2014年05月17日
セとパの野球の違いについて 交流戦に向けての雑感
今回は、セとパの実力について考察したいと思う。
この力関係が定着した背景には、逆指名が、FAがあっても勝てないセという事もあったと思う。
私も、逆指名制度があったのにセが負けるとは思っていなかったが、見事に負けたわけである。
(当時は未だ五分勝負ではあったが)
その後、裏金問題で逆指名制度が廃止されて以降、その勝敗は大きく差が広がり始めている感じである。
個人的には球団体質(ないとは言わないが)よりも、DHがあるかないかも大きいと思っている。
というのは、同じDHを採用しているアメリカでも、ア・リーグが、ナ・リーグを勝敗で圧倒しているからである。
先日、書いた記事にコメントを下さった方も同種の想いを抱いているようだが、どうも構造的にパの方がチーム力があがるようである。
NPBとMLBが同じ戦績だから、DHを導入しているリーグの方が強いとは言わないが、やはり投手が打席に立つか立たないかは大きいようである。
パがDHを導入したのは巨人のV9が終わった1975年。
以後、徐々にだが、その代名詞とも言える実力のパが認識していき、今に至っている。
以下に、パが強い理由を簡単にだが列挙してみた。
投手がキツイ
セの場合、捕手・投手と続くポイントで、ほぼ打線がキレるが、パでは、そのキレ目がなくなる。
また、守備力の問題で本来なら出場できない選手が打力重視で起用される。
環境的に厳しい。
守備が鍛えられる
打球が前に飛ばない打者が一人減る為
選手起用が増える事による相乗効果
レギュラー野手が一人増える。
経験を積める選手が多くなり、全体的なチーム力が上る。
打撃は打席に立つことで能力が上がる面が強い。
パでは構造的に経験を積める選手が一人増える。
その結果、投手、野手双方が高いレベルで切磋琢磨出来る面がありチーム力が上がっていくようである。
一方、セ。
こちらは、基本、投手が打席に立つ事で戦術面や、細かな野球が鍛えられる面が強い思う。
局面、点差によっては投手要因でなく、別の理由で投手交代が行われるのがセである。(個人的な醍醐味ではある)
駆け引きが上手いかもしれない(投手交代の見極め)
投手が打撃練習をしてはいる(犠打)
選手と言うより、監督が鍛えられるような面があるのかもしれないが、交流戦の戦績をみる限り、采配よりチーム力で圧倒されているいるようである。
尚、基本、DHが採用されないセのホームの方が戦績が良いハズなのだが、
1勝11敗。
打てず、守れずだから、采配以前の状態だったなのかもしれないが・・・
その意地を今年は見せて欲しい。