個人に依存する三浦野球と来期勝負と考えている横浜について思う

視野が狭くなる野球。

NPBドレスコードを大事にし過ぎてしまった結果、他所向きの野球をしていた三浦横浜。

ラミレス野球が服装自由の野球だったのに対し制服を着させるような野球観を三浦から感じます。

 

ランナー一塁の場面は結果オーライでなく一塁方向に打つべき。

 

アウトのなり方を求める野球とはアウトのなり方に目的を見出す部分があり野球の方向性が変わります。

 

ラミレス野球とはメンタル野球と評していた通り一塁方向に打ちたい、打たれたくないを念頭に駆け引きを個人に求める野球でした。

NPBドレスコードを念頭に服装の自由があった横浜です。

 

三浦野球とはたとえて言うなら結果でなくアウトのなり方を目的としていり一塁方向に打つ野球。

制服の枠組みが出れません。

制服の裏地に刺繍する感じです。

 

ランナー1塁。

1,2塁間の間は空きやすいのでヒットは出やすいのですが

縛りが強すぎると苦しくなります。

 

そんな横浜でしたが

田代コーチが復帰した事で三浦が発した呪いのコトバも一部解消されたようです。

三浦も、ラミレスも大筋で同じ事を目指しているのですが

コトバの使い方、態度で楽に打席に立てず今は楽に打席に立ているようです。

 

選手も、そう表現しているようですからどれだけベンチ暗かったんですかね。

選手ではなくコーチ、監督らがでしょうが。。。結果でないと苦しいです。

その結果を出せない原因の一つに前監督と違う野球を取り入れたからでしたから余計に苦しかったと感じます。

 

大和が下位で機能するのも2番だと縛りが強いからでしょうがないのですが

ラミレス時代も含め2番で機能する野手は強打の野手しか居ません。

足の速い、なんでもできる伊藤が二番で嵌っているように見えますが

単純に伊藤が今のメンバー上、三浦の求める2番像に一番近いと言うのが答えです。

 

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

そんな横浜ですが2017年の横浜は個の弱さをチームで補っていました。

捕手陣に感じた三人そろって文殊の知恵。

チームで相対していた横浜の良さはホボ消えそうです。

 

起用方法みてわかる通りフルイニングを求める起用を三浦はしています。

コンディション維持や相性を意識してラミレスは起用していました。

一方、三浦は個に依存する事で練度を上げ、それにより良さを引き出しています。

 

選手を固定する。

決まった選手が出続ける事で実戦勘が磨かれ連携もし易くなります。

形が決まる。

選手は、その形を意識して野球をする。

準備出来き易いです

ラミレスの掲げていたメンタル野球とは準備し易さを重視した野球でした。

それと同じ効果が固定にもあります。

故にラミレスも固定を理想としていました。

 

そのメリットは大きいです。

大きいですが傑出した個が必要。

優勝チームにWARで+6勝以上を記録する野手がいる上にWAR+3.0勝以上の選手が複数いる場合が多いですが

その個が弱いように感じます。

 

正直、個が弱いので優勝できないとは思うのですが

 

固定し過ぎるデメリットは他の選手の実戦勘が衰える点でしょうか?

特に捕手はいきなり使っても機能しませんからね。

嶺井、高城らはチームで戦う事で底上げして来た捕手です。

ある日突然、相手チームや自軍投手(練習でなく本気の球を受ける必要がある)の状況もわからず使っても機能しません。

使われない選手と言うのは非戦力化し易いです

 

宮崎はギリギリ一年戦える。

佐野、オースティン、ソトはいける可能性が高い。

新人の牧も何とかいけそう。

センターは桑か神里のどちらか。

 

問題は伊藤や大和。

開幕当初、遊撃を柴田で固定しようとしていた節を覚えますが、その柴田は故障していません。

ヘルニア持ちの捕手に依存し過ぎる起用は見ていて約束される破綻の可能性を覚えますが

プランBが非常に脆弱な横浜です。

 

コンディションに課題のある伊藤や大和にとって五輪休みがある今期、案外チャンスだったかもですが

 

二軍状況が好転しない限り悲願の優勝は厳しいかもです。

 

個に強く依存した王道の三浦野球が優勝するには

フルイニングするに相応しい選手がセンターラインに現れる事で達成されます。

 

10年間育成し続けてもダメだった二遊間には牧が、その可能性を見せ。

センターには神里か桑原のどちらかが入る。

遊撃は順調に成長はしている森がもしかしたら・・・今の森では無理ですが来期もしかしたら

 

問題は捕手。

ヘルニア持ちの伊藤にフルイニングを期待するのはどうかと感じます。

捕手は仕上がるのに3,4年かかりますが、その3,4年をケアしていたのがチームで戦う事。

それを横浜は見直し始めています。

伊藤にオールイン。

三浦横浜が優勝するとしたらソト、オースティンの契約が残っている来期が勝負。

 

球団の考える青写真が見えてきました。

来季を一つの目安にしているのかもです。

 

先の記事のコメントでは当分横浜は優勝できないと書いてましたが

球団は来期を勝負と見ているかもしれません。

復帰即機能するかはわかりませんが故障した東の復帰と森の覚醒具合、二年目で慣れるだろう三浦采配。

 

育成に苦戦している横浜は2014~2017年まで入団の育成向きな選手の戦力化が難しそうな状況です。

厳しいですが今のままでは彼らはプロスペクトから外れそうです。

 

二軍からの供給が途絶えた事で高齢化が進む横浜野手陣、中継ぎ陣。

牧をみるまでもなく即戦力は活躍できるのですが

伊藤らの状況を考えた際、来期が泣きの一回になる可能性はあります。

 

大村コーチが復帰した2020年からファーム状況好転しており山下や桑など心を鍛えられて戦力化されていますが

さて、どうなりますでしょうか?

 

オースティン本物なんですね。

ソトはラミレスが居る事で三冠王になれるかもっと思っていた時期がありましたが

補助輪なしでオースティンできるようです。

 

昨年の結果を受けてラミレスは神里とオースティン評価していましたが

神里はホント、勿体ない。

メンタル大事です。