2016年 広島の可能性 雑感

新春2016年予想記事を書いてはいますが、

下馬評が低い広島の可能性を探ってみたいと思います。

現時点で、

自分の下馬評が低い理由は、

鈴木清明球団本部長の発言が原因です。

カープ】本部長「緒方監督にも話をしたが1点差負けはベンチの責任。今季はマズイ野球で戦略が足りなかった」

本部長:緒方監督にも話をしたが、1点差負けはベンチの責任。シーズンの得失点差はプラス32。野球がまずく、戦略が足りなかった。

本部長:投手攻略を打者任せにしてはいけなかった。待球、右打ちなどはベンチの指示でやりたい。石井、東出両打撃コーチは戦略を練ることができる。

新井打撃コーチ騒動とリンクしているかもです。

どうして私の広島評を大きく下げたかは、後述(別記事に)しますが、

もし、この発言がなく、広島評を下げなかったらですが、

新春予想で広島をAクラス予想していたかもしれません。

そもそも、広島は、

2014年、リーグで一番、チーム成績が良く(RSWIN、RCWINの合算上)、2015年も巨人に次いでリーグ2位の数字を記録しています。

2015年、チームRSWIN、RCWINの合算順にみますと、

巨人+7

広島+5

ヤクルト+4.5

中日-1.5

阪神-7

横浜-9

優勝したヤクルトより勝利期待度で広島は上でした。

素の力は良いんです。

その源泉は、センターラインが固定されかけている事です。

一度、固定されれば二遊間・捕手における連携熟練度が上昇が期待できる為、投手力も含む守備面でも向上する場合があります。

モデルケースとしてはアライバ・谷繁でしょうか?

随分上達した感ありますが、守備ユニットとしてみた時、田中・菊地の連携、今は荒く感じています(良くなっていく過程)。

感じてはいますが、現時点でも十分、強力で、

2015年シーズンも菊丸を中心に大きな利得を生み出しています。

田中、會澤も含め、他野手陣も、優秀です。

丸は確かに、今年、不調でしたが、それでもリーグ6位の19本塁打を放っていますし、四球もリーグ一位の94と、選び取っています。

守備もまずまず上手いですし、RCWINでも、中日平田並の数字を記録しています。

丸の価値は不調と言われた2015年でも2014年のエルドレッド(RCWIN 2.2)より打撃貢献度で上(RCWINで2.4)を記録しています。

他、三人も、その能力の高さを感じますし、

堂林等を含め、これからのチーム構成です。

強いんです。

その一方で、

選手構成的に2014年より、2015年の場合が打者の数字良くなると予想されていましたが、数字的には伸び悩んでいます。

チームRCWIN5.85(貯金10程度期待)→0.36と下げています。

その原因を見る事で、前田健太の移籍の影響(RCWIN3.9 貯金8程度期待)を埋められるかどうかを見ても良いかもです。

さて、2015年の広島打撃陣の伸び悩みについです。

私は、

その原因の一つに、

広島が優勝候補の筆頭として、各球団に強く意識されたのが影響したのではないかとみています。

現場首脳陣も、広島の各打者も、それを強く意識したと思います。

こういうチームって上手く行かないと自壊しやすいです。

結果、4番不在が余計に響きました。

専門家の半数がシーズン前、広島を優勝すると予想しましたが、そう言うチームにはマークが厳しくなります。

菊地の広いヒッティングゾーンを利用して、ボール球を意識的に使ったりと、広島の各主力打者を各球団が良く研究していたと感じてますが、

そこに可能性を覚えます。

他球団の菊丸対策は、2015年シーズンの結果を基に対策して来ます。

対策として有効に機能していると判断している場合、それ以上の対策は、難しい場合が多いです。

能力が変化する前提の対応は一般に難しいです。

まずは有効に機能している攻め方を中心に2016年シーズンも、そのせめぎ合いが行われます。

対応という意味で、

今回、主導権を握っているのは菊丸です。(変わる必要がある)

やられた感があった方が有利なんですよね。

2015年、横浜がヤクルトにズタズタ(横浜の8勝17敗)にされましたが、その要因は2014年横浜がチーム成績で対ヤクルトを圧倒(16勝8敗)したからとみています。

主導権は、菊丸側にあります。

それに期待しても良いのではないのでしょうか?

昨年のように、菅野が、わざわざ、日程調整して広島戦に登板するような事は、今の戦国乱セ状況を考えますと、難しそうですし、

各球団の対策リソースも分散するハズですから、

その辺は、かなり楽になるかもしれませんね。

時は、広島野手陣にとって味方なハズです。

また、菊丸だけで(會澤や田中等々の成長は考慮しなくでも)下げたRCWIN4.2は、前田が2015年に記録したRSWIN3.9と、ほぼ等価であり、大瀬良が先発に復帰し、新外国人が先発で起用されれば、その穴は投打での比較で、大方埋まるかとは思います。

菊丸の可能性は未知数ですが、ある程度戻すと思いますし、選手構成的に若い選手の成長も含め、

その面での可能性を強く覚えます。

この辺(球団本部長発言から感じた懸念)がクリアになれば、広島は2016年も強いです。

あの選手構成ですから。