多村、中日へ、その意図を考える

まずは、横浜ファンとして、多村の働き場所が見つかった事を喜びたいです。

良かった、良かった。

さて、

中日サイドからみますと、今回の獲得、非常に不整合です。

和田、小笠原を引退させて、多村です。

編成的には不整合とも言えます。

そんな非合理を、あの現実主義者の落合がするとは考えにくく、他に理由があるとみています。

まず、

和田の引退ですが、

此方は、2017,18年を意識し、レフトの枠を空けるというのがあったのかと(2015谷繁引退も就任会見で語った通りに実行しました)。

和田に関しては代打でも十分、活躍出来たと思いますが、それは小笠原に引退勧告(代打成績が良かった小笠原をシーズン途中で二軍に落とした)を行ったのと同じ理由と想像します。

また、若手の見本となるベテランとしては、

中日の場合、荒木、森野と、居ますから、その面でも不可思議に感じます。

ベテランを補強するチームの傾向としては、

足りない経験を補充するケースか、

戦力としてのひと押しを期待するケースですが、

今回の多村補強は、

そのケースに当てはまらない形とは感じます。

そもそも、

中日自体が、何処まで2016年、優勝を狙っているか怪しく、

それは外国人に対する補強費でもみてとれと見ています。

実は、外国人補強費でみますと、中日、近年、積極的ではありません。

ウッズ獲得時との比較で、かなり抑え気味です。

2015年。

ヤクルトが9億(オンドルセク、バーネット、バレンティン、ミューレン・・・ロマン他を含めると10億) 

阪神が15億(呉は補てん金含め、年5億で計算しています。呉、ゴメス、メッセンジャー、マートン)

巨人が5億

広島が5億

横浜が4億(グリエルが来日していれば、ヤクルト並になりました。)

中日、3億ぐらい急きょ獲得したネルソンを含めれば3.5億。

どういうわけだか、補強資金たくさんあると思われていますが(っと主張する人が居た)、

ないですよね。

中日の場合、新外国人は3000万円均一の場合が多いです。

森投手コーチが、片手間で、オフに補強してくる印象在りますが、あまり熱意を覚えない獲得が多いですね。

(森コーチ以前も似たような金額が多いです)

他のチームは、大なり小なり1億を超える金額で新外国を獲得してくるのですが、ビシエド(約10年ぶりの新外国人1億超)を除き金額が抑えられています。

ルナも3000万円で来日し、2億超級に昇給しましたが、世代交代(中日新聞がリストラし始めて以降、ウッズのような補強をしていません)を優先しているのか、外国人補強に積極的でないです。

ルナを放出した経緯からみますと、

高橋周平の育成(エルナンデスという壁がありますが、エルナンデスを押し退けるぐらいでないと世代交代の意味がないです。エルナンデスは、二遊間、三塁の壁的位置づけでしょうか?)を優先したい思惑を感じますし、そのルナを広島は補強しましたが、非常に好対照な編成と感じます。

そう言ったトレンドと逆行する補強ですので、多村獲得は本来ありえません。

前提として、

そこは抑えておいて下さい。

2016年までは、チーム建て直し期間と明言していた落合GM(2016年が終わらないと形も何もない明白でないと就任会見で述べています)が、その建て直しの阻害要因となるような補強はしないと考えます。

就任会見の工程表通りに、谷繁等を引退させませたが、

2017、18年を意識した編成であることを前提に考えますと、多村の立ち位置は、違った視線になるかと。

中村ノリヒロを獲得した時は、

優勝を狙える戦力がありましたし、実際、そう言う使い方をしましたが、

今が、そう言う時期にないのは、

FAに対する対応(流出を黙認して世代交代をしている)、外国人補強、選手起用(2015負け覚悟の采配を度々しています)で確認できますので、

多村を戦力として期待しているというより、

その姿勢を評価してのモノと考えられます。

落合GMと名古屋市内で面談した際、

「お前の野球への思いを伝えてみろ」

っと、落合GMから言われたそうですが、

二軍で若い選手の見本になって欲しい的なモノなんでしょうね。

以前、中日ファンの方から頂いた書き込みを参考にしますと、

鈴木二軍監督時代に、相当ファームがおかしくなってしまったようですし、

小笠原(次期監督候補?)二軍監督の基、気持ちを引き締め直す意味で、良い獲得をしたのではないかと感じます。

案外、レフトか、何処かで、一軍で起用される場面も覚えますが、

多村を超えていけって事なんでしょう。

(一軍における荒木や、森野のような立場で、二軍を引っ張って欲しい?)

横浜の場合、梶谷や、筒香、高城の育成起用にみられるように、そう言う起用をこれまで出来ていませんでしたが、同世代でシノギを削り合う、激しいセレクションの時代に入りましたので、甘さは微塵も感じなくなりました。

ポジション争いという意味では、

横浜激しいです。

一方で、個人的に、

安心のベテラン枠で、ノリ、多村、金城の誰かを残して欲しかったのですが、

この辺、横浜も首尾一貫していますね。

編成上、投手の大量解雇等、痛みを伴いましたが、長期計画を立てやすい編成状況になりつつあります。

後は、もう少し、解雇後の手回しをお願いしたいですが・・・

そう言う事をケア(しつつある)しているのも知ってはいるのですが、より積極的に、お願いします。

おまけ、前評判の高いビシエドと中日の長期的視点について

この人を軸に中日は2017年、2018年を睨んでいるのかもしれません。

若いです。

しかし、2013年との比較で、

選手層が、本当に厚くなりました。

DHで谷繁を起用していた時代とは様相が違います。

後は、期待通り、周平、二遊間、若い捕手達・・・

ビシエドが前評判通りの力を示せたら、ヤクルトのような本気補強を、2016年2017年にかけて行うかもです。

横浜に近い部分も感じますが、

その成長如何で、中日さんもイロイロ動くような気がします。

横浜もセレクションに入りましたので、

今後、数年でトレード等、動く事になると予想しています。

実は、何気に横浜、層が厚いです。

その競争激しいというか、良くも、此処まで同世代の選手を集めたと言うべきか、

その意図も明確です。

悔しそうな顔をする選手増えましたが、その頑張りをファンとして応援したいです。

皆、ガンバレぇ。