個人的記録としてラミレス時代の総括と現時点の横浜の課題。
2018年オフから指摘していますが二軍が機能してませんでした。
テコ入れをしており改善傾向を覚えますが戦力編成上断裂が生じています。
その本題記事に入る前に(更新は遅くなります)、ちょっと気になったので記事化を。
日本シリーズ自体見てなく一部ズレがあるかもですが
個人的所感です。
他、様々な形で巨人の有様を批判する記事がでています。
その巨人に来年横浜他のセのチームが勝てるかというと難しいと感じるのが現状です。
それぐらいWARでみると差がありました。
現有戦力でも差がある上に巨人ファームがセで図抜けて近年結果を出しており
次から次に一軍に戦力を供給し始めています。
第二次原政権時に苦戦した育成を見直し高橋政権時に立て直していたのは
2016年オフの平良獲得時の記事書いている通りです。
あの平良が巨人では先発育成すらできずに中継ぎに回ろうとしていたわけですが
ある日突然、物事は良くも悪くもなりません。
2016年オフに書いた記事でしたが投手側の育成で改善傾向がみえ、次いで野手と育成が進み今の巨人となっています。
一軍戦力級だった太田をあえて放出し日ハムで場を与えたのも育成が順調だからです。
横浜に加入した中井が巨人では活躍できるイメージがない。
平良加入時にも似た感想述べてましたが王道の補強というより何らか課題ある選手たちを上手く運用し鼓舞し勝っていた横浜です。(欠点に目をつぶりつつ長所を活かす野球、比較でパに近い野球でしょうか?)
それでも、
そういう差が横浜と巨人にある。
その環境整備をしたのが高橋監督時代。
引用
高橋監督は、成績不振で退いたが、育成の人でしたね。岡本たちを育てた教訓はもっと評価されてもいいと思います。
高橋監督というより
あの時代の巨人が組織をあげて育成方針を見直しており、その時に撒いた種が今芽吹き始めている感じでしょうか?
一方、横浜は、育成に苦戦した巨人を模倣(同じ育成方針してました)し同様に苦しみ運悪く日本シリーズに進出してしまった事で転換が遅れてしまっています。
高田GMは功労者ではあるのですが若干、時代に遅れ始めていた部分はあったかもですね。
これは高田氏が参考にした日ハムの吉村GMが今苦戦しているのと関係しますが野球が急激に変化しています。
そんなセでも最先端と言って良い野球をしている巨人さんがソフトバンクにあっけなく負けたわけですが
その理由は那辺にあったのでしょ?
以前から言われるDHの有無(アメリカも同様の傾向がありDHのあるリーグが交流戦でも強いです)もあるとは思いますが
野球の方向性がセ、パ違ってまして
セは相手の弱点を突く野球。
パは自分の長所を活かす野球と違いがあると思っています。
横浜の正捕手である伊藤(戸柱が今年正捕手扱いになりましたが守備力と打撃力考えると課題があり新人時代同様リーグ最多捕逸を記録しています。総合力では伊藤が上?かもですがほぼ横一線でしょうか?嶺井も含め来期の捕手は新監督の好み次第に感じてます。新監督の性格が色濃くでそうなポジション?)が
バッテリーコーチによる試合前ミィーティング内容を無視し今永の長所であるクロスファイヤー待ちしていた巨人打線に真っ向勝負し打たれましたが・・・
パは正面からぶつかる事を良しとします。
逃げると先がない。
伊藤は力のある投手との相性が抜群ですが力関係をはっきりさせて配球するのが得意です。
交流戦みていても、弱点を突く、探るというより自分の投球をする、打撃をするという印象をパの各チームから感じますが
長所を伸ばす野球をしていると思っています。
一方、セは相手の欠点を突く野球が多い。
巨人が千賀のフォークを読み切りストレート勝負にしたようですが
セの配球全般が力対力というより
平良、大貫、戸柱バッテリーらのようなズラス配球。
←パでは少なくなっているので平良、大貫は通用するかもですが来期、セで彼らは苦戦するかも。先発ゴロPで継続して活躍できてる投手が少なくなってきています。
ちょっと変化させる。
かわす野球でゴロを打たせる。
手元で細かく変化させる。
そんな投球に対しセの、特に巨人さんがどう進化したかというとポイントを近くに持ってくる野球。
その結果どうなったかというとソフトバンクの投手が投げるストレートに詰まってしまったわけです。
ポイントを前に置く打撃で対応しないと厳しいボールをソフトバンクの各投手が投げていたようですが
その前提で鋭い変化球を彼らが標準装備しており前にポイントをもっていくと変化球にやられるという関係性があったかもで手詰まり感強い印象を覚えます。
横浜のパワーPの場合、変化球かストレートのどちらかに課題ある投手多いですが
あっちを立てれば、こちらが立たずという感じでしょうか?
ポイントを後ろに置く野球。
セでは結果を出した野球。
今期の球種別数字をみると変化球全般に巨人さん強かったです。
セに勝てる野球をやり過ぎてパの野球との相性が悪くなった感あります。
後はデータ的フォローが難しい今期初めてと言って言い相手に主戦捕手が経験不足だったのも大きかったかもです。
が
一番差を感じたのがおそらく打者対投手だったんじゃないかと想像しています。
相手の弱点を突けなかっただろう?投手もまずまず打たれたようですが打てないって無力感感じるんですよね。
そして、
この状況を監督采配でどうにかなるかというとならないのはラミレス采配解説で言っている通りです。
野球は極めて個別性の高いスポーツです。
監督の影響がないと言いませんがサッカーと違い影響軽微です。
打者対投手が基本。
一対一が常にある。
サッカーなどのチームスポーツの場合一対一の状況を作るのが大変なのですが
ちょっと毛色が違う所でしょうか?
弱点を突く野球ですと短期決戦の場合どうしても不利になり易いです。
国際試合に近いです。
知らない相手同士の場合、力対力の勝負になり易く、その地力を上げるような野球を常にしているパとセではパが有利でしょうか?
正直、セの野球って詰め将棋のような部分ありまして
広島の4番鈴木を抑えるために彼と勝負しない為の野球を突き詰める傾向ありまして。
確かに勝利の近道ですが選手本来の成長を促すかと言いますと。。。
長所を全面に押し出す野球で横浜がソフトバンクを苦しめ工藤監督を涙させたのも故なきわけではなく
セはデータ野球(欠点を徹底的に突く野球)やり過ぎかもですね。
尚、
ソフトバンクのピークが10月(22勝4敗 勝率.846 投打に圧倒)だったのに対し
巨人が昨年と同様シーズン後半に失速し10月の成績が10勝14敗 勝率.417と調子を落としていたのも影響あるかもです。
ポストシーズン結果に前月のチーム状況影響強い印象ありまして過去分析記事を書いた範囲では近々の戦績がダイレクトに影響し易いです。
昨年の原采配は勝負を早期につけたくて早めスパートをかけ中継ぎ、先発の疲弊、故障が相次ぎ最後、なんとか(圧倒的戦力差がありながら)優勝して涙しましたが
第三次原政権になって早や仕掛けの印象あります。
因みに2019年の横浜が2016、2017年と違い優勝を狙った事で終盤息切れし苦も無くポストシーズンで阪神にひねられたのと重なる部分あるでしょうか?
ピークを何処にもってくるか、チーム目標を優勝でなく日本一におくと原巨人はまた違った野球をした可能性があると思っています。
巨人さん対応早いです。
その結果、来期のセが混戦になるかもですが