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デルタからの情報です。
先日、被BABIP(≒チームDER)で見た守備力評価と雑感を語りましたが、
セイバーでみたセ・リーグ短観と雑感
今回は、ゾーンです。
被BABIPと、ゾーンの関係は、
被BABIPが打率(結果)で、ゾーンが技術評価です。
打率というのは漠然とした結果(何でも結果は漠然とした結果です)で、重みづけがないです。
その裏付けが大事です。
本塁打王と言っても、誰から、どのシチュエーションで、どの球場で打ったかで重みが違いますが、そう言う評価体系がゾーンです。
従って、
ゾーンと、チームDERは一致しない時があります。
どちらが、より上位概念かと言いますと、ゾーンなのですが、結果という意味で言いますとチームDERの方が順位相関が強いです。
これは結果を基に順位付けしている数値と、結果でなく過程を基に、その重みを評価している体系の違いです。
説明長くて、申し訳ないですが、
チームDERは良いが、ゾーンが悪い場合、
それは野手によってもたらされたのでなく、バッテリーによってもたらされた数値(打球を殺している)の可能性が高いと判断できるわけです。
さて、前回、
昨年と違って、
リーグでも優秀としました横浜のチームDER(≒1-被BABIP)。
ゾーンの方は、どうなんでしょう?
昨年、横浜はチームDERも良くなかったですが(最下位)、ゾーンも最下位でした。
URZ1200で見ますと-5.2をチームとして記録しています。
悪かった人は
石川-17.3、筒香-11.7、倉本-9.5、バルディリス-8.5を記録しています。
この4人だけで、-47を記録し、大きく足を引っ張ってしまいました。
他、中堅も悪く、試合数の関係で個別数値は公表されていませんが、-9.4を記録しています。
さて、そんな横浜でしたが、
今年は、
1位 ヤクルト 6.2
2位 中日 4.8
3位 横浜 2.9
4位 巨人 -1.3
5位 広島 -2.4
6位 阪神 -3.3
です。
横浜トピックで言いますと、
昨年、記事で倉本の守備について期待感を表していましたが、その期待通り、URZ1200を+10.6と、大きく良化させています。
2015年、倉本寸評 守備に関する期待
2015年、
ゾーンと言う評価でみた場合、倉本の守備は良くありませんでしたが、
一方で私は倉本に可能性も感じてました。
それが今の所(シーズン途中ですが)、当たってはいます。
他で言いますと、
白崎が+20.5(三塁と、遊撃では重みづけ、守備機会が違いますので、倉本の+10.6の方が貢献度は高いです。高いですが素晴らしい)
荒波が+24.8
桑原が-21.5を記録しているのが気になりますが、今後に期待したいです。
他チームで言いますと、
坂本が下半身を痛めた結果で、昨年の様な結果を出せてなく、阪神の鳥谷のURZ1200が-49.8と大きなマイナスを記録している事でしょうか?
阪神さんの場合、二塁西岡-32.6、ヘイグ-23.4と記録しており、内野守備力が非常に弱いという評価となっています。
シーズン途中の、開幕20試合程度での結果ですので、当然評価は変わりますが、
従来から言われていた(2014年からの傾向)、この脆弱性が、阪神の成績に、今後、どう影響するか興味深いです。
尚、
横浜の場合、白崎以外の選手が三塁を守っていますので、今後は悪化予定です。
また、柴田の遊撃守備ですが、横浜のチームURZ1200遊撃の数値が+4.6ですので、倉本との差し引きで-6.0です。
昨年の倉本同様の壁に、守備でもぶつかっているようですね。
因みに記事書いている間に、横浜のURZ1200 2.9→1.4へ低下していますので(更新があった)、陣容的に倉本依存度が大きくなりそうです。
*
横浜の場合、ゴロ戦術を採用していますので、内野の守備力がチームの成績に直結し易いです。