チームWAR(野手)でみたセ・リーグ順位と、そこから見る横浜浮上の芽
チームWAR(走攻守の総合指標)=現実の強さではないです。
チームWAR順にならないのは、
残塁が多い、大差勝ちが多いようなチーム。
接戦で敗けるようなチームに多いです。
逆に、接戦で勝てるとWARの割に数字がチーム勝敗が改善します。
さて、
現在のチーム野手WAR(走攻守で野手を評価した指標)ですが、
1位、広島 +3.7
2位、中日 +1.1
3位、巨人 +0.8
4位、阪神 +0.7
5位、ヤクルト +0.2
6位、横浜 -0.2
数字上、横浜の野手が最下位となっています。
素性が宜しくないです。
逆に、前評判通り中日の数字の良さが目立ちますが、このチームは表現が難しいです。
チームバランスが今は悪いでしょうか?
チームバランスは、徐々に整えられるものですので、伸び代として考えたいです。
一方、横浜は、現状の戦力では厳しいと感じます。
手が打てません。
選手起用を変えない以上、監督としては選手の復調待ちになります。
昨年との比較で、現在、どのポジションが悪いかと言いますと、遊撃とレフトです。
この2ポジションが改善されないと、昨年並みの数字になりませんので横浜の浮上は厳しいです。
筒香の記録しているWARは-0.1。
年換算に直しますと、-0.1x143試合/11試合消化≒-1.3。
昨年、筒香が記録したシーズンWARは7.5でしたから、差し引きで8.8勝分です。
シーズン、このまま筒香が低迷すると考えるのも、その実績と打撃技術から考えにくいです。
この部分は横浜の浮上分と考えたいです。
一方、
遊撃。
昨年、倉本が記録したWARは-0.8。
規定打席をクリアした選手でWARマイナスを記録する選手自体稀有ですので両リーグで一番悪い数字を昨年の倉本は記録しています。
問題は、
現在、倉本が記録しているWARです。
筒香と同じような形で年間換算に直しますと、
-0.7(=両リーグで最も数字が良くないです)x143試合/11試合消化=-9.1勝
現実的で出ない数字が出て来ます。
筒香の-1.3自体は、極稀にある数字でもあるので、あり得るのですが、倉本の-9.1勝は、見た事がありません。
走攻守で非常に低調な数字を現在の倉本は叩きだしていますが、
倉本が、昨年並みの数字を記録しないと横浜の浮上の芽はなさそうです。
年間、WARでマイナス1以内でも、遊撃の層が薄い横浜的には非常に大きな貢献となります。
筒香と違って、
その数字の改善に確信が持てないのは、その実績と打撃技術全般で劣るからなのですが、この人は常に変え続けているので評価し難いです。
2017年03月26日
倉本の現在位置について
現在、この二人の数字が昨年との比較で、あまりに悪すぎます。
この二人の数字が良くなる事で、横浜浮上の芽が見えてきます。
筒香に関しては、
実績上、やってくれないと困りますが、
問題は倉本ですかね。
走攻守で低調過ぎて、チームの勝利に数字上、貢献できていません。
横浜倉本に次いで数字が悪いのは戸柱が記録しているWARで-0.2。
この試合数で記録している-0.7は本当に異例の数字となります。
巨人の長野が-0.6を記録していますが、そんな数字なわけですね。
そして、
横浜的にツラいのは、
その倉本に代わる代替遊撃手が現時点で見当たらない事でしょうか?
安易に正遊撃手を交代させるのもどうかと思いますが、
この数字で我慢できる程、今のチームの総合力は高くないです。
どう、ラミレス監督がチームを作っていくのか楽しみですが、倉本の改善が期待できそうな打撃(打撃フォームが変化し続けています)も含め、期待しつつ、見守りたいです。
ちょっと気になるのが、
倉本の守備です。
新人の頃より悪くなっていませんかね。
動きがさらに鈍くなった気がします。
体も新人時代との比較で大きくなりましたし、スイングも良くなりましたが、その結果、何かを失った可能性も覚えます。
この辺、含めて経験値なんでしょう。
その試行錯誤の先を待ちたいです。