横浜の強力な先発陣の一角を担うはずだった平良の成績が芳しくないです。
しかし内容は良い。
トミージョン手術を経て復帰した平良の状態が良かったです。
復帰前との比較で何が違うか?というと奪三振能力。
以前の平良というと丁寧に、丁寧に外の出し入れでゴロアウトを量産する事で試合を作るタイプでした。
反面、左は苦手でインコースを攻めるボールがないが故に苦戦していました。
右が得意で左が苦手。
打たせてとる投手。
捕手相性的にフレーミングが得意な戸柱が最適で以前は戸柱か嶺井が良く組んでました。
それと同じ関係性で大貫と戸柱も良く組んでましたが
大貫も平良も奪三振能力が増すことで三振を奪う配球の上手い伊藤が代わって組むことが増えてきています。
余談でいうと打たせるのも、三振をとるのも上手いのが嶺井でした。
昨年、最も多くマスク被ったのが嶺井でしたが最近、そうだよなぁっと妙に納得し始めています。
比較で苦手の投手タイプが少ないので任せやすいんですよね。
さて、そんな平良の奪三振能力が今期になって伸びた理由は何か?というと
ストレートの質。
序で空振りを奪える変化球となったシンカー(以前は通じてませんでした)。
エース級とも思えた平良でしたが成績が芳しくないです。
なぜでしょ?
まずストレートですが
21年は2試合登板して故障している為2020年の数字との比較で
といいっても開幕2か月で故障(終盤復帰、背中の張りだったかなぁ)しています。
この年、今永、平良という大ゴマを早々に横浜は失った事で失速しています。
当時、ローテションぐちゃぐちゃでした。
その平良のストレートの空振り率、
20年は2.82%ですが23年は9.35%。
試合数少ないですが先発の投げるストレートの質としてはリーグ上位級に迄進化しています。
2017年の平良を思うと凄い。
参考に
23年東のストレート空振り率が7.6%。
ストレートで押しつつ変化球で仕留める(ないしそのまま押し切る)。
相手を牛耳れる内容が平良にあるのですが
芳しくない。
原因はスライダー被打率の悪化。
21年.164 空振り率11%→23年.474 空振り率17%
変化球の切れが21年との比較で落ちたとは思ってないですがスライダーが打たれることで本来得意としていた右打者に平良は今の所分が悪いです。
右
20年打率.194 OPS.475
23年打率.343 OPS.961
左
20年打率.283 OPS.742
23年打率.140 OPS.445
左に関してはストレートでインコースを押しつつカッターと組み合わせてインを攻略し外にシンカーを投げる事(対比でストレート)でほぼ上から目線との投球が出来ていますが
右がダメとなっています。
理由は非常に分かりやすいですが右のインコースを攻めるボールの少なさ。
それ故に外の出し入れが重要(元々)なのですが
外の出し入れで右打者を抑えていた平良の結果があまりよくないです。
この配球、実績上伊藤が苦手でしてあまり良い印象ありません。(でした)
以前ほどは苦手ではないハズですが今のところ結果、芳しくないです。
右に対する外の出し入れの数字が非常に宜しくないです。(被打率でざっくり.400ぐらい)
相手の右打者がインコースに手を出してなく平良の武器である外目に張ってそうなデータです。
ストレートの質が良いのでやりようあると思います。
期待して見守りたいです。
平良のタイプ的に右打者のインコース攻め切る(ストレートでインつければ良いのですが、そんなコントールあったかな。今永ら同様利き手側のインを攻めるのが苦手)のは難しいです。
インコースを相手に意識させつつ外目の攻防でアレンジが必要な感じです。
結果どうなりますかね。
抑えて貰えるのが理想ですが
打たれても野球。
バッテリーの試行錯誤、打者との対決楽しみにしています。