倉本、守備でも頑張っています、URZでみた各チームの守備力について雑感

http://1point02.jp/op/index.aspx

デルタからの情報です。

先日、被BABIP(≒チームDER)で見た守備力評価と雑感を語りましたが、

セイバーでみたセ・リーグ短観と雑感

今回は、ゾーンです。

被BABIPと、ゾーンの関係は、

被BABIPが打率(結果)で、ゾーンが技術評価です。

打率というのは漠然とした結果(何でも結果は漠然とした結果です)で、重みづけがないです。

その裏付けが大事です。

本塁打王と言っても、誰から、どのシチュエーションで、どの球場で打ったかで重みが違いますが、そう言う評価体系がゾーンです。

従って、

ゾーンと、チームDERは一致しない時があります。

どちらが、より上位概念かと言いますと、ゾーンなのですが、結果という意味で言いますとチームDERの方が順位相関が強いです。

これは結果を基に順位付けしている数値と、結果でなく過程を基に、その重みを評価している体系の違いです。

説明長くて、申し訳ないですが、

チームDERは良いが、ゾーンが悪い場合、

それは野手によってもたらされたのでなく、バッテリーによってもたらされた数値(打球を殺している)の可能性が高いと判断できるわけです。

さて、前回、

昨年と違って、

リーグでも優秀としました横浜のチームDER(≒1-被BABIP)。

ゾーンの方は、どうなんでしょう?

昨年、横浜はチームDERも良くなかったですが(最下位)、ゾーンも最下位でした。

URZ1200で見ますと-5.2をチームとして記録しています。

悪かった人は

石川-17.3、筒香-11.7、倉本-9.5、バルディリス-8.5を記録しています。

この4人だけで、-47を記録し、大きく足を引っ張ってしまいました。

他、中堅も悪く、試合数の関係で個別数値は公表されていませんが、-9.4を記録しています。

さて、そんな横浜でしたが、

今年は、

1位 ヤクルト 6.2 

2位 中日 4.8    

3位 横浜 2.9

4位 巨人 -1.3

5位 広島 -2.4

6位 阪神 -3.3

です。

横浜トピックで言いますと、

昨年、記事で倉本の守備について期待感を表していましたが、その期待通り、URZ1200を+10.6と、大きく良化させています。

2015年、倉本寸評 守備に関する期待

2015年、

ゾーンと言う評価でみた場合、倉本の守備は良くありませんでしたが、

一方で私は倉本に可能性も感じてました。

それが今の所(シーズン途中ですが)、当たってはいます。

他で言いますと、

白崎が+20.5(三塁と、遊撃では重みづけ、守備機会が違いますので、倉本の+10.6の方が貢献度は高いです。高いですが素晴らしい)

荒波が+24.8

桑原が-21.5を記録しているのが気になりますが、今後に期待したいです。

他チームで言いますと、

坂本が下半身を痛めた結果で、昨年の様な結果を出せてなく、阪神の鳥谷のURZ1200が-49.8と大きなマイナスを記録している事でしょうか?

阪神さんの場合、二塁西岡-32.6、ヘイグ-23.4と記録しており、内野守備力が非常に弱いという評価となっています。

シーズン途中の、開幕20試合程度での結果ですので、当然評価は変わりますが、

従来から言われていた(2014年からの傾向)、この脆弱性が、阪神の成績に、今後、どう影響するか興味深いです。

尚、

横浜の場合、白崎以外の選手が三塁を守っていますので、今後は悪化予定です。

また、柴田の遊撃守備ですが、横浜のチームURZ1200遊撃の数値が+4.6ですので、倉本との差し引きで-6.0です。

昨年の倉本同様の壁に、守備でもぶつかっているようですね。

因みに記事書いている間に、横浜のURZ1200 2.9→1.4へ低下していますので(更新があった)、陣容的に倉本依存度が大きくなりそうです。

横浜の場合、ゴロ戦術を採用していますので、内野の守備力がチームの成績に直結し易いです。