夢のあと 中畑DeNAの軌跡(2)采配、“勘ピューター”混乱も
中畑監督の特徴と言いましたら、
割合、データを軽視する事でしょうか?
「右(打者)も左(打者)も関係ない。データはあくまで教科書」
っと左打者3人が続く打線に(左が苦手な)右を登板させ、データ通り、火だるまになりましたが・・・
それが
なんという事でしょう(劇的ビフォーアフター風)
就任当初、ギャンブルプレーを連発し、その未熟さをさらけだしていた中畑ベイスターズですが、様相が変わって来ています。
「右(打者)も左(打者)も関係ない。データはあくまで教科書」
っと豪語していた監督が、
今シーズンは、
左に強い人、右に強い人としっかり使い分けていました。
ベイスターズの防御率が良くなった理由の一つに、監督の成長も大きいかもしれません。
監督が言うとおり、
データは、確かに、あくまでデータです。
実際、左が苦手な右打者(ブランコ)も居ますし、左が得意な左打者も居ます。
そこには、それぞれ理由があり、その理由に合わせ選手を起用する必要があります。
その辺の根拠が以前は薄弱だったのですが(そうあって欲しいが先立つ?ような采配、期待と言っても良いですが、ファン心理に近い采配をします)、その辺が、かなり改善されて来ているように感じます。
また、TBSクオリティーと言って、良かった、あまりに低い盗塁成功率が今年は、なんと、
70%を超えました。
成功率で見ますと、なんとリーグ2位。
選手構成や、内野安打率等をみますと、広島と並び潜在的走力でリーグ一番の力をもっていたのですが、暴走に近いアウト(状況を考えない盗塁、多かったです)を繰り返していた盗塁が、
劇的に良くなりました。
勿論、梶谷の盗塁が大きいのですが、
無理に走らせなくなって来ています。(梶谷だけは、状況考えずに無理に走らせている感ありますが)
盗塁を含むギャンブルプレーは、
走者本人の走力もですが、相手捕手の肩、投手のセットの良しあし、癖、カウント(変化球?直球?)等々、所謂、データ(傾向)に頼る部分が大きく(巨人の片岡のように走力はなくても、盗塁は出来ます)、
盗塁成功率をみると、
各チームのデータ成熟度(一面)がわかります。
その意味で、
盗塁成功率が毎年高いのは、
巨人、ヤクルト
低いのは〇〇、そして、とんでもなく差があって横浜DeNA(TBS)
毎年、この数値をみる度に苦々しく思っていたのですが、
この数値が巨人や、ヤクルトのように、継続して高くなると、まさに、劇的ビファーアフターになるんだと思います。
個人的には、
同一リーグ相手に限りますと、横浜の盗塁成功率80%を超えていますので、来年以降も、期待してはいます。
ホント、
なんという事でしょう
です。
尚、投手起用に関しても、変化が見られました。
中畑監督の総てが良いとは思いませんが(横浜球場でスモールベースボールを目指すなと、今でも思っています)、変化があるからこそ、今年なのだと思います。
雑感
横浜DeNAというより、TBS時代、横浜の盗塁成功率は50%60%程度という、もう、みるも無残な時期がありました。
理由として、データを継続してとり続けてなく、死んだデータをもって走らせていた可能性、もしくは、データをまとめていなかった可能性があります。
過去と現在がつながってなく、未来がわかんない的な感じです。
各々に課せられたミッションもないし、目標を振り返るようなシステムもない
流石、TBS、よくぞ、此処までチームを弱らせました。
そんなわけで、現在、データを積み上げている最中だと思います。
尚、皆さんご不満な、エンドらが少なくなった理由に、成功率を意識している面もあると個人的に推測しています。
(選手の力量、相手投手、etc関係なく、仕掛けていた時より、エエと思います。きっと練習しているでしょう。)
高田GM体制が継続して良かったです。(山下さんは二軍監督向きと思いますので、それも含め良かったです。)
次回、投手起用に
続く