ゲレーロが今年、巨人いたら、どうなっていたか?試算してみた

巨人にゲレーロが加入しました。

関心があり、どれぐらい強くなるのだろうと思って数字を見たのですが、

以下、数字遊びとなります。

単純な差引になりますので、その点はご注意を。

数字はデルタ社のモノを使用しています。

http://1point02.jp/op/gnav/leaders/pl/pbs_value.aspx?sn=2017&lg=0&tm=0&ps=0&sl=1&sr=0&pn=-1

2017年のチームWAR(控えレベルと比較した際の勝利貢献度)は以下の通りでした。

投手

1位、広島  +28.7

2位、阪神  +26.8

3位、巨人  +26.5

4位、ヤクルト  +21.4

5位、横浜  +20.8

6位、中日  +12.0

野手(守備・走塁含む)

1位、広島  +37.0

2位、阪神  +16.0

3位、横浜  +14.7

4位、中日  +12.6

5位、巨人  +12.2

6位、ヤクルト  -4.9

総計

1位、広島  +65.7

2位、阪神  +44.8

3位、巨人  +38.7

4位、横浜  +35.5

5位、中日  +24.2

6位、ヤクルト  +15.5

ここに、もしゲレーロが巨人に加入していたらです。

ゲレーロが今年記録したWARは+2.8でした。

日ハムから加入した石川には気の毒ですが、勝ちを目指すとは、そう言う事なんですよね。

ゲレーロが出る分、彼らの出場機会(重信、中井、立岡、橋本、石川、亀井)はなくなります。

ゲレーロの出場試合数130試合と、打席500分、機会がなくなるわけですが、石川らには頑張って欲しいです。

岡本(ファームでは外野で87試合出場していました)が内野に戻る理由でもあります。

筒香を外野にコンバートして一年で戻すような感じです。

ゲレーロが加入しますから、しょうがないですが、選手構成で苦労して居そうですね。

交通渋滞(選択と集中が出来てない)が起きています。

ドラ2で獲得した重信ですら代走要員化しそうですが環境厳しそうです。

野球選手として一番の伸び時である2528歳時に試合に出るのが難しそうです。

この時期に試合に出れない選手の多くがフェーイドアウトしてしていきます。

大田、村田を放出してと、空きを作った巨人さんですが、1.5軍選手が多く選択と集中が出来ていません。

日ハムに移籍した大田のように本格化一歩手前の選手が多い感じです。

私も編成なら悩ましいです。

横浜で言う白崎クラスがたくさんいて、目移りする感じですかね。

白崎一人(本格化一歩手前)で、うんって唸っているのが横浜ファンの現状ですが、それが多数いるわけです。

我慢の起用で白崎とか本格化するかもですが、その我慢の起用を選手構成上、横浜は出来そうにありません。

同じ状況に巨人さんもあります。

そして、横浜程序列が明確になってない事で交通渋滞(選択と集中ができない)を起こしかけている感じでしょうか?

橋本も、立岡も、実績ありますし目移りします。

一方、

横浜の場合、倉本、山下、柴田、飛雄馬、白崎。。。等が居ますが、巨人さんのような状態になってなく序列が明確となっています。

外野も乙坂、関根、桑原といますが明確な序列が出来つつあります。

この辺のいい塩梅というのがマネージメントの肝であり、選手編成の要諦ですが育成がショートした事で巨人さんの場合、混乱してしまったわけです。

柴田と倉本に目途が立ちつつありますので横浜は大丈夫かもですが一時の二遊間のような状況が巨人さんです。

これでもかと、二遊間の選手を獲得し続けた時期(捕手も獲得していましたが、そちらは嶺井と戸柱で対応出来ました)がありましたが誰かがレギュラーを獲得してくれませんと交通渋滞を起こしやすくなります。

参考記事 2016年10月23日

横浜 想定外ドラフトと、その意図について その影響の考察

陽、長野らが万全で試合に出続けるか、どうかわかりませんが、今年基準で試算しますと(500打席減る)、彼らは、ほとんど出れなくなるわけですね。

村田放出で内野は空きますが若手外野手には厳しい環境になりました。

一方で巨人のLFが補強ポイントだったのは事実です。

巨人のLFが、どれだけWAR上マイナスを記録したかわかりませんが横浜倉本が今年記録したWAR-2を参考に、-3ぐらいと仮定しますと差引+5.8程度の積み上げ効果あるのではないかと想定します。

じゃー、その+5.8で優勝が狙えるかと言いますと、広島さんに遠く及びません。

また、

ゲレーロが入った場合、巨人の優秀な外国人の誰かが出れませんでした。

外国人枠は4人。

マギー、マイコラス、マシソン、カミネイロ

来季、MLBに戻るマイコラスが今年記録したWAR+6.8。

ゲレーロインで、単純に+2.8。

差引で+5.8を期待していますがマイナスが大きいです。

畠に続く先発不在だった巨人です。

マイコラスが出場しなかった場合に記録しただろうマイナスも応分に大きかったと思いますし難しい状況です。

現実はカミネイロが外れていたと思いますが、その場合は中継ぎが。

表題の答え、うんです。

ホームラン王を獲得したゲレーロのWARが想像していた以上に低かったです。

日ハムに放出した大田が今年、WARで+2.3を記録しています。

その数字と差がなく、何だかなぁっと感じてしまう部分もあります。

ピッチャー有利なナゴヤドームという事もあり球場補正込みで上積み評価されているものと考えていたのですが想像以上に低かったです。

どうして低いのか分析したい気もありますが、余裕ないのでしません。

参考

梶谷 +3.0 福留 +2.8 

MVPを獲得した丸が +8.9。  

丸はデルタが算出した数字上、ゲレーロ3人分以上の価値があったわけです。

そりゃ、広島強いです。

2013年のバレンティンがWAR上+8.0ぐらい記録していましたので、それに近い数字をゲレーロも記録しているモノとばかり思っていましたが、あれ?感あります。

若手野手陣の空洞化が厳しい状況下でホームラン王の補強を肯定的に捉える事ができるとしたら、それは優勝する事です。

ですが、数字遊び上、厳しい状況でした。

優勝に結びつかないかもしれないと直感で感じているのかもしれません。

この辺が巷間における評価の厳しさに繋がっているかもです。

横浜から移籍した山口次第かもですが、

彼がマイコラスレベルで活躍しないと数字上Aクラスですら危ういかもです。

他、既存戦力の目に見えた成長が必要そうです。

今年の成績だけを参考(あくまで今年です)にするなら思ったより底上げ効果がない可能性があります。

但し、

打線バランスが悪い場合、打線全体の成績が低調になる事は良く知られた話です。

そのバランスをゲレーロ加入で巨人さんが整えられる可能性があります。

一般にランナーが出れば出るほど、打ち易くなります。

また、打線が分断される事で全体の成績が下降し易いです。

参考記事 2016年10月22日

想定外ドラフトと、その意図について、その考察の前振り 筒香の後ろを打つ強打者を補強したい横浜について

筒香の後ろが打てないと横浜打線は低調になり易いです。

(同じぐらい1番桑原が出塁力が悪いと低調になりやすいです。桑原も成長しましたね。)

同じ現象が巨人さんもあったと思います。

巨人打線、迫力を欠いたのは事実ですし、そのシナジー効果を期待したい所です。

他、雑感

横浜が出場した日本シリーズには価値がないっと言った趣旨に反論、苦言を呈した記事は運営により削除されています。

横浜ファンとして非常に悔しい一言でした。

来季は優勝する事で、そう言った苦言を呈されないよう頑張って欲しく横浜に期待しています。

しかし、その優勝に向けて差があるのが現状です。

上記と同様な試算を、

大和でした場合、+5.0程度期待できます。

阪神の数字から大和流出分減ずる事になりますので、今年(今年、大和がいたら)でいいますと阪神さんと同程度の戦力規模を記録できたかもですが広島さんとの比較で戦力差があるのが現状です。

優勝争いして当然とか、思わないでくださいね。

今年ですら、そんな記事ダラケでラミレス批判が繰り広げられていましたので心配です。

そう言った記事が大人気記事でしたが数字上、未だ、そこまで戦力ないです。

我慢強く応援してあげてください。

横浜が優勝をするには既存戦力のさらなる成長が必要です。

特に戸柱。

巨人小林、阪神梅野を例にするなら、主戦捕手になって、仕上がるのに、だいたい4,5年かかります。

来季、3年目。

小林らを例にするなら未だ未だな時期です。

2016年に3年目の小林が、どう評価されていたか思いだして欲しいです。

そのプレッシャーをはねのけ、小林はリーグNo.1捕手の評価を不動のモノにしつつあります。

この辺はオールスターの選手間投票推移でわかりますかね。

来季の選手間投票、小林に集中するのではないかと想像しています。

二年目の戸柱は今年、捕手別防御率で非常に厳しい数字を記録しています。

勝敗も悪かったです。

成長物語なので、今年は○○だったけど来季はなんですが・・・記事化は断念しました。

経験は出場する事で埋められます。

埋められるものと信じています。

新人時代との比較でリード面、随分進歩したと目を細めていますが、来季は、さらなる成長をして欲しいと期待しています。

より成長して欲しいです。

そこに横浜の優秀な捕手陣が絡むことで、戸柱の経験不足を補ってくれると期待しています。

これは嶺井や、高城にも言え、主戦捕手になると戸柱同様な問題が出てくるような気がしています。

三人含めて一人前。

個別に成績をみると言うより3人で素晴らしいと思っています。

今や、横浜の捕手陣は武器とも言えます。

一人、一人は物足りないと感じる部分もあるかもですが3人集まって文殊の知恵。

三者三様、本当に成長しました。

来季、優勝するには、その捕手陣の大活躍が必須な気がしています。

そこに凄く期待しています。

打たれるという現象に対し、捕手が介在する割合は10%もないかもですが、

その10%に期待しています。

他の選手も、より活躍する必要があるのですが、三人という所に、これまでのリーグ優勝とは違う物語性を期待し楽しみにしています。