三木谷・楽天容認 マー君メージャー移籍へ?!についての雑感

マー君メジャー移籍決定的!楽天・三木谷オーナーが容認

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131217-00000029-sanspo-base

一部抜粋

田中の米大リーグ挑戦について、当初は「個人的には若者が米国へ挑戦するのはいいこと」

新移籍制度の上限額が明らかになるにつれ、「行かせるつもりはない」と方針を転換。

。しかし、最終局面では次代を担うアスリートの夢を犠牲にしてはならないとの自らの指針になぞらえ、英断を下したとみられる。

楽天本社の関係者の話を総合すると、一時は組織内に「田中を行かせるべきではない」という意見が蔓延(まんえん)していたという。だが、そうした実情を徹底調査し、時間をかけて一つ一つ不安材料を払拭していったのも組織のトップの同オーナーだったという。

球団内でも残留を最優先させるべきとの方針を固めていたが、最終的に田中の夢の実現を最優先させた形だ。

転載終わり

一方で、

楽天】マー残留へ!会談で「メジャー」表明もポスティングNO

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000036-sph-base

田中からメジャーでプレーしたい意向を伝えられた球団は結論を持ち越したが、新制度への不信感は根強い。ポスティングを申請せず、田中は来季、チームに残留する見通しとなった。

「50億円や60億円が欲しくて選手を育てているのではない。大リーグに勝る、魅力ある日本のチームをつくっていかないと」と球団関係者。立花球団社長も「我々は優勝するためにチームをつくっている。優勝するために彼が必要だということは、私から一生懸命に伝えさせていただきました」と強調した。

楽天の気持ち、心情は理解できます。

が、移籍金の上限がなければ移籍容認であったのは間違いなく、その前提があったからこそ、日本シリーズでの熱投があり、アメリカへ旅立つ前提の文脈でイロイロな事が語られていたと思います。

にも関わらず、

「50億円や60億円が欲しくて選手を育てているのではない。大リーグに勝る、魅力ある日本のチームをつくっていかないと」

「我々は優勝するためにチームをつくっている。優勝するために彼が必要だということは、私から一生懸命に伝えさせていただきました」

田中は楽天にとって代えの効かない選手です。

田中なくして今年の楽天が優勝できたか?

答えは明白です。

それなら、新ポジティングシステムが発行する前から移籍を否定すれば良いわけでしょうし、昨年の契約更改の場で、球団として放出する気がないという事を明言できたハズです。

基本方針として球団の姿勢は、もっともと思いますが、どうにも・・・腑に落ちません。

前後関係を考えると田中選手に、不信感を覚えさせる非常に不味い発言だったと私は思います。

素直に市場価値を下回る値段では取引に応じられないとコメントした方がわかり易かったと思います。

が、それを全面に出しし過ぎると、カネだけか?と批判されかねず、それを意識した結果、中途半端な対応をし始めましたと感じます。

そして、

そんな不味い対応をし始めた原因は、

楽天・三木谷会長

丁度、12/21号の東洋経済で、楽天・三木谷会長の特集を行っていましたが、

会長による強力なガバナンスの基、楽天グループは運営されており、楽天球団も、その例外ではありません。

毎週、幹部100人からのメールを報告で受け、直接指示を下すようなガバナンスをしているそうです。(いつ寝ているんだろう的なビジネスマンだそうです)

強固なトップダウン方式の経営をしていると思います。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、

Jリーグ神戸の迷走。

東北楽天での反省文騒動。

総てに三木谷会長が絡んでいます。

その強力なリーダーシップの反作用で、上意下達的なシステム故に、上手く行くときは良いのですが、トップが迷うと、情報が錯綜し始めます。

「個人的には若者が米国へ挑戦するのはいいこと」

「行かせるつもりはない」

大リーグに勝る、魅力ある日本のチームをつくっていかないと

我々は優勝するためにチームをつくっている

総て事実と思います。

相矛盾しますが、心情として楽天が損をするような移籍はさせたくない、が、若者の夢も後押し、したい。

迷っている。

それで良いハズなのですが、

迷っているハズなのに、、

楽天本社の関係者の話を総合すると、一時は組織内に「田中を行かせるべきではない」という意見が蔓延(まんえん)していたという。だが、そうした実情を徹底調査し、時間をかけて一つ一つ不安材料を払拭していったのも組織のトップの同オーナーだったという。

先述したとおり、楽天のガバナンスは、三木谷会長の意向次第です。

会長が、こうだと決めれば従う組織文化にも関わらず、三木谷会長が時間をかけて(そんな時間があったのか?)コンセンサスを形成するような手間をかけるか、疑問には感じます。

→ワイガヤがなく、創造性に欠け始めているのが今の楽天の問題と東洋経済では総括されていました。

この点、対局にいるのが、孫正義氏です。

経営手法が良い悪いでなく、委任方式か、直接統治式かの違いです。

SBと楽天の球団運営をみると、その違いを感じます。

マー君メジャー移籍決定的!楽天・三木谷オーナーが容認

に関して、楽天の企業体質を考えると、疑問な報道でした。

にも関わらす、そんな情報が周辺情報として発せられる・・・

以上を踏まえると、

木谷会長自体は、

20億では田中選手を移籍させたくない。

が、それでは楽天の企業イメージ(二転三転した本人も含む)が損なわれる可能性がある。

そこで、表向き

木谷会長楽天本体)は田中の移籍を容認(後押しする)するが、球団は容認しないという形をとろうしているのだと思います。

要は、

ポジティングにかけないです。

但し、楽天本体に影響があるようだったら、会長裁定で行かせる。

日本での業務(外国の仕事を英語でする分には構わないと思います)を英語でやるように、時に実(効率)より名を優先し、体裁を整えるのが好きな面が三木谷会長にはあります。

発言を修正した裏には、移籍止む無しになった時、最後は若者の夢を実現させるというポジションを欲した結果と予想します。

クリスマス休暇に入ると、MLBの移籍は実質的にクローズ。

MLB側の編成の都合を考えると、もう既にタイムリミットなんですが・・・

立花社長は、三木谷会長の本心、「移籍させたくない」を強く意識しているハズです。

むしろ、業務命令としてマー君残留を合作すると思います。

移籍が両にらみになった以上、泥沼の様相が漂い始めています。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/aaakkk/article/35

にも書きましたが、

本来、円満移籍だった話であり、必要のなかった交渉です。

返す返す、損をしたのは、楽天球団と田中投手だと思います。

そういった経緯を考えますと、余計に上手くまとまることを願ってやみません。