コメント頂いてですが、
期待先行で起用された場合と実力があって起用される場合は意味あいが違ってきます。
当たり前ですよね。
高卒新人だった清原の起用をみて期待先行の起用と言う人はいないと思います。
私の言うダメな起用とは実力不十分な場合です。
実力不十分で起用しますと抜けて来ない印象があります。
逆に実力十分で元から抜けているような選手は別の扱いとなると言いますか広島菊池とか抜けていましたよね。
新人時代東出の故障を機にポジション確保し巨人坂本に近い交代劇をしています。
あの守備は抜けていました。
個人的に中畑さん時代の課題として感じていたのは実力不足な選手を起用することで生じたチームへの悪影響です。
実力不足だった梶谷を遊撃で起用した煽りで直人が愚痴ってましたがガタガタ状態になりやすいです。
不公平な起用というやつです。
自他ともに認めさせる何かを示す必要があるのですが、その何かを発揮できないと上手く行かないです。
巨人坂本は守備力で二岡から場を奪っています。
足もあり体も丈夫ならチームの軸として起用されやすいです。
そこに若さがあるわけです。
これなら起用して問題ないです。
ただし飢えみたいなモノは若年故に満足する恐れもあるのですが巨人というチームというのも影響していたかもですね。
勝つために4番に犠打させるチームです。
第二次原政権ですが堀口さんで苦戦したこともあってチーム全体が飢えていました。
そこに次から次にFA補強されるから慢心しにくいといいますか。。。
一方、高城や白崎が坂本のような素養を新人時代に見せられたかです。
そういう場合は競わせないとダメです。
ダメですが競わせてなく一軍を育成の場扱いにしてしまいました。
一軍で勝負できる実力があれば良いのですがない場合、レベルが違いすぎて伸びないです。
極端な言い方でいいますと我々素人が一軍で起用されても無意味になり易いです。
あるレベルが必要です。
そのレベルがないと2012年の梶谷、筒香や高城のような事になります。
貴重な経験をスポイルし易いです。
経験させるのは良いのですが中畑さんガッツリ彼らを起用してしまいました。
二軍でやるべきことがあるのに段飛びさせちゃったわけです。
似たような形で起用された広島堂林も苦戦していますが彼ら二軍に落ちた順に活躍してまして皮肉なことに一番最後に二軍に落とされた堂林が一軍での活躍の場を失いつつあります。
我慢の采配の罪深さを覚えます。
二軍でやるべきことがある選手を一軍で起用し過ぎますと最悪な結果を招くことがあります。
そんな事を大なり小なりし続けた中畑さんでした。
そして最終年の2015年もやってしまっています。
中畑さんは実力不足だった桑を競わせずオープン戦全試合全イニング出場しましたが打率.220でした。
実績がある選手なら理解できますが桑原に実績ありました?
そんな成績で開幕スタメンを果たしましたが回りが納得したと思います?
しかも2番です。
犠打も、走塁も右打ちに関してメンタル上の問題もあり今もできませんがより未熟だった当時です。
そりゃ出来ないでしょ。
実力不足を露呈した桑原はスタメンを剥奪されます。
競わせないとダメだったと思います。
その剥奪に開幕数試合で見切られたら実力を出せないと当時思ったそうです。
えっ?でしょ。
実績ないに等しい選手の言う言葉じゃないですよね。
本人的には反省の弁として語っているのですが2015年序盤の桑は、そう思ってしまったそうです。
そして自分は信用されてないと思って不安になったそうですが。
前年の正遊撃手の憲晴が新人倉本に奪われるような状態なのでチーム内が浮ついていた面もありますので仕方がないのですが・・・
その倉本です。
あれを一軍レベルと言って良いと思います?
守備はみての通りです。
打撃は長打狙いをしながら100打席以上IsoP0でした。
長打が少ないにも関わらず三振も多く600打席換算で140ぐらいの三振率を誇っていたと思いますが、スタメンに相応しい選手でした?
四球も少なく、あれぞラミレスの申し子と言われていますが・・・
あれこそ中畑さんの選手なんです。
ファーストストライクから打てを実践していたから中畑さん時代四球が少なかったですが、なぜか?ラミレス時代からの方針として語られています。
盗塁もできず、犠打も下手。
犠打好きな中畑さんが倉本にだけは犠打を命じませんでした。
そんな倉本を中畑さんはオープン戦時から桑原同様起用し続けています。
競わせるなら良いのですが序列変更の手順が雑で十分競わせていませんでした。
その割を食ったのが前年正遊撃手だったチーム副会長憲晴。
打撃に課題はありましたが犠打は上手く守備はゴールでグラブ級。
待望の遊撃手と思ったのにまさかの剥奪です。
当時、28歳。
中畑さん、一回見放すと厳しいというか全く使わなくなります。
序列変更の手順が雑でした。
前向きになり難い納得感のない変更。直人も同じ気持ちだったでしょう。
気落ちしてボロボロになるのですが見ていて辛かったです。
守備固めすら使われず(飛雄馬が起用されるぐらい)野球を楽しんで来いと二軍に落とされた憲晴でしたが本当に気の毒でしたね。
この二番打者を雑に扱った結果、横浜は以降、2番に苦しみ続けます。
ようやっと育成したのにね・・・
オフに筋肉モリモリつけて大けがをし、そのままフェードアウトしてしまいました。
この憲晴への処遇をみてチームの皆さん不安に思うわけで(明日は我が身)、期待されていた桑原すら不信を表明するほどガタガタになった当時の横浜でしたが、
それを救ったのが憲晴でしてベンチで大声えで応援しています。
その献身もあって2015年の横浜は最下位ながらもチームとして戦えています。
参考記事
この記事だけみますと中畑さん批判に感じるかもですが、そこはご勘弁を。
あの4年間はドラマを感じるアツい展開が多かったです。
本当に・・・
詳細は割愛しますが、
前年の遊撃手が試合にすら出れず心折れながらベンチで声を出し続けエールを送り続けた憲晴。
その姿にチームもまとまっています。
9月の試合。
最下位も決まった試合で勝った試合。(サヨナラか何かで勝ったのかなぁ)
中畑さんと憲晴がベンチで抱き合う姿をみて涙が止まらなかったのも思いだしました。
この記事書いているだけで、目頭が熱くなってきます。
あのシーンは今でも良く覚えています。
さて、これだけ書くと未だダメで倉本君の話をしなくちゃいけなくなるのですが、この人凄いんですよね。
新人時代、実力でなくポジションを与えられたわけですが常に飢えていると言いますか・・・
負けん気の塊です。
そこで満足してしまうんですね。
とノリに評されるのとは違ってガツガツしていると言いますかメンタル本当に強い選手です。
プロ向きな性格と評した事ありますが志が高いです。
サッカーの本田に重なるような部分も覚えています。
本田も、倉本もエリート街道を歩んでいるようで競争に負けていまして負けて、負けて流れた先で雑草魂を発揮しています。
まぁ、本当は二軍に落として課題だった打撃を磨いた方が良かったかもですが彼、拙い技術を上手く使って結果出しちゃう選手でして評価の難しい選手です。
闘争心強いです。
間に合わない場面でも送球してエラーする時もありますが闘争心強いです。
この負けん気の強さと闘争心(プロ向きな性格)に中畑さん惹かれたのかもしれません。
桑の場合、心技体でいう技体は問題ない(だから中畑さんに起用されました)のですが心に課題を覚える場面が多いです。
倉本は逆で技に課題を覚えるのですが、まぁ、選手なんて、そんなもんですし、その課題に真摯に向き合っているのを知っていますから応援しています。
倉本、桑原だけではないですが彼らの来季に期待したいです。