になりそうです。

一方、

横浜苦戦の原因を鑑みますに、横浜も怪我が多かったですが(山口が2回計1か月半、今永1か月、藤岡痛恨、梶谷、筒香、ロペス骨折)、

それ以上に誤算だったのが外国人です。

以下、現在の各チームにおける外国人の貢献度です。

使用した数字はRCWINと、RSWINです。

どれだけ勝利をリーグ平均に比べ生み出したかです。

チーム全体で、この数字の合計が0の場合、72勝72敗(=144試合ですがイメージし易すさを優先しています)の予想成績となります。

この数字の合算が+10の場合、82勝62敗、つまり貯金20となり、-10の場合は62勝82敗が予想成績となります。

この数字で+10を超えて来ますと優勝相当、+15以上で独走となります。

昨年は、+4.5のヤクルトが優勝しましたが、混戦だったセでした。

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2016年 新春セ・リーグ順位予想 編集後記

新春予想記事にも書きましたが、チーム間格差(近年比較で)が2012年(村田、杉内を補強した巨人との差)との比較で随分縮まりました。

尚、

2015年、チームRSWIN、RCWINの合算順にみますと、

巨人+7

広島+5

ヤクルト+4.5

中日-1.5

阪神-7

横浜-9

でした。

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2015年08月31日

監督変えず、現行体制の維持でも良いのでは? 横浜の生え抜きだけでみた戦力推移と、その雑感

中畑監督の采配については、全面的に肯定できない部分もありましたが、チームとしては当該期間中着実に戦力を増してきています。

そして、最下位当たり前から、普通の最下位レベル(合算で-10 借金20相当)で4年間を終えました。

-20(借金40)以上が当たり前だった時代を思うと、質的には随分改善されています。

外国人に頼らない骨太さがあった事は記事で書いている通りです。

尚、今年、優勝間近の広島さんですが、2014年には巨人さんを抑えリーグトップの数字を記録しており、近年実績で言いますと非常に安定したチームでした。

さて、今年です。

日本人選手含む、チーム全体の合算値云々詳細は総括記事に回す予定ですが、

現在、各チームの外国人が生み出しているRCWINと、RSWINの合算値は以下の通りです。

 広島 +7.92

 阪神 +4.03

 巨人 +2.32

 ヤクルト +1.61

 中日 +1.49

 横浜 -4.34

例年、中日の外国人が低い数字を叩きだしていましたが、今年は横浜の数字が圧倒的に悪いです。

残念ながら、チームにマイナスをたらしています。

もし、彼らの数字が0なら、60勝65敗に対し-4がなくなりますので、予想成績は64勝61敗になります。

そして、これが広島さん並の外国人でしたら、75勝50敗を期待できたわけです。

実は横浜、強いです。

素性の良さは、チーム状況が悪かった4月5月にかけて報告していた通りです。

一方で課題もあり、

球団も、その課題を埋めるべく、頑張っていたのは事実ですが、なかなか条件、揃わないもんですね。

2013年のように外国人大活躍なら、広島さんと、もう少し終盤まで優勝争いの、お付き合いができたかもです。

広島さんとは経験値の差で優勝は難しいと分析してはいます。

そこまで驕っていません。

戦力的に巨人を上回っていた広島さんが2014年に優勝出来なかった理由でもありますが、経験値、この差は大きいです。

また、 純選手層が違いますので横浜のように無理して外国人を起用しなくても済む可能性があります。

一方、横浜は、その外国人を起用したわけです。

ところで、

どうして、横浜は-4.34も生み出した外国人を起用したのでしょう?

外国人優遇とも言われますが、

優遇し過ぎた結果、負けがこめば、監督解任にとなります。

そこまで横浜も甘くないです。

プロの目は想像以上に厳しく、私達より確かな場合が圧倒的に多いです。

リーグ平均以下と言えど、使わざる(使いたい)終えなかったわけです。

そこが横浜の弱さであり、来季に向けて、埋めなくてはいけない部分ですが、その分野で弱いわけですね。

ロマック(-0.79)が一番損害を与えているように思われがちですが、RCWINで一番のマイナスを叩きだしているのはエリアン(-1.04)です。

有力な代替選手を日本人で準備できなかったのが横浜の苦しさです。

(右、内野、長距離砲)

この部分にアジャストできる外国人(内野)、そうそう居ません。

エリアンが一軍に残っているのは、それだけ日本人野手の評価が低いとでも思って欲しいです。

個人的には未だ白崎の方が可能性を覚えるので起用して欲しいのですが、2、3塁を守れて、両打ち、陽気(前向き)というのが効いているようですね。

(野手削って投手を登録していますので、そうなります。9月の連戦が終われば、降格する可能性もありますが)

一方で、

中継ぎ、先発陣の低調さも厳しい状態でした。

この分野で大きなマイナスを出しているのが横浜(RSWINで-3.6)ですが、この分野は内野との比較で埋めやすい分野です。

来季での改善を強く希望したいです。

非常に低調だった横浜の外国人選手ですが、何処まで数字を戻せるか?について

グリエル以降、高田GMでなく、球団が主体的に動いているようですが、そろそろ失敗経験を基に、戦力になる選手を獲得して欲しいです。

楽天の外国人獲得に近く、セイバー系の数字にしばれすぎている懸念もありますが、かなり差を覚える状況ではあります。

数字とアナログの融合。

どうして、その数字になるのか、技術的裏付けを得て獲得を検討して欲しいです。

ヤスアキが右打者のインを突けないのは技術的問題です。

当然、右に分が悪いと思われがちですが、昨年は右を抑えていました。

そこには理由があるわけです。

それを、漠然とした数字(対右打率だけ)で語り過ぎますと、大やけどし易いですかね。

尚、今年、横浜がシーズン中に費やした新外国人費用は推計3億を超えています。

エリアンが諸経費こみで1億5千万

以下、契約金のみで(諸経費不明)

エリアン    8000万円

ブロードウェイ 6000万円 (シーズン半ばを過ぎての獲得ですので年単位に直しますと1億5千万ぐらいの価値になります)

ザガースキー  3500万円

球団も今年が、チャンスと思い、頑張ってくれた証左が、シーズン中に費やしてくれた推計3億という数字なんだと思いますが、来季に活かして欲しく期待しています。