コメントでご要望がありましたので記事化です。
10/3の対ヤクルト戦。
2回の表、先頭の6番乙坂が出塁。
ノーアウト一塁となって7番伊藤センターフライ凡退。
8番先発の京山を、そのまま打席に送り同じく凡退。ランナー進塁して2塁。
柴田凡退。
2回の表終了。
そして2回の裏、京山は降板しています。
さて、どうして京山にラミレスは代打を送らなかったのでしょう?
試合終盤なら間違いなく代打です。
どうして代打を送らなかったのか?
そこに横浜の苦しさがあるわけですね。
那辺に理由があるのでしょ。
読み解いていきたいです。
まず当日の先発メンバーです。
1番 中堅桑原
2番 三塁宮崎
3番 二塁ソト
4番 左翼筒香
5番 一塁ロペス
6番 右翼乙坂
7番 捕手伊藤
8番 投手京山
9番 遊撃柴田
でした。
打線の状態が悪いので二塁にソトを起用し攻撃的な布陣となっています。
本来代打で出るべきメンバーが先発しています。
その影響で代打がただでさえ弱いのにより弱くなってしまいました。
要因①、代打が弱い
当日のベンチ入りメンバーですが
外野登録は楠本のみ
捕手は嶺井←勝ち継投時のリリーフ捕手
内野で石川、山下、佐野、倉本
要因②、大和負傷による影響で野手が実質マイナス
大和は死球の影響で使う気なかったようです。
その対応で代打要員である中川が二軍に降格し山下が昇格しています。
この山下が中川とは違った立場での昇格なのは言うまでもないです。
使える打者は嶺井と大和を除きますと、昇格した山下も含め内野4人、外野1人の5人となります。
要因③、野手が少ない
12連戦もあって野手のベンチ入りメンバーが少ないです。
本当は抹消(再編)したいのですが雨で流れた試合もあって抹消できませんでした。
CSを10/13に控えており難しい状況です。
再登録に10日間かかる事でAクラスだけを考えて処置するわけにいきません。
人によってはAクラス進出だけ考えて回すんですがラミレス、そういう起用しません。
なので東らを中5でフル回転させてませんし疲労の見えた中継ぎ陣を休ませてもいます。
三嶋とか随分間隔を空けましたね。
その影響で野手のベンチ入りメンバーが少なくなっています。
さて、野手の駒が少ない中、どう考えますかね。
使える野手は、
楠本、佐野、石川、倉本、山下の5人となります。
要因④、二塁ソト。
勝ち越した場合は守備交代しないいけない対象です。
この時点で石川、倉本、山下が起用しにくいです。
中川に代えて山下が昇格した理由でもありますがソト二塁を考えると内野の入れ替えは必須です。
要因⑤、代走を送りたい選手が多い
御承知の通り、横浜の打者は足が遅い選手が多いです。
守備固めも必要です。
捕手ですら、嶺井が終盤にリリーフ捕手として出てくるような状況です。
誰一人としてフルイニングし難いです。
広島さんやヤクルトの山田らと違う所ですが横浜は選手構成上選手交代を意識せざる終えないです。
代走要員で先日倉本起用するほどでしたので終わっているのですが・・・
本当は宮本を上げたいのですが必要な守備力がなく最近は外野起用されているそうです。
う~ん、駒がない。
となると使える代打は消去法で佐野か、楠本になるわけですが2回で、この二人を使うと外野の交代要員(二塁ソトを回せば良いのですが攻撃力が落ちます)が手薄になります。
渋いです。
詰んでいますね。
あの場面で代打を送れないのは勿論、消極的な理由が大きいです。
12連戦もあって中継ぎ8人もベンチいましたが、その影響を強く受けています。
勝つためには点を奪う必要があります。
本来なら中継ぎを削って野手を上げたいのですが10日間ルールもあり削り難く同時に主要中継ぎ陣が疲弊していたことで数を削る事も出来ませんでした。
ラミレス中継ぎ酷使している風聞の流布がたっていますがベンチ入りメンバーと起用頻度、間隔、その配慮をみると、そんなことはなく、その結果代打を出せなかったわけですが、
それを批判されるわけですね。
監督して詰んでいるわけです。
この佳境で3回目です。
終わっていますね。
采配選択肢が限られる厳しい状況で戦い続けてきたのですが・・・
中継ぎ酷使、酷使と批判されますが様々配慮しています。
12連戦だった横浜は、その対応(中継ぎは横浜の生命線です)で中継ぎを厚くしていました。
選手構成上スタメン全員が交代要員であることを考えると限界までベンチ入りメンバーを削って中継ぎを増やしています。
結果、野手が足りないので代打を出せなくても批判されるわけですね。
終わっていると感じるラミレス横浜です。
東を中5フル回転させず、その先を考えるような監督です。
中5案が報道された当初、随分批判されいましたが12連戦の使い方を見ますとどうも、私たちとは視点がずれていたようで後で答え合わせをしたいですがいやはや。
その生命線である中継ぎも、当然、その先を意識しているわけで、あーいう采配になります。
これがラミレスの不可解さなのですが、
この戦いに負けたら終わりでしょって所で平気で温存策を採用します。
それが後々効いてくるのですが、
短期的には分かり難いわけです。
短期ではマイナスに感じる。
結果、長期的には気づかれず不可解さだけが記憶に刻み込まれるわけです。
失策(と感じる采配)は記憶に残りやすいです。
雨で流れた試合も含め後4試合、そこに10/13日から始まるCSと相変わらず分けわからん状況ですがベンチは考えて選手の上げ下げしてはいます。
配慮して頂ければ幸いです。