連載記事で書いている通り昨年の横浜は見た事がない数字を結果を出しています。
私の知りうる範囲では最強の最下位。
強いのに弱い。
統計から外れ過ぎたチームが2021横浜です。
さて、横浜はどうして打撃成績の割に得点を奪えなかったのでしょう?
前監督のコトバを借りなら勢いがない打順と言うか
文字通り、ただ打つ打線になってまして・・・
これラミレス嫌いな人ですとわからない感覚かもですが
流れをイメージしてラミレス打順組んでます。
手を変え品を替え打順をいじり続け得点を奪ってました。
その流れを意識する事で盛んに打順をいじって得点を奪っています。
一方、三浦監督は打順を固定したい意向があったようで。
これ自体は王道なので構わないのですが(強いチームはメンバー固定されます)
手段が目的化してしまいチーム成績から計算される期待得点と実際の得点で過去最悪レベルの乖離を生む原因になっています。
前任者が歪な打線を上手く整えて力を発揮させていた監督さんなので余計に乖離を覚えましたが
流石に過去10年でワーストはいけません。
相関係数0.95ですので期待値からプラスマイナス5%程度は外れる可能性あるのですが
の下限の-5%を記録した横浜。
過去10年ワースト評価となっています。
投手面でも被OPSから期待される失点との乖離で過去10年でワーストを記録し投打で合わせて-10%だった横浜です。
統計から外れ過ぎて2022年への反動、期待が高まります。
継続して統計から外れるというはあまりないんですよね。
課題を修正するのが常です。
その課題を修正できない監督さんは頑固な監督さんに多いです。
では?
その原因は?になると采配以外に原因を求めるなら。
捕手と遊撃の打撃力不足。
采配の理想は何もしない事です。
王道は近年三連覇した広島さんで選手の力を上げ打線バランスが自然に整うような状態です。
選手優秀なら98年同様打順固定され勝手に点が入ります。
野球は個別性の強いスポーツですが
極めて弱い個を意図して狙い打ちする事ができまして
打線が点にされ易いです。
横浜打線が機能しなかった原因に
投手、捕手、遊撃を上手く意識して相手が横浜打線を寸断していた構図があります。
後、地味に代打が弱い事で気兼ねいなく投手、捕手、遊撃に回せた事も影響していましたが
これがヤクルトですと代打川端。
ヤクルト打線が線になり易い理由に代打が強いのもありました。
また横浜が野球のドレスコードに忠実な野球をし過ぎてまして結果、一部チームに遊ばれてしまいます。
・・・余計に打線を点にされています。
特に対ヤクルト戦酷かったですね。
佐野が手ひどく封じられ苦しんでいますが
他チームとの比較で佐野は対ヤクルト戦で三振率が2倍に跳ね上がっていますが
ヤクルトを優勝させた原因の一端を横浜は担っています。
勝てな過ぎです。
結果、三浦がワースト評価になり高津が過去10年で3番目評価になったと言えますが
これ今期、かなりの部分で改善するのではないかと期待しています。
野球の主導権は投手側にあります。
誰と勝負するか決められるのは投手なのですが
弱い個を狙われてしまった横浜です。
彼らが打てると勝率が上がり易いです。
打線が点にされ難いです。
WRAのポジション補正は各ポジションの攻撃力比較して出していますが
点にされ難いという意味で貢献度が高く、比較で打撃強化し易い外野、一塁との比較で彼らの打撃成績が高いと同じ成績でも非常に大きな利得をチームにもたらすことがきます。
近年、優勝チームの多くは二遊間、捕手に標準以上。
攻守で優れておりWAR+3.0勝から6.0勝以上の選手たち。
ソトが二塁手として面白くなかったのも守備で打撃での利得を消してしまう為でした。
個人成績でみるとソト二塁は悪手ですが打撃バランス考えると打てない野手を増やすよりは得点入り易く、あの形になっています。
守備も標準以上で打力をもった選手を擁している事が多いです。
過去10年でみると統一元年の2011年を除き
巨人には坂本と阿部。 WARAでみるとトータル+12.0勝ぐらい
広島には田中、菊池、会澤。 WARでみると+10勝
ヤクルトには山田、中村といます。 WARでみると+9.0勝
一方、盛んに優勝できると騒がれいたラミレス横浜時代に誰か居たか?というと
標準以上の打撃性能をもった二遊間、捕手居ませんでした。
かつWARでみても3.0勝以上記録で来た選手居ません。
禁じ手に近い形でソトを二塁で起用するなど構成に苦しみ続けています。
横浜の場合、中心打者と脇を固める打者の打力差が激し過ぎて得点を奪うに苦しみましたが
参考記事
打てる打者が4人と5人では野球変わります。
ヤクルトさんと対戦し互いに決め手を欠く貧打合戦していましたが参考記事にある通り当時ヤクルトでコーチをしちあた石井コーチにも解決できませんでした。
横浜の場合、長らく4人で野球やってます。
規定打席をクリアした打者でRCWINでプラスを記録で来た野手で言うと
2014年は筒香、梶谷、グリエル、バルディリス(OPS.768 RCWIN+0.34)
2015年は筒香、梶谷、ロペス、バルディリス(RCWIN+0.87)
2016年は筒香、梶谷、ロペス、桑原
2017年 筒香、梶谷、ロペス、桑原、宮崎←バランスが比較で良かった理由
2018年 筒香、ソト、ロペス、宮崎
2019年 筒香、ソト、ロペス、宮崎、神里←DeNA時代初の2位
2020年 梶谷、佐野、宮崎、ソト 番外編でオースティン
2021年 牧、佐野、桑原、宮崎、ソト 番外編でオースティン
2021年の打線の良さを覚えますが21年に6人も標準を超える打者がいた横浜です。
これで得点奪えないというのが悲しいと言うか・・・
それでもポジティブに評すなら
横浜待望の選手。
はじめてまともな二塁(ソトの二塁守備は良いとは言えません)で標準以上の成績を出せそうな野手が登場しています。
牧。
これホント大きいです。
打線組みやすいハズなんですよね。
なんですが積極的に打線を分断していまして・・・
何処に打力の劣る打者を置くかでラミレスは特異的な采配をしていましたが
打力の劣る打者を2番に置いたら点が入り難いです。
罰ゲームのような試合を見せつけられた時ありましたが
二番に誰を置くかでチーム得点。
チーム勝率変わりそうです。
二番はラミレス時代からの課題で
様々な選手が試され、その中で比較で成績出せたのは宮崎とソト(2021年のソトでは2番適性ないです。ランナー一塁で進塁打狙うので打てなくなりました)。
佐野も2021年2番で試されてはいますが3,4番と比べると成績が悪く今一座りが良くなかったですが
それでも昨年試された2番ではOPS.730と打ってる方です。
ここで二軍でOPS.650程度の森を2番で起用するようなら来期横浜厳しいかもです。
近年、優勝チームで2番の成績がリーグ平均以下で優勝できたチーム記憶にないですが
巨人ぐらいですかね。
その巨人は2014年にチームOPS、チーム被OPSで期待される勝率で過去10年で最高の数字(+9.0勝)を出しており
高津監督以上の結果を出さないと無理というか・・・原監督の過去実績素晴らしいです。
日替わり2番、存外難しいんですよね。
2014年に巨人で主に2番を任されたのは片岡。
そのOPSは0.650。盗塁23。
そんな成績を森が出せるか?昨年の打撃をみると難しそうなんですが
ホントは二軍で研鑽すべき選手で飛び級で起用する弊害を考えてしまいます。
素材は一線級ですが今年、一軍で起用するとぽしゃるかもしれません。
というか昨年使い過ぎな気もしますが
広島小園らを例にするなら高卒野手で2軍OPS0.800を一度も超えた事のない打者で一軍で活躍できた選手はいないハズで(少ないハズ)
森のそれはかなり低いです。
手段と目的が入れ替わっており使うが目的になって森を使った感ありますが
遊撃の守備力が低下しており学徒動員的に森が動員され始めています。
どうするんですかね。
森に関しては今期の見どころです。
旧来型指導では一線級評価の石井コーチが加入しました。
その手腕に期待したいです。
選手に出会う、指導が嵌ると石井コーチは語っていますが
森と出会い、その指導が森に嵌ると横浜の悲願成就は大きく前進します。