チームWARの割に勝てなかったヤクルトについて分析 ①、得点編

aaakkkaaa.hatenablog.com

にて

総合

1位、巨人 +43.0勝

2位、広島 +36.3勝

3位、ヤクルト +34.1勝

4位、横浜 +33.8勝

5位、中日 +33.7勝

6位、阪神 +33.1勝

 大雑把にWAR=0を31勝とし(9/14の数字)残り試合数10として引き分けなしで計算すると

1位、巨人74勝59敗

2位、広島67勝66敗

3位、ヤクルト65勝68敗

4位、横浜65勝68敗

5位、中日65勝68敗

6位、阪神65勝68敗

ぐらいになるのだがヤクルトのチーム成績(9/17時点で56勝)がWARとずれており、その差分を横浜らが吸収しているような関係になっている。

交流戦がありリーグ内で吸収しきれない部分がある点は注意。

 

コメントで

可能な範囲で、ベイスターズとの対照事例としてお考えをお教え頂ければ幸いです。

 っと頂き記事化。

分かる範囲内で分析していく予定。

 

他に要望のあった戸柱記事も書こうと思ったが直感(主に経験不足に起因するモノとみています)が悪かったと本人も認めており自分の評価とも合致する為後日に回す予定。内容も被るので書かないかもしれないが。

参考記事

https://number.bunshun.jp/articles/amp/840575?page=1

 

 

以下、本論。

 

WAR定義について

1point02.jp

 WARは選手個人の過去のパフォーマンスを測定する性格の指標である。

 選手の、その年の年の相対的な価値(勝利貢献度を分配する)を図るものであって。

その個人の積み上げがチーム成績と=になるかは別の話になる。

 

WARの考え方が勝利貢献度の分配である以上、その積み上げとチーム成績は相関するのだが

あくまで個人成績である。

p.booklog.jp

引用

投手に関してもLWTSの方法を応用して評価を行うが、まず問題になるのは、どこまでが投手個人の責任範囲かという問題である。

 三振・四死球本塁打の3項目に関しては守備側の野手が介入する余地がなく、守りの誰かに責任を与えるとすれば投手に与えることになる。問題は、バットに当たってグラウンド上に飛んだヒットや凡打である。

どこまでが個人の責任範囲か?

 

野球は極めて個別性の高いスポーツではあるがチームスポーツでもあり、その責任範囲に関しては議論がある。

また、WAR自体改良を続けている面あり補正の仕方には様々議論ある。

勝利貢献度の配分に関して議論の余地があるのは注意して欲しい。

 そもそも論で勝利貢献度を正確に表し切れてない部分がある。

但し、大雑把に近いものを出していそうなのはWARとチーム成績からの相関でもみてとれ(そうなるように配分しているから当然ともいえるが)広く認知されるようになったのも、その評価手法が支持されているからでもある。

 

 

以下、その前提の基攻撃面から。

 

 

WARに関与するチームwRA(個人成績から予測される得点力)と実際のチーム得点と比較する事で得点が増えた減ったが見えてくるが、その数字をみると以下のようになる。

 

チーム得点ランキング 
1位、巨人 623点
2位、ヤクルト 613
3位、広島 565
4位、横浜 561
5位、中日 511
6位、阪神 500

 

wRAランキング
1位、巨人 632.3点 
2位、ヤクルト 602.0    
3位、広島 574.4    
4位、横浜 535.2    
5位、中日 518.8    
6位、阪神 509.7    

 

R(得点)-wRA
1位、横浜 +26.9点
2位、ヤクルト +9
3位、中日 -7.7
4位、巨人 -8.7
5位、広島 -9.4
6位、阪神 -9.7

 

この数字でヤクルトは優秀でありWARの割に勝てないの原因にはなってないようである。

 

本論の目的ではないがラミレス横浜は2018年(利得ほぼ0)を除き2016、2017、2019年とリーグトップを記録し続けており結果は良い。

 

R-wRAで悪くなるようなチームの主な原因は残塁が多く得点効率の悪いチームである。

 

野手のWARの計算方法だがwRC(どれだけ得点を増やしたか?)を基準にパークファクターなどを考慮して計算していくが、

 

実際に、どれだけ得点が増えたかについては不明である。

得点期待値を使って四球、盗塁、本塁打などの価値を算定し項目別に評価しており、その個人が生み出した数字を有効に使われたかについてはみてない。

 

例えば、

打順並びが悪い打線の場合、当然、その力は発揮できないだろう。

悪い打線例としては

優秀な打者と打てない打者を近づけて並べるケースである。

 

打てない打者が後ろにいれば、優秀な打者の出塁を活かしきれず、その逆は、優秀な打者の返す能力を活かせない。

 

一般に出塁率の高く足の早い野手を前に後ろに長打率の高い打者を並べると良いとされており概ね、その内容に沿って各チーム組んでいるが・・・

 

ラミレスの組み方は独特ではある。

足の速い梶谷を3番におかず出塁率が相対的に低く足の遅いロペスを3番にして筒香の前を打たすのはあまり見ない組み方だろう。

横浜OBの野村氏が2016年に批判していたので良く覚えている。

 

スポナビ時代の記事は文字化けして読みにくいが参考に

aaakkkaaa.hatenablog.com

野村氏の解説とは裏腹にロペスが不調から脱して大活躍し横浜は初のCS進出を果たしたが変な監督ではある。

 

R(得点)-wRAがプラスマイナイ10点ぐらいだと何が理由でというのは見えにくいかもしれない。

 

その意味でラミレス横浜に関しては見えるかもだが、

今年に関しては打順を変え過ぎていて特徴を捉え切れない。 

 

2017年のような9番倉本という形があれば語れるかもしれないが。

(同じような評価で+30弱を記録。2017年のセにおいて一番良い得点効率を記録した)

 

となるとヤクルトのWARの割に勝てないは得点でなく守備も含めた守り(失点)の問題になってきそうだが記事書きつつ分析を続ける予定である。

 

続く