今は厳しい柴田の状況について想う

横浜ファンの間で非常に評価の高い柴田。

堅実そうに見える守備(昨年度実績でUZR1200二塁-15、遊撃-40?)もあり確実性に劣るソト(二塁で-40?)との比較で待望論が強い野手です。

2017年までは上手い守備と思ったんですが妙に動きが悪くなっています。

 

そして打撃。

開幕前期待記事を書いてましたが・・・

オープン戦途中から四球での出塁を意識した打撃になっており出塁率は.280(リーグ平均.340)と低迷しています。

 

開幕記事でも、これじゃ打てないと梶谷と並んで大✖評価を下しています。

スイングが後ろ向きで出塁を意識した当てに行くような打撃でした。

 

確かに四球での出塁は多いです。

IsoDで0.14と高いのです。

しかし四球での出塁は出塁の一形態であって、その総てじゃないです。

ファンの希望を読み過ぎじゃないんですかね。

球数を稼いで出塁すると言う横浜にはないスタイルを追求し過ぎて枠を狭めている懸念があります。

困ったことに昔と違い柴田のような打撃スタイルですと出塁率は低くなり易いです。

 

ボール球見極め率は87%とリーグトップクラスですが

ストライクゾーンのスイング率も50%を切っており積極性に欠ける打撃を披露しています。

その打撃スタイルで打ってくれるのならいう事なしなんですが打てません。

打てないので四球での出塁は多いですが出塁率.280程度と低迷しています。

当たっても前に飛ばないのでBABIP.158(インプレーのヒット率)

 

宮崎の方がよほど強い打球飛んでまして柴田の方が深刻な打撃状態となっています。

 

一打席あたりの得点創出力でみますと0.156・・・非常に悪いと評価される0.29の半分以下でして・・・

 

チーム内では比較的守備が上手くスイングも強くなってきているので期待している選手なんですが厳しい数字が並びます。

 

自分の長所を意識するあまり打撃を見失っている可能性を覚えてます。

先日の阪神戦で見せたドリスからの引っ張ってのヒットが増えると良いんですけどね。

 

横浜の(二塁)二番は後ろが強力ですので相手バッテリーがストライクゾーンで攻めてくるケースが多く打者によってタフな環境です。(ソトのようなタイプは大歓迎

足が遅く、長打力もない柴田の適性打順は長打力を期待できる打者が後ろに控える2番か9番なんですが・・・(出塁重視の打撃が活きやすく的を絞り易い)

難しい所です。

倉本も性格的に2番適性あるかもですが彼は小技出来ませんし自由に打たせるにしても打率が低いので2番という横浜のキーともいえる打順を任せきれません。

 

個人的には長所を消さない程度でもう少し打ちに行って欲しいんですけどね。

積極的に打ちに行かなくても打てるのなら構わないのですが・・・

 

柴田で二番二塁になるかも?とか開幕前に記事で書いてます通り成長は覚えています。

頑張って欲しいです。

私が柴田に辛め評価を下すのは『勝てない野球』をしているように感じるからなんですよね。

現在のトレンドと外れ過ぎており、この辺が世間一般的な野球ファンとの差と思うんですが(ラミレス言うファーストストライクを重視している理由)。

 

ホント、今は投手側の奪三振能力が上がり過ぎてカウント追い込まれると打てないんですよね・・・

昔は粘っての出塁とか当たり前のようにありましたが。

その粘っても出塁できる可能性がある選手が柴田ゆえに、今の迷走があるのかもしれません。

この長所が残りつつ、打てるようになればなぁで打率.250程度を期待するような記事を開幕前に書いてますが、

やっぱり難しいんですかね。。。

このせめぎ合いが本当に今は厳しい。

 

バッティングカウントで打てるようになればレギュラーにぐっと近づくものと考えています。

期待しましょ。

 

追記

柴田に長打力あれば今のスタイルで下位打線におけるのですが走力のない打線バランス上(中軸)、横浜の下位には長打力が求められます。

また、柴田自身の走力の問題もあります。

今の打線バランスを考えますと昨年同様、ソト2番にして9番柴田がベスト布陣のような気もしますが9番野手自体、奇策の類で王道ではないです。

条件揃えれば得点効率高くなりますがオープナー同様ネガティブな理由で発動される9番野手は避けたい所です。

避けたいですが現在の打線バランスは9番野手の方がと考えています。

 

オープン戦最終戦でラミレスが80%の確率で9番野手と明言していたぐらいです。

今の状況想定していたと思うんですよね。

これも野球でありドラマなんでしょ。

年末にカナコロが辛口でレポートしてくれるとは思います。

 

ラミレスが悪いで皆、ハッピーも念頭に編成が準備していたのでは?

っと記事で書いてもいますが、これも一つの組織論ですかね。

その状況を覆すべくコーチ、監督間で連携を図っているようですが、その努力が実ることを期待しています。