筒香の年俸と山口、横浜で提示できる最高条件について雑感

前記事で、巨人さんの事情を基に、巨人さんが出せるだろう年俸を推測してみました。

山口不在でも優勝出来るかもですが編成上、前記事で説明しました通り、巨人が優勝するのに必要なピースの一つと感じます。

一方で、幾ら必要でも、あまりに昇給させすぎますと、既存選手への影響もあり限界があります。

チーム内序列とヒエラルキーを過度に壊さない事。

これを考慮しませんと不公平感が生じ、チーム内で不協和音が生じやすくなります。

そこを考慮しますと、坂本が今、貰っている年棒が一つの目安になると思っています。

今シーズンの大活躍(凄かったです)により坂本はチーム内トップに近いレベル(チームトップになると予想はしています)にまで、その年棒をアップさせると思いますが、

一方、巨人での実績もなく、先発実績も乏しい山口の実績を考えますと、実績十分な坂本との差は大きいです。

山口が残した史上最年少100Sも素晴らしいのですが、坂本の刻んだ年数。

その実績は、特別なモノです。

規定打席9年連続クリアの選手は並ではないです。

地味に感じるかもです大変、素晴らしい実績です。

もっと評価して欲しい数字でもあります。

競争の激しい、あの巨人で、守備負担の大きい遊撃で、ほぼ怪我なく、それを成し遂げた素晴らしい実績です。

鉄人鳥谷も凄いですが、規定打席の連続クリアは、皆さんが思っている以上に難しいです。

評価に乖離感が生じやすい分野ですが、この部分で山口と坂本は決定的に差があります。

記録に残りませんが、これほどチームに貢献してくれる、くれた数字はないです。

その坂本が貰っている今の年棒(2億5千万)以上の昇給はバランスを崩すと言って良く、

このレベルの年俸提示にまで行きますと、かなりの拒絶反応でると予想されます。

その実力の高さは疑いようもないのですが、継続した実績に乏しい故に、その年俸が山口の場合、8000万円でした。

幾ら、過去実績より近未来が評価され易いFAといえど、

そこはベースとして考慮する事にならざる終えません。

後は、今年で4年契約が終了する内海と、菅野との兼ね合いでしょうか?新旧エースの年棒も考慮する事になると予想しています

編成的には、

新外国人のような感覚で上限をゆるくしてでも獲得したい選手なのですが、チームに与える影響も強いですし、上げすぎも出来ません。

ギャレットに3億5千万、クルーズに2億5千万だしている球団です。

十分、出せると思うんですが、上限のようなモノが生じます。

新外国人に出す年棒にはハレーションが生じにくいですが、FA選手には、実績重視の相場観(実績査定の場合、怪我で来季を棒にふっても2016年シーズン成績を元に算出されます。一方、FA選手の場合、考慮されませんので、その市場価値は大きく下がります。)のようなモノが働きやすいのか?比較で、拒絶反応が出易いです。

横浜もグリエルに5億なんて数字を提示しましたが、外国人の昇給と、日本人FA選手の昇給では上限に限界があるような感じです。

代わりに、外国人の場合、より厳しい判断がなされるのですが・・・

以上を踏まえますと、

2億2億4千万が巨人さんの提示できる現実的な数字と感じます。

懸念点としては、その力を巨人で発揮できるかです。

山口本人も、それを懸念しているのか、躊躇しているわけですね。

横浜ファン的に、その実力は高く評価しているのですが、

あの不器用さが、不器用の裏返しの繊細さが、本人の大成を阻んでいるように感じます。

では、同じような観点(チーム内序列)で横浜を見た時、

横浜側が提示できる限界点とは、どの辺でしょうか?

こちらは筒香の年俸が目安になると予想しています。

幾ら、山口(現在8000万)が活躍したとは言え、球界の4番。

リーグ屈指の強打者。

強打者の多いレフトでWARで+7.5を記録した打棒は秀逸です。

日本の4番と目されるようになった筒香(現在1億)より上は流石に想像できないです。

ベースでも山口8000万に対し筒香は1億です。

筒香に提示されるだろう年棒を見る事で、山口の上限、横浜が提示できる条件を予想する事ができると思っています。

今シーズンの筒香の年俸は1億でしたから、キリ良く倍増が良い所でしょうか?

前記事ではロペスの新年棒を念頭に記事を書いてしまいましたが、チームバランスを考慮しますと2億以上を出すのは難しいように感じます。

もう、この時点で、

巨人さんが提示した年2億、総額6億に届きません。

また、前記事にも書きました通り、巨人さんの場合、年2億以上、出そうと思えば出せる状況です。

マネーゲームしようにも、全体の査定バランス崩す事になりますので、流石に無理そうですね。

筒香を大幅昇給させてバランスをとる方法もありますが、他の選手の兼ね合いもあり難しそうです。

他の手段で言うなら再契約金と言う形で色をつけるかどうかです。

最も、それは巨人さんも出来る手段ですし、1勝にかけていたコストが、そもそも巨人さんと横浜では違い過ぎますので、山口の年棒が目立つのか、目立たないかで言えば(別の言い方で序列が崩れやすい、崩れにくい)、巨人さんの方が出し易い状況下にはあります。

資金的余裕があったとして、山口に2億以上を出せるかと言いますと、出しにくいです。

他の球団例でいいますと、

広島さんで言うなら、

黒田や、マエケンが居ない以上、日本人トップは、チームの顔であり引っ張っていく選手と期待される菊丸です。

その菊丸以上の昇給を山口には提示し難い状況なわけです。

どうみても序列が崩れます。

山口が横浜に残留する場合、それは金額(評価)以外の部分となりそうです。

横浜も、グリエルの例をみますと、外国人助っ人というカテゴリーなら出そうと思えば出せるかもですが、過剰昇給し過ぎますと、チームの査定バランスを崩しますので、不公平感の基になります。

難しい判断が迫られそうです。

3年、総額約5億(多少、色をつけて5億5千万はあるかもですが年俸ベースで年1億7,8千万)という数字は、ほぼ横浜のだせるギリギリに近い数字とは感じてます。