ヤクルトが優勝した理由、それは横浜。チーム成績を省みて雑感
横浜対ヤクルト 2015資料 横浜目線で雑感
の続きです。
前回は、横浜の対チーム成績を見つつ、対ヤクルト戦における得点の少なさを、指摘しました。
今回は、ヤクルトの対チーム成績を見つつ、対横浜戦における失点の少なさを確認したいと思います。
横浜 108得点 63失点 17勝 8敗 防御率2.25 打率.276 得失点 +45
中日 103得点 96失点 13勝11敗 防御率3.36 打率.266 得失点 +7
広島 96得点 92失点 14勝11敗 防御率3.36 打率.259 得失点 +4
巨人 82得点 82失点 12勝13敗 防御率3.11 打率.225 得失点 0
阪神 103得点 102失点 12勝13敗 防御率3.70 打率.259 得失点 +1
目を見張るのは、対横浜戦における強さです。
得失点で+45が目立ちます。
その原因を見ますと、前回説明した防御率2.25。
失点の少なさが非常に目立ちます。
横浜基準でみても、対ヤクルト戦における得点の少なさが際立ちましたが、
ヤクルト基準で、ヤクルト投手陣の成績をみても、対横浜戦の良績が目立ちます。
他のチーム相手なら最低でも92得点以上、記録していた横浜打線が対ヤクルト戦限りますと63得点。
ヤクルト投手陣はその逆です。
ヤクルトが対横浜戦で記録した108得点自体、
リーグ最多失点の横浜投手陣と、リーグ最多得点チームの対戦で、かつ、ともに打者有利な球場をホームとしている以上、別に不思議でないです。
黒羽根のパニックを差し引いても、そういうモノと感じますが、
リーグ2位の得点力を誇った横浜を、ヤクルトが大きく抑えきったのは目立つ数字と考えて良いと思います。
ヤクルトのリーグ優勝の原動力は打線で間違いないのですが、
横浜戦に限って言いますと、投手陣(失点しない力)が主因で横浜に対し、より有利に戦っています。
(投手陣も含む、守備、捕手)
その辺の要因分析は、
横浜目線で、
前回記事で書いている通りです。
項目としてあげますと、
捕手要因(バッテリーコーチ要因?)
黒羽根がパニックになり、効率よく得点されています。
黒羽根が正捕手だった序盤、横浜は対ヤクルトでの失点率5を超えました。
点が奪えなかった事もあり、黒羽根が正捕手だった時期、対ヤクルト戦における勝敗は、1勝5敗と散々な結果になっています。
横浜の打線
横浜の打線は、中軸以外機能してなく、この中軸の4人のうち、誰かが抑えられますと、より機能不全を起こし易く成ります。
元々、打線が点になっていましたが、さらに細く寸断されてしまいました。
RCでみた得点予測値と実際の得点のひらきについて
リード傾向を読み切られた黒羽根から、他の捕手に変更して以降、
横浜の対ヤクルト戦績は7勝12敗と改善はしました。
これが、2016年の基本勝敗となります。
現状、互いに何もなければ、11勝14敗、ないし10勝15敗が対ヤクルト戦における予測値です。
この部分における改善を志向しようとした場合、
ヤクルト打線(正捕手変更以降、あるレベルで抑えていた)を抑えるより、例外値と感じたヤクルト投手陣を他のチーム並に打つことの方が、やりようがあるように感じます。
先の記事と前後しますが、
ヤクルト戦で.179(他のチーム相手は.300前後)っと、
ヤクルト相手に不振を極めた梶谷が、何処までヤクルト戦で活躍できるかがポイントになります。
後で(かなり後回しになるかもですが)、
主要投手、主要打者を分析しつつ、
ヤクルト攻略のカギを探っていきたいと思います。
尚、この辺の戦術分析、球団は、より詳細な情報を所持していますので、
おそらく、その上を行っていると思います。
こういう数字の出方がある場合、翌年下がるケースが多いです。(横浜がヤクルトにやられた)
もしくわ、他のチームの対戦成績にも波及する恐れがあります。
つまり、ヤクルト戦で詳らかになった横浜打線に対する課題に対し、横浜が対応しきれなかった場合、
対ヤクルトだけでなく、他のチーム成績にも影響を与える事が想定されます。
純粋な力(チーム力差)で封じられている場合、そう言うのはないのですが、知恵で封じられますと、そう言う捉え方もできます。
**横浜的には、ヤクルトに突き付けられた課題に対し、必死に対応しないと、それは最悪なリーグ成績を意味します。
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その結果はシーズンをみないとわかりませんが、
ファン的には是非、ガンバって欲しく期待したいです。